三ノ塔
さんのとう

1,205.2m

三ノ塔の頂上は広く非難小屋があり、展望は素晴らしい。
丹沢山塊が一望でき360°のパノラマが可能だ。
ここから塔ノ岳へ向かう人も多くにぎやかな山頂だ。
 
エリア 東丹沢 日程日帰り 日付2006.10.09 天候晴れ
同行者単独 TIME(1時間18分の休憩含む)3時間44分
コース 菩提峠駐車場(8:27)→表尾根登山口(8:33)→二ノ塔(9:28)→三ノ塔(9:45)休憩(11:10)→ 二ノ塔(11:24)→菩提峠駐車場(12:11)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=大山


先週の嵐のような天候に比べ、快晴が気持ちよい3連休です。天気予報も「快晴100%でしょう」との コメントに急きょ出かけることにしました。 丸一日のコースを登るには気持ち(エネルギー)が溜まっていないので、2,3時間の軽いコースで かつ眺めが良く秋空の下昼寝ができる場所ということで、迷わず三ノ塔を選びました。 途中の蓑毛あたりで登山客でいっぱいの路線バスを2台続けて追い抜きました。 駅で臨時便が出たようです。今日は多くの人が出ているようです。朝の8時に菩提峠駐車場に到着。 支度を整え出発です。丹沢でも人気の高いコースで人が絶えることがありません。普段の山行と異なり、 他の人と一緒に登るのはどうもペースがつかめません。手ごろなコースなので家族連れも多く小学生も 登っています。途中スニーカーと普段着姿に近い人に抜かれました。自分も始めて登ったころは、前を 行く人をどんどん抜いて頂上を目指していました。その人の後姿に自分を重ね合わせ懐かしさとともに 郷愁をおぼえつつ見送りました。今は自分のペースがあり、それを守って登ります。歳のせいもありますが ペース配分を誤るとリタイヤになるからです(経験則です)。1時間15分予定通り三ノ塔頂上に到着です。 ここは標高1205mにもかかわらず眺めが良く、まるで深い山のような趣があり丹沢でも好きな場所の一つです。 大山はもちろん富士山に箱根の山々、南アルプスに伊豆大島から相模湾、江ノ島、東京新宿の高層ビルなど、 360°のパノラマが楽しめ山頂も広く昼寝にもってこいの場所です。


8時に到着したので、既に駐車場は半分程度埋まっている。 今日は秋の快晴で天候に恵まれ、途中通過したヤビツ峠駐車場が満車になっていてので、ここも間もなく満車になりそうだ。 支度をしている最中にも数台の車が順次入ってきた。トイレや水場は無いので途中のヤビツ峠を利用すると良い。

菩提峠駐車場

国道246号線からヤビツ峠の標識に従って名古木交差点を右折し、県道秦野清川線に入ったら道なりに進む。 進むに従い標高が高くなり、道幅も狭くなる。バス停のあるヤビツ峠から、そのまま札掛方面に走行し、 富士見橋で左折する。しばらく進むと林道の広場が駐車場。

出発

8時27分。
支度を整え、菩提峠駐車場を出発です。
今きた駐車所を戻るように舗装された林道を進みます。

登山口

8時33分。
駐車場から5分ほどで左手にある登山口に到着です。
バスでヤビツ峠終点で降りた場合も、舗装された林道を富士見橋で左折し、ここまで歩いて登ります。

けっこう荒れた急登を登ります。しばらく手入れがされてないようで、木の階段なども 朽ちています。三ノ塔までの間で、出だしのこの区間が一番の急登ではないかと感じます。


8時42分
林道に出ました。登山口は道標に従いこの林道を左へ15mほど左へ行ったところに続いています。
なお、この林道は車を停めた菩提峠駐車場に通じており、駐車場横の林道を来てもここに出ます。
楽をしたい方にはお勧めです。
写真:左方面「三ノ塔・塔ノ岳方面15m先を左折」と表示あり

林道左へ15mほど行った先にある道標。
写真:右方面「三ノ塔1.8q、塔ノ岳5.8q」と表示あり

陽射しの強い木漏れ日の中、 良く踏まれたルートを登ります。


8時57分。写真:「三ノ塔1.3q」を通過。


二ノ塔下のガレ場。
今までの林の中のルートから眺めの良いガレ場に出ます。
振り向くと多くの人が登ってきます。その後ろに相模湾、江ノ島が霞んで見えます。

二ノ塔

9時28分。
二ノ塔に到着。 ベンチが3つある二ノ塔はあまり広くはありませんが、多くの人が休憩しています。


二ノ塔から直ぐ先に見える三ノ塔。
緑の屋根の非難小屋が良く見えます。


二ノ塔から三ノ塔へはいったん降って登り返して進みます。
笹薮の中を降っていきます。


良く整備された登山道を登ります。


9時44分。
ここを左方面へは戸川へ4.6qの表示のある分岐。(左右の写真は同じ道標)
ここから左方向に降ると三ノ塔尾根で牛首経由で秦野戸川公園(風の吊橋)へ出ます。 ここから三ノ塔頂上は目前です。

三ノ塔

9時45分。
三ノ塔頂上に到着。
緑の屋根の非難小屋がある、広くて眺めの良い三ノ塔頂上に到着です。


お約束の富士山。初冠雪で頂上右上が少し白くなっているのが分りますか?


