大山(ケーブル)(4)
おおやま (ケーブル)

1,251.7m

ケーブルカーを利用し下社から見晴台経由で山頂へ。
下りは女坂から紅葉が見頃の大山寺を散策し、
秋の一日を過ごす。   

  
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2011年11月23日 天候晴れ
同行者m,t TIME(昼食1時間49分、大山寺散策21分含む)7時間22分
コース 駐車場(8:57)→大山ケーブル駅(9:15)⇒阿夫利神下社駅(9:46)→見晴台(10:21)→阿夫利神社本社(大山山頂)(11:49)昼食(13:38) →阿夫利神下社(14:55)→大山寺(15:28)散策(15:39)→駐車場(16:19)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=大山



◎過去のレポートは:大山(ケーブル)(3)10-7 でご覧いただけます。

◎過去のレポートは:大山(ケーブル)(2)4-9 でご覧いただけます。


 今年も大山寺の紅葉を楽しみに大山詣です。この時期ライトアップもされ、紅葉が最高の 時期です。今年はまだ木々の中に少し緑が残っており見ごろは数日先のように思われました。 夏の猛暑と不順な天候だったせいか、葉の色合いも悪く、くすんだような赤ですが、それでも素晴ら しい景観には間違いありません。
 11月24日の神奈川新聞のコラム「照明灯」に江戸時代の川柳の話が載っており、その中にこの時代、 庶民にとって山詣は宗教的な行為であると同時にレクレーションでもあったそうです。大山参りは特に 人気が高く、その様子は落語「大山詣り」などにも描かれており、その中で「所詮(しょせん)たりないと 大山差して行(いく)」。これは借金を逃れようと山詣に行く切羽詰った人を詠んだ句だそうです。この 時期は恒例の紅葉ライトアップが行われており江戸庶民が観賞できなかった絶景を現代人は楽しんでいると 結んでいます。
 それにしても一年で一番多くの人が訪れる一週間であり、どこもかしこも人、人、人です。例年どおり 大山寺の紅葉見物の前に、見晴台経由で阿夫利神社本社がある大山山頂を目指しましたが、登山道では すれ違う人をやり過ごすため、しばしば止まりながら山頂に到着しました。そして、この山頂でも休憩 や昼食をとる人であふれており、座る場所を見つけるのも一苦労です。特に山頂の女性用公衆トイレは 長蛇の列で20〜30分は覚悟しなければなりません。自分は過去、大山山頂では天気に恵まれないことが 多いのですが、今年は天候に恵まれ風も無く穏やかな日差しの下、お弁当に舌鼓を打ち最高に気持ちの良い時間を過ごす ことができました。
 山頂でのひと時を堪能し、下りはメインの本坂登山道で阿夫利神社下社へ戻りました。阿夫利神社下社 にはケーブルカーの「下社駅」があり、ふもとに戻る人達がこの「下社駅」乗り場から茶店が並ぶ広場を 越え、さらにその下の男坂まで列ができており、本当にびっくりです。そしてここにある公衆トイレにも 長蛇の列ができていました。 ケーブルカーを利用して阿夫利神社下社と大山寺の紅葉を目当ての観光客(かなりの人がそうです)は、 ケーブルカーの切符を往復で購入しており、帰りの時間が集中し輸送力オーバーで人があふれていました。 なお、ここのケーブルカーはつるべ式といわれる一本のロープの両端に人が乗る2台の箱(車両)が接続 され、頂上の滑車を支点にして上がったり下ったりする方式です。人が増えたからといって増便はできません。
阿夫利神社下社から女坂を下ってくると、間もなく毎年楽しみにしている大山寺に到着です。到着して 驚いたのは境内の裏手の公衆トイレが大きくて立派な水洗トイレに建て直されていました。早速、境内に 回ると、多くの人が紅葉の下で写真を撮っています。到着が午後3時過ぎで夕暮れが近づいていましたが、 午後4時からのライトアップは趣も異なり幻想的で素晴らしい眺めであることが容易に想像できます。 今日は立寄り湯と夕食をとるため、残念ですが先を急ぎました。来年はライトアップを見てみたいという、 また訪れるためのテーマができました。




第二駐車場手前の道路左側にある民間駐車場。「リゾート鈴かわ」。
この辺りでは一番広い。50台は可能。一日1,000円、舗装、 区画あり、トイレあり、自販機あり。

駐車場

国道246号線を厚木方面に進み、坂戸の交差点を右折して、県道に入ります。 東名高速道路をくぐり、そのまま道なりに直進すれば大山のケーブルカー 乗り場の追分駅に一番近い公営の大山第二駐車場に到着します。駐車料金は一日600円です。 休日は、大山に向かう県道は混雑しますが、抜け道はありません。混むのは駐車場 の手前1qくらいからで、このあたりには民間の有料駐車場もあります。 朝は8時くらいまでに到着しないと満車になる場合が多いようです。第二駐車場には 水洗トイレと自販機があります。
今回は紅葉シーズンの真っただ中でもあり、8時過ぎに到着しましたが、すでに第二駐車場は満車で、 手前の民間駐車場に駐車しました。民間の駐車場はどこも一日1,000円です。 なお、満車であった公営の第二駐車場とかなり手前にある第一駐車場も公営は一日600円です。 また、付近一帯は駐車場が少なく駐車待ちで長蛇の列になりますので、早めの到着が必要です。




