大山(ケーブル)(3)
おおやま (ケーブル)

1,251.7m

ケーブルカーを利用し下社から見晴台経由で山頂へ。
下りは女坂から紅葉が見頃の大山寺を散策し、
豆腐料理で舌鼓を打つ、大山満喫のコース。   

  
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2010年11月27日 天候晴れ
同行者”m” TIME(昼食1時間27分、大山寺散策20分含む)6時間53分
コース 大山第二駐車場(8:32)→追分駅(8:58)⇒下社駅(9:21)→見晴台(10:16)→阿夫利神社(大山)(11:40)昼食(13:07) →下社(14:35)→大山寺(14:50)散策(15:10)→追分(15:27)→豆腐料理・駐車場

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=大山



大山寺の紅葉
 2ヵ月ほど前に八ヶ岳の編笠山の山頂から青年小屋に下るルートで、数メートルはある 大岩の斜面を数百メートルにわたり飛びながら下ってから膝痛が治まらず、スポーツ整形 で診てもらったところ、所謂ジャンパー膝で、ストレッチと筋力トレーニングが足りない のに無理をしたためと診断されました。膝痛の原因がはっきりし、また運動してもかまわない との医者の言葉もあり、足慣らしを兼ねて大山を目指しました。過去から膝痛に悩まされ てきましたので、今回は特に慎重にと、従来のペースの2,3割増しの時間をかけ歩きま した。結果は運動不足による軽い筋肉痛だけで膝は事前のストレッチが効いたのか、痛みは 出ませんでした。これで冬のスキーも楽しめそうです。
 大山は言わずと知れた、丹沢を代表する最もメジャーな山で、ケーブルカーを利用すれば、 中腹の阿夫利神社下社まで誰でも行くことができます。その下社から1時間半程度で山頂に 立つことができ、山頂には阿夫利神社と売店があり、眺めも良くルートも整備されているため 多くの登山者が訪れます。この大山は江戸時代から山岳信仰としての山でもあり、昔から 大山詣でで門前町も形成され、いまでも民芸品店と名物の大山豆腐料理店で参道は賑わって います。この大山を久しぶりに訪れましたが、以前に比べ若い女性の姿が目につきました。 いわゆる”山ガール”と呼ばれる若人です。若い女性がカラフルな装いで山を歩く姿は10 年前には想像もできませんでした。若い女性が訪れれば、それに連れて若い男性も山に来る ようになり、登山人口が増えるとともに年齢層も若返ることになればと勝手に期待しています。 元気なおばさん達が闊歩していた山に若者が帰ってくるきっかけになればよいのですが、 ファッションとともに単なる一過性のブームに終わってしまうような予感もします。そう ならないためには女性に優しい山でなければだめで、そのためには綺麗なトイレは必須条件 でしょう。大山は頂上に公衆の水洗トイレがありますが、山自体がオーバーユースのようで 、それに伴いトイレには長蛇の列ができていました。以前冬に訪れたときは、水が凍って しまうため利用はできませんでした。本来山は自然そのものであり、トイレなど望むことが おかしいのかもしれませんが、登山愛好家を増やすには誰でも山登りが楽しめる山との 二極化が必要なのかもしれません。
 江戸時代の大山詣での人々が、現在の大山を見たらきっとびっくりするでしょう。今の ”山ガール”は現代の大山詣でなのかもしれません。



駐車場

国道246号線を厚木方面に進み、坂戸の交差点を右折して、県道に入ります。 東名高速道路をくぐり、そのまま道なりに直進すれば大山のケーブルカー 乗り場の追分駅に一番近い大山第二駐車場(写真)に到着します。駐車料金は一日600円です。 休日は、大山に向かう県道は混雑しますが、抜け道はありません。混むのは駐車場 の手前1qくらいからで、このあたりには民間の有料駐車場もあります。 朝は8時くらいまでに到着しないと満車になる場合が多いようです。第二駐車場には 水洗トイレと自販機があります。
今日は紅葉シーズンの真っただ中でもあり、8時に到着しましたが、すでに第二駐車場は満車で、 やむを得ずUターンし近くの民間駐車場に駐車しました。満車であった公営の第二駐車場とかなり手前にある 第一駐車場も一日600円ですが、民間はどこも1,000円です。なお、付近一帯は 駐車場が少なく駐車待ちで長蛇の列になりますので、早めの到着が必要です。




ケーブルカー駅へ

8時32分。
駐車場を出てケーブルカー駅(追分駅)を目指します。
すぐに大山寺とケーブルカー駅との分岐があります。
ここは、ケーブルカー駅のある右手に進みます。





両側に民芸品店や豆腐料理店のある参道の階段を、
ケーブルカー駅(追分駅)を目指し登って行きます。





ケーブルカー追分駅

8時54分。スタートから22分。
ケーブルカーの追分駅に到着です。
天候にも恵まれ多くの人で賑わっています。
帰りは歩いて戻りますので、片道450円の切符を買います。(往復は850円です)





