三ノ塔(表尾根)(2)
さんのとう

1,205.2m

三ノ塔の頂上は広く、展望は素晴らしい。
丹沢山塊が一望でき360°のパノラマが可能だ。
が、今日は霧の中。普段とは違う丹沢の表情を楽しむ。
 
エリア 東丹沢 日程日帰り 日付2011.10.02 天候曇り一時雨
同行者'm' TIME(54分の食事休憩含む)3時間36分
コース 菩提峠駐車場(8:14)→表尾根登山口(8:24)→二ノ塔(9:21)→三ノ塔(9:40)休憩(10:36)→ 二ノ塔(10:51)→菩提峠駐車場(11:50)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=大山


今日は同伴者’m’と一緒です。’m’は前にも登場しましたが、いつかは富士山に登りたいというのが 夢のようです。自分はあまのじゃくなのか、前から富士山には興味がありません。富士山に登るなら北アルプス の峰々の方がよっぽど魅力的です。でも、今年の初夏に富士山に行けるようにと’m’にトレッキングブーツ を購入しました。今まではスニーカーでした(その程度の所を歩いていました)。 自分が山に登り始めた時に購入した靴に比べ、倍の値段でした。結局夏は終わり、富士山へは登りません でした。せっかく買った靴も出番が無いままになっていました。今年の夏は色々なことが重なり、富士山への計画が 立たなかったのです。
今回、靴の足慣らしを兼ねて超お手軽な三ノ塔へ向かいました。個人的には短時間で丹沢の良さが分かる好きな場所です。 天気は良くありませんが前から日程を立てていました。途中の厚木から見える大山は霧の中です。展望は期待できませんが、 今日は新しい靴の足慣らしと’m’の山歩きの体力測定がメインです。 案の定登り始めてすぐに、弱い雨が降ってきました。レインスーツを着る程でもありませんし、暑くてとても 着れたものではありませんので、折りたたみ傘を差して登りました。雨の中を歩くのは久しぶりです。数えてみると、この傘を使うのは 6年ぶりです。6年前に使ったのは屋久島で、それ以来です。ザックの一番下から出すと、折りたたみ傘の袋がありません。 そうだ、あの時屋久島に忘れてきたんだ。懐かしく思い出しました。
それだけ雨の日に歩くのは珍しく、いつもと違うシチュエーションに心が少しわくわくします。たまには雨もいいものだと。 他の登山者はレインウエアーをしっかり着こみ歩いています。あれでは暑くてたまらないと思います。山で傘は 場違いなのかあまり見かけません。いままでの経験から山頂近くや稜線、それに風のある時は無理ですが、 ちょっとした低山などでは、この折りたたみ傘は非常に便利です。 途中で雨は止みましたが、頂上は冷たい霧の中でした。避難小屋横で風を避け、温かい麺とご飯を食べ、 天気には恵まれませんでしたが、楽しい山歩きができました。


朝8時で天候が悪いにも関わらず、多くの車で一杯でした。これから秋の行楽シーズンはかなりの混雑が予想されます。 トイレは、途中通過したヤビツ峠駐車場(満車でした)または、すぐ下の富士見橋横に公衆トイレがあります。 ここから見える大山も霧の中で展望はありませんでした。


◎快晴日の詳細なレポートは、三ノ塔(表尾根)(1)6-10 をご覧ください。


菩提峠駐車場

国道246号線からヤビツ峠の標識に従って名古木交差点を右折し、県道秦野清川線に入ったら道なりに進む。 進むに従い標高が高くなり、道幅も狭くなる。バス停のあるヤビツ峠から、そのまま札掛方面に走行し、 富士見橋で左折する。しばらく進むと林道の広場が駐車場。


出発

8時14分。
支度を整え、菩提峠駐車場を出発です。
車で来た林道を戻っても登山道入口はありますが、
ちょっとショートカットするため、
駐車場横にある林道のゲートを抜け、そこから登山道へ向かいます。
どちらを行っても同じ場所に出ます。


ゲートを抜けた先の林道を進みます。

登山口

8時24分。スタートから10分。
駐車場から林道を進むと左手にある登山口に到着です。
三ノ塔1.8km、塔ノ岳5.8kmとあります。
ここを左へ登山道を上がって行きます。
写真は奥から来て、登山道入口を反対から撮っています。