出発

8時57分。
駐車場を出て坂道を左に進みケーブルカー駅(追分駅)を目指します。





駐車場から5分程で、第二駐車場(2階部分)があるバス停に到着です。
バスから降りた人で混雑しています。なお、一階部分は公衆トイレです。





ケーブルカー追分駅

9時15分。スタートから18分。
お土産屋が並ぶ参道の階段を登り、ケーブルカーの追分駅に到着です。
ケーブルカーの始発は9時で、既に動いていました。
帰りは歩いて戻りますので、「下社」まで片道450円の切符を買います。(往復は850円です)





通常は20分間隔のダイヤですが、
今日は乗客が多く、10分間隔の運行です。
阿夫利神社下社駅まで6分間の乗車です。





満員のケーブルカーで一路通阿夫利神社下社駅へ





阿夫利神社下社

9時26分。スタートから29分。
阿夫利神社下社に到着です。
やはり人が多いです。





多くの観光客は正面にある阿夫利神社下社方面へ向かいますが、
道標に従い右側の見晴台方面へ向かいます。
ここから右へ下って行きます。





歩き始めて7分程で二重滝に出ます。
高さもあり、なかなか姿の美しい滝です。
ここで、男女4人組が滝の横をロープで上がっていました。





見晴台

10時21分。スタートから55分。
見晴台に到着しました。ここから大山山頂が良く見えます。
今日は天候に恵まれ、陽も差しています。
過去、自分はどうも大山とはあまり相性が良くないのか、
ここで晴れていても、頂上では曇っていたり、寒かったり、小雨だったりと今一でした。
しかし、今日は頂上での天気は保証付きのようです。

ここで小休止です。
ここから少しずつ山歩きらしくなってきます。





小休止後、大山山頂目指し整備された登山道を登って行きます。
この辺りはまだ人が少ないですが、中腹以上登ると山頂から戻ってくる人が多く、
登山道脇に避けるような状況が頻繁でした。





七沢温泉方面からの道を右から合わせます。
写真左手10時の方向です。大山は左手前7時の方向です。
見晴台から約1時間ちょっとで到着です。





大山山頂

11時49分。スタートから2時間52分。
山頂は多くの人で座る場所もありません。

座る場所の確保やお湯を沸かしたり、昼食の用意で今回大山山頂の写真を撮り忘れました。
この写真は昨年の11月27日の写真です。今年と同じで休憩場所を探すのが大変でした。

昨年は山頂では陽が出ておらず、寒さを感じましたが、今年は風もなく、
日差しもあり、ポカポカして最高の天候に恵まれました。
おいしいお弁当を食べ、あったかいコーヒーを飲み、しばし山頂で至福の時を過ごしました。



13時38分。山頂で1時間49分の大休憩のあと、
紅葉の大山寺を目指し下山開始です。
下りは表参道を下ります。頂上を28丁目とし、下社を1丁目とする石柱が立っているので、 この石柱を目安にして楽しみながら1丁目を目指し下っていきます。




阿夫利神社下社の階段脇にある。いつものモミジです。
今年は色がもう少しです。
紅葉の進み具合で微妙な色のコントラストがいい感じです。



阿夫利神社下社

14時55分。スタートから5時間58分。
下山開始から、1時間17分で阿夫利神社下社に戻ってきました。





阿夫利神社下社の拝殿横の紅葉。



阿夫利神社下社の階段を下り、広場を抜け、女坂を目指します。



真っすぐが男坂。ここを右に下って女坂です。
大山寺へは女坂を下ります。 なお、男坂、女坂どちらを行っても、お店の並ぶ表参道前で合流します。


下って行く途中、何ヵ所かケーブルカーが見える場所があります。



大山寺(紅葉)

15時28分。スタートから6時間31分。
下社から女坂を下ること13分で、大山寺に到着です。
今日のメインイベントの一つである、大山寺の紅葉見学です。
残念ながら最盛期はあと2,3日先のようです。昨年に比べ赤色が今一です。
それでもまだまだ見応えがあり、さすが神奈川の紅葉の名所です。









こちらの2枚は昨年の写真です。
少し落葉していましたが、色は鮮やかでした。




大山寺の紅葉を楽しんだあとは、紅葉橋を渡り、立寄り湯温泉と食事に向かいます。
民芸品店と旅館、料理店が並ぶ表参道を目指し、駐車場へ向かいます。



追分

15時57分。スタートから7時間。
大山寺から14分ほどで女坂と男坂の合流地点に到着です。(写真左:女坂、右:男坂)
ここからは店が並ぶ表参道を下ります。





土産物店が並ぶ表参道を抜け、第二駐車場に戻ってきました。
少し雨がパラついてきましたが、
まだまだ多くの観光客で賑わっています。
きっと、夜間のライトアップを見る人達かもしれません。
それにしても、普段は人もまばらな表参道もこの日ばかりは大変な賑わいです。
このあと、鶴巻温泉の「弘法の里湯」により、その後食事をして帰途に着きました。
大満足の一日でした。
お疲れ様です。




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