高尾山(南高尾山稜)
たかおさん

599.2m

高尾山そして大垂水(おおだるみ)峠から草戸山へと
歩きごたえのある南高尾山稜周回の
低山のロングコース。

 
エリア 高尾・奥多摩 日程日帰り 日付2009.05.15 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)6時間31分
コース 京王高尾山口駅前駐車場(6:55)→ 高尾山(8:25) → 大垂水峠(9:39) → 大洞山(10:17) → 西山峠(11:17)→ 三ノ沢(11:37) → 草戸山(12:08) → 四辻(13:12) → 京王高尾山口駅前駐車場(13:26)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=八王子、与瀬



高尾山は6つのハイキングコースがあり、年間約250万人が訪れる観光地です。 麓からはケーブルカーやリフトがあり、老若男女だれもが気軽に山歩きが楽しめます。 また、霊山としても歴史を持ち、山腹にある「高尾山薬王院有喜寺」は真言宗智山派の 大本山で、成田山新勝寺、川崎大師平間寺とともに、関東三山のひとつにもなっています。 山麓付近には食事処やみやげ物店がたくさんあり、この中には名物も数多くあり、これらを 目当てに来る人も多いそうです。
ミシュランと言えば近年レストランを星の数で格付けして、有名になりましたが、そんな ミシュランが今度は観光地を格付けしているなんて知りませんでした。高尾山は最高の 三つ星だそうです。理由は都心から交通の便がよい上に、大都市近郊に豊かな自然が 溢れているという点が選ばれた決め手のようです。
高尾山と言えば、何といってもハインキングのメッカです。富士山ではありませんが、前から 一度は訪れたいと思っていた高尾山です。山麓から標高470mの中腹(頂上は599m) まで7分で運んでくれるケーブルカーと二人乗りのリフトがあり、誰もが簡単に山頂を 目指せます。まさか、ケーブルカーを使い高尾山に行ってきましたという訳にはプライド? が許さないので、今回は高尾山口駅前を起点にし、6つある高尾山のコースのうち、稲荷山 コースで高尾山を目指し、大垂水(おおだるみ)峠から草戸山へと連なる南高尾山稜を歩き、 高尾山口駅に戻る周回ルートを計画しました。低山とは言え、距離にして15q強のロングコースです。 最近は特に運動不足で、毎日の通勤に駅までの往復を歩くだけで、日中はデスクワークという これ以上ない、やわな生活を送っているこの身には、ちょっと歩きがいのあるコースを 設定しました。




平日で朝が早かったので、他に3台が止まっていただけでした。
24時間利用のコイン式駐車場です。料金は一日1,000円です。シーズンや土日には早目の到着が必要のようです。

駐車場

京王線高尾山口駅の横に併設された24時間のコイン駐車場の八王子市営高尾山麓駐車場と京王高架下臨時駐車場(夏季7時〜19時) です。料金は両方とも一日最大で1.000円です。敷地内に大きな水洗トイレがあり、横の京王高尾山口駅には 自販機や売店等も整っています。当日は平日の午前6時40分に到着したこともあり、 他には3台の駐車のみでした。どの車もザックを背負った人が降りてきており、皆さんハイキングや 観光が目的のようです。万一満車の場合は、相模湖方面へ200mほど先にも高尾山薬王院の大きな有料駐車 があります(こちらは一日500円)。駐車した時は平日の早朝ということもありガラガラでしたが、 帰りに駐車場に戻ってきてビックリでした。なんと満車で入場待ちの車も一台あるなど、平日でこの状態です。 休祭日や行楽シーズンにはかなり混雑しそうです。



出発

6時55分。
支度を整え出発です。
(写真右にある)駐車場の横は京王線高尾山口駅です。
駅舎の前を通って写真左側へ向かいます。


7時06分。スタートから11分。
京王線高尾山口駅の前を通って、
参道を進むとリフトの山麓駅とケーブルカーの清滝駅へ出ます。



駅舎の左手へ向かうとケーブルカーが見えます。



登山口

ケーブルカー駅舎の左手に稲荷山コースの入口があります。
(写真道標)左方向へ「稲荷山コースをへて高尾山へ」と出ています。
ここを道標に従い左へ階段を上がって行きます。