通常は20分間隔のダイヤですが、
今日は乗客が多く、10分間隔の運行です。
阿夫利神社下社駅まで6分間の乗車です。





阿夫利神社下社

9時21分。スタートから49分。
阿夫利神社下社に到着です。
石段前には茶店があり、茶店の人が大きな声でお客さんを呼び込んでいました。
山頂まで行く人はお弁当をどうぞと勧めていましたが、お弁当を用意しないで
ここまで来る人がいるのかなと、くだらないことを思ってしまいました。





多くの観光客は正面にある阿夫利神社下社方面へ向かいますが、
道標に従い右側の見晴台方面へ向かいます。
見晴台方面の道に入ると、あれだけいた観光客が一人もいません。
静かな山歩きのスタートです。





歩き始めてすぐに二重滝に出ます。
高さはありますが細い滝です。





熊注意の看板です。
今年は夏の猛暑の影響で熊の餌になるドングリが不作のようです。
本来なら人が怖いはずにもかかわらず、人里に下りてくるとは、
山はかなり深刻な状況なのかもしれません。





見晴台

10時16分。スタートから1時間44分。
阿夫利神社下社から55分で到着です。
かなりゆっくりなペースです。膝の具合も問題ないようです。
見晴台には2組の先客がいました。
小休止し、先へ進みます。
ここから少しずつ山歩きらしくなってきます。





ゆっくりと一歩一歩登って行きます。





七沢温泉方面からの道を右から合わせます。
見晴台から約1時間で到着です。





大山山頂

11時40分。スタートから3時間08分。
阿夫利神社下社から2時間19分です。
山頂は多くの人で座る場所もありません。

自分は大山とは相性が悪いのかもしれません。
なぜなら、いままで大山山頂で見晴らしがよかった記憶はほとんどありません。
麓では陽がさしていましたが、大山山頂付近からは雲というかガスの中です。
東名高速や国道246号線を走っているときは、山頂が良く見えたのに、 登ってみると山頂はいつも雲の中です。
今回もチラッと雲の切れ間から江の島や厚木方面が垣間見えた程度です。

山頂は陽が当たらないので、寒く感じます。お湯を沸かして熱いコーヒーを飲むと気持ちが落ち着きます。
おいしいお弁当を食べ、しばし山頂で至福の時を過ごします。




13時07分。山頂で1時間27分の大休憩のあと、
紅葉の大山寺を目指し下山開始です。
下りは表参道を下ります。頂上を28丁目とし、下社を1丁目とする石柱が立っているので、 この石柱を目安にして楽しみながら1丁目を目指し下っていきます。




表参道は多くの人が山頂を目指し登ってきます。
大山を観光地と思って登ると、こんなはずではと思うような、そこそこ険しい道です。



下山開始から1時間20分ほどで登山道入口がある、阿夫利神社下社の拝殿左奥の階段に到着です。
階段右には真っ赤な紅葉があります。かなり濃い赤でひと際目立つ紅葉です。



阿夫利神社下社

14時35分。スタートから6時間03分。
下山開始から、1時間28分で阿夫利神社下社に戻ってきました。
下社の見学はせず、今日の目的の一つである大山寺の紅葉を目指し先を急ぎます。





阿夫利神社下社からの下りは男坂と女坂があり、
大山寺は女坂沿いにあるので、表示に従い右の女坂を下ります。
女坂とは言え、かなり急な石段を下ります。


大山寺(紅葉)

14時50分。スタートから6時間18分。
下社から女坂を下ること15分で、大山寺に到着です。
今日のメインイベントの一つである、大山寺の紅葉見学です。
残念ながら最盛期は過ぎており、一部葉が落ち、少し小さくなった紅葉です。
それでもまだまだ見応えがあり、さすが神奈川の紅葉の名所です。











大山寺の紅葉を楽しんだあとは、大山名物の豆腐料理を食べに
民芸品店と旅館、料理店が並ぶ表参道を目指します。



追分

15時27分。スタートから6時間53分。
大山寺から14分ほどで女坂と男坂の合流地点に到着です。(写真左:女坂、右:男坂)
ここからは店が並ぶ表参道を下ります。





豆腐料理

晩秋の一日、大山の見どころを時間をかけ、ゆっくり回ってきました。
普段と違った、スローな山歩きもまた乙なものです。

店が並ぶ表参道を下った、すぐ左にある旅館・料理店「元瀧」(もとだき)で
今日の山行を振り返るとともに、本日最後のイベントである豆腐料理に舌鼓を打ち、
山行を締めくくりました。
お疲れ様でした。




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