天候は曇り。少し進むとパラパラ雨が降ってきました。


三ノ塔まで1.3kmの道標の前で立ち止り、折りたたみ傘を出しました。
前を行く2人は、レインウエアを出して、着ています。



少し霧がかかっています。
雨は大したことはありません。


二ノ塔直下のガレ場です。
振り向いて撮りましたが、天気が良ければ、
相模湾や江の島が見えるはずです。


二ノ塔

9時21分。スタートから1時間07分。
二ノ塔に到着です。
二ノ塔はちょっとした広場になっており、
ベンチもあり多くの人が休憩を取る場所です。
写真はいま来た方向を撮っています。


5分ほど休憩し、三ノ塔へ向かいます。
ここから三ノ塔へは20分程です。
写真は二ノ塔の広場から三ノ塔方向を撮った写真ですが、
晴れていれば、三ノ塔が目前にそびえ、
山頂の緑の避難小屋が良く見える場所です。
今日は何も見えません。

どうやら雨は上がったようです。


二ノ塔からはいったん下って、そこから登り返しです。
整備された登山道を三ノ塔へ向かいます。


頭上が明るくなってきました。
植生も変わって頂上が近いことが分かります。

山頂手前の道標です。


三ノ塔

9時40分。スタートから1時間26分。
三ノ塔に到着です。
ずいぶんガスっています。
視界は無し。雨が降っていないだけ良かったということです。


三ノ塔の道標
ヤビツ峠から3.8km、塔ノ岳へ4.0km





10月に入ったばかりの気候では、歩けばかなり汗をかきます。
山頂は気温が低く、すぐに汗が冷たく、体温を奪います。
避難小屋に入り、風を避け、濡れたシャツを替えて小休止です。
その直ぐ後に女性が一人入ってきて、トイレはどこですか?と聞かれました。
自分が、ここにトイレはありませんよ。と応えると、
先客で居た単独行の中年男性が、
この先の烏尾山荘まで行けばありますよと親切に教えていました。


小休止のあと外に出て、
風を避け小屋の横で、
持ってきたおむすびとサンドイッチ、
それに今日一番のごちそうのカップラーメンで早い昼食を戴きました。
デザートにはフルーツゼリーを食べ、ゆったりと山頂で休憩です。



下山

10時36分。スタートから2時間22分。
54分の昼食タイムのあとは、同じルートで下山です。
雨は止みましたが、相変わらず視界は効きません。



二ノ塔

10時51分。スタートから2時間37分。下山開始から15分。
天候は今一ですが、やはり人気の表尾根、多くの人が次々に登ってきます。
この表尾根は若い人が多いように感じます。




菩提峠駐車場

11時50分。スタートから3時間36分。下山開始から1時間14分。
駐車場に戻ってきました。
あまり車は減っていません。
みなさん塔ノ岳まで足を伸ばしているのでしょうか。
山初心者の’m’の足慣らしにはちょうど良い距離だったかもしれません。
お疲れ様でした。

駐車場横から斜面を上がって行くと、数分でハンググライダーの踏み切り場があります。
過去何回も脇を通りましたが、今日は初めて人が居ました。
4人ほどおり、全員がそれぞれ自分のハンググライダーを組み立てています。
いつの間にか駐車場からここまで、車で来れる道が続いています。
当分飛びそうもないので、車に戻り日帰り温泉に向かいました。

立ち寄り湯


さざんか 秦野天然温泉】神奈川県秦野市南矢名2-13-13
入浴料700円、10時〜23時、定休日 第3火曜日(祝日の場合第4火曜日)、Pあり 120台、0463-78-0026
小田急線の東海大学前駅のすぐそばにある、日帰り天然温泉施設です。東海大学のキャンパスの近くですが、なかなか 場所が分からず、ちょっと苦労しました(カーナビがやたら狭い道を指示します)。数年前までは「丹沢湯彩ほたる」という名前でしたが、経営者が変わり再オープン した施設です。最近の日帰り温泉に比べ少し小じんまりした感じです。入口左手のげた箱に靴を入れ、自販機で入浴券を購入します。 受付で券を渡し、風呂へ向かいます。脱衣場は色々な大きさのロッカーがあり、山の帰りに寄っても、 大きなロッカーを使えばザックも入り便利です。ロッカーの数は168個あり十分な数と思えます。浴室に入ると大きな湯舟の他に サウナや電気風呂、泡ぶろなど、良くある日帰り温泉といった感じです。洗い場は30個あり待つことはないようです。 また、露天風呂もあり、ジャグジーも付いていました。なお、露天風呂は周りの囲いが高く、あまり眺めは良くありませんでした。 脱衣場には洗面台が3つあり、それぞれドライヤーが備え付けられおり便利でした。 施設には畳みの大広間はありませんが、食事処の他にマッサージやカットサロンもあり、若い人を意識した設備だなといった感じを受けました。



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