よく整備された稲毛山コースを進みます。



登り始めて5分ほどで右手に稲荷があります。
それで稲荷山コースと名前を付けたのかと一人で合点がいきました。


稲荷山

7時40分。スタートから45分。
東屋がある小高い場所に出ました。稲荷山です。
ここは展望があり、八王子市内や新宿副都心の高層ビルが望めます。







8時19分。スタートから1時間24分。
目の前に長い階段のある場所にでました。
左右へも道があります。



近くの案内図を見ると、高尾山頂上の下を周回しているルートのようです。
左図の真ん中が山頂。その周りをぐるっと回っているのが左右の道です。
図の一番下の赤い矢印ルートが、今登って来たルートです。


長い階段を上がると、高尾山山頂広場が見えてきました。



高尾山

8時26分。スタートから1時間31分。
高尾山の山頂に到着しました。山頂は広く、店や休憩スポットがあります。
店は平日のためか全て閉まっています。
写真は大見晴園地。右下の階段を下れば紅葉台・一丁平方面です。


大見晴園地からは富士山が良く見えます。
富士山の下には遊園地の観覧車が見えます。


8時40分。スタートから1時間35分。
山頂では、しばらく散策して先を急ぎます。
写真は大見晴園地の先にある売店前の表示。
案内に従い、大見晴園地前の階段を下って紅葉台・一丁平方面へ向かいます。



石の階段を下ると、高尾山山頂の下をぐるっと回っている周回路に出ます。
六叉路になっており、一人地図を見ながら思案している人(写真の中央)がいました。
写真手前の階段を下っていくと、左右は周回路コースです。
向かう方向は紅葉台・一丁平方面の大垂水峠分岐ですので正面への道を進みます。
が、正面へのルートは二股に分かれており、大垂水峠方面と表示のある左のルート(赤矢印)へ向かいました。


道標によると、正面をまっすぐ進むと一丁平・小仏城址方面とあり、
斜め左へは、大垂水峠方面(学習の歩道)とあります。
ここは左の大垂水峠方面へと進みました。



先ほどの分岐から5分ほどで、富士見台園地という道標があり、20mほど横に入れるようになっています。
そこを左へ寄り道するように入っていくと、林の間から富士山が眺められる場所に出ました。
道標にはこのまま進むと、「杉の林を通り大垂水峠方面」「ヒノキの林(学習の歩道)」とあります。



左側が開け、右が小高い丘の道を進みます。



9時02分。スタートから2時間07分。
高尾山山頂から20分ほどの場所で、太い散策路に合流しました。
写真は3本のルートが合流した場所を振り返って撮ったものです。
写真右の矢印のルートから来ました。真ん中の階段のある小さな尾根と並行してあるルートを来たようです。
高尾山山頂下の六叉路の正面の一丁平・小仏城址方面ルートを進めば真ん中の階段に出てるようです。
今回左へ進んだ大垂水峠方面(学習の歩道)ルートは写真の右に出ました。
要はどちらでも同じ場所に出るということでした。
なお、案内板を見ると正面のルート上に紅葉台があると出ていました。



この合流地点の道標には、先は「一丁平0.6q 城山1.6q」とあります。
次の分岐である、大垂水峠分岐はここから数十メートル先にあります。


大垂水峠分岐

9時05分。スタートから2時間10分。
高尾山山頂から25分です。
散策路の左側に真新しい道標があります。
ここを太い散策路から左へ一人が通れるほどのルートへ進みます。


上記拡大写真。
高尾山山頂からこのまま進めば一丁平・小仏城。
左の大垂水峠へ分岐し向かいます。
【大垂水歩道】この道では、私たちになじみぶかいすぎやひのきの整然とした人口林が、見られます。
人工林は天然林とことなり、人の手によって育てられた苗木が植えられます。 その後、数十年にわたる長い年月の間、自然の力と人間の知恵との調和によって、立派な森林がつくりあげられるのです。
この道すじでは、次の造林地が見られます。からまつ・けやき造林地。明治百年記念造林地。すぎ ひのき人工林。「関東森林管理局」