コース4q先にある塔ノ岳。頂上には尊仏山荘が良く見えています。
塔ノ岳山頂は丹沢の主要ルートが交差し、一年を通じて登山者が絶えない山です。

ご存知大山。丹沢山塊入門の山として、四季を通じて多くの人で賑わう山です。
きっと今日は多くの人で大山山頂も賑わっていることでしょう。


相模湾と江ノ島。三浦半島の向こうには東京湾と房総半島も見えます。


ベンチに腰を下ろし、麺類を食べおにぎりをほお張れば最高です。

食後のコーヒーの後、ベンチに寝転び昼寝を楽しんでいると、傍で女性が他の人に「途中で犬を見かけませんでしたか?」 と聞いている声で目がさめました。「何でしっかりリードでつないでおかなかったのだろう。」「こんな山の中で迷子に なったら探す事は不可能だろうな。」「家で育った犬はこれから迎える冬は越すことができないだろうに。」
気になって昼寝は中断です。起き上がってみると隣のベンチで親子3人が話しています。男の子は小学生6年生くらいです。 どこでいなくなったのか。戻ったのではないか。臭いをかいで来れるのか・・・。家族で色々話しをしています。 気になりますが自分ではどうしようもないので、予定通りここから今来たルートで下山して立ち寄り湯を目指します。

二ノ塔

11時24分。
二ノ塔。休憩なしでそのまま通過です。
途中自分も気にしながら下りてきましたが、ここまで犬は見かけませんでした。そのまま登山道を下っていると、 遠くから犬の名前を呼びながらかなりのスピードで下ってくる人がいます。途中で道を譲りましたが、先ほどの 御主人です。さらに登山口近くまで下ってくると、お父さんにだいぶ遅れて男の子がやはり犬の名前を呼びながら下りてきました。 もう駐車場は直ぐです。駐車場の入口で親子はお母さんを迎えにいくのか、再び林道に戻って行きました。 自分は車に到着しザックを降ろしていると、林の中から男の子が「いたよ」とお母さんに話しているのが聞こえましたが、 犬は見えません。お父さんと男の子が車に到着し、後ろの荷台(ステーションワゴンタイプの後ろのドア)を開けると おとなしそうな中型犬がちょこんと座っているのが見えます。どうやら犬ははぐれた時点で車に自分で戻り家族を 待っていたようです。自分も嬉しさを我慢できず傍により、「良かったですね」と山頂からの様子を話しました。 それにしても賢いワンちゃんでした。何でも過去に数回来ているので道を知っていたのではないかとご主人は話して おられました。ご夫婦としばし犬談義をして、晴れ晴れとした気持ちで駐車場を後にしました。

菩提峠駐車場

12時11分。
駐車場に到着。
ワンちゃんの車は写真左に陰が写っている車です。


立ち寄り湯


美ゆき旅館】神奈川県秦野市鶴巻北3-7-1
入浴料1,000円、11時〜19時、不定休、Pあり、0463-77-1230
鶴巻温泉にある旅館で日帰り温泉客も受け入れてくれます。東名高速道路わきにあり、なかなか探すのが難しい場所に ありました。街中にある木造の旅館といった趣の建物です。駐車場は入口脇に7,8台です。中に入り玄関右のカウンター で立ち寄り湯をお願いし、1,000円を払います。旅館の人に露天風呂への案内をしてもらい、旅館の敷地を進みますが、 この旅館は各部屋が離れになっており庭に点在するように配置されています。その庭の奥まったところに露天風呂の 暖簾がかかった入口の戸を開け入ります。さほど広くはありませんが旅館の規模から考えても立派なお風呂です。 脱衣場はロッカーが20〜30ほどあり、洗面台にはドライヤーや整髪料が完備されています。洗い場は5つあり、屋内の 湯船は5,6人でいっぱいになる程度の広さです。風呂は庭に面しておりそこには内湯より大きな露天風呂があり、こちら のほうがゆったりお湯に浸かることができます。空が見える露天風呂は開放感があって気持ちが良いものです。 先客が2名いましたが、途中で上がって一人で貸切になりました。なんでもここの湯はカルシウム含有量が世界一と いわれても、ピンとはきませんが、ゆったりできとても良いお湯でした。



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