ヒノキ林を緩やかに下って行きます。
脇道に入ってからは、誰とも会わず静かな山道です。

大垂水峠へ分岐から15分程で林道(大平林道)へ出ました。
道標には右へ林道経由大垂水峠方面とあり、道標に従い、右へ進みます。



林道を6分程歩くと、林道が右に大きく尾根に沿って湾曲した場所に着きます。湾曲した林道左には鉄塔があります。
写真は2枚でひと組です。 右の尾根には階段があり、道標もあります。
道標には、ここを上がっていくと一丁平・小仏城山とあり、道なりに進むと大垂水峠とあります。
いま来た方向は大見晴台とあります(高尾山山頂のことです)。 ここは道なりに林道を右手に湾曲して進みますが、
すぐ先にある左の登山道を下って行きます。(写真マルの位置)

上のマルを拡大したものです。
黄色の交通標識には路肩注意の文字です。
よく見ると左脇の木の下に、手書きで大垂水峠→と記した板が立てかけてあります。
なお、地図を見るとこの林道をこのまま進むと一丁平の先の城山の下で行き止まりのようです。

林道から再び登山道に入って、緩やかなに下って行きます。


大垂水峠

9時40分。スタートから2時間45分。
大垂水峠分岐から35分です。
車の音が聞こえてくると間もなく、歩道橋に出ました。
国道20号線甲州街道を跨ぐ歩道橋大垂水峠橋です。
この歩道橋を渡り、首都圏自然歩道の南高尾山稜に入ります。


関東ふれあいの道で山稜の北面を、
大洞山を目指し登って行きます。



しばらく先にあった道標。
大垂水峠(歩道橋)から500m、大洞山まで0.6q、梅の木平7.8q地点です。 これから先にある道標には、すべて梅の木平まで何キロと表示されています。
しかし、梅の木平は初めて見る地名で、どのへんか良く分かりません。
山と高原地図を見てやっと分かりました。
これから進む中沢峠か西山峠または三沢峠から国道20号線に下って合流する地点が梅の木平でした。
しかし、今日のルートは梅の木平を通らずに西山峠と三沢峠を越え、
さらに草戸山を経由し京王高尾山口駅へ戻る計画です。
ここから梅の木平まで7.8qということは、今日の計画ではもっと距離があるということになるのでしょうか。


細い登山道から太い登山道に合流しました。
ベンチもありますが、このような場所があるというのが下からは分りませんでしたので、
少し前の細い登山道の斜面に腰を掛け休憩したことが、おかしく思えてきました。


大洞山(おおぼらやま)

10時17分。スタートから3時間22分。
大垂水峠から37分です。
大洞山(おおぼらやま)に到着しました。
梅の木平まで7q地点です。


梅の木平まで6q地点です。


中沢山

10時43分。スタートから3時間42分。
大洞山から26分です。
山稜山の道を進み、中沢山下に到着しました。
中沢山はここを左へ上がったところです。
梅の木平まで5.9q地点です。





して、その意味は?



三井の森ハイキングコースを右から合わせると直ぐに、
狭い登山道の左側に手作りのベンチがあり、
そこには見晴台の表示。
コース右の南側が開け津久井湖を眼下にのぞみ、
山並みの上には雪をかぶった富士山が顔を出しています。


西山峠

11時17分。スタートから4時間22分。
中沢山から34分です。
山稜の南側を巻きながら、整然とした植林地を抜けると西山峠に到着します。
梅の木平まで4.2q地点です。





三ノ沢峠

11時37分。スタートから4時間42分。
西山峠から20分です。
左方向から来て右方向へ進みます。
右方向へは草戸山1.0q、高尾山口3.1qと出ています。
後で振り返るとここからが長く、とても高尾山口まで3.1qとは思えませんでした。
3.1qは平地なら1時間弱の距離ですが、実際にはここから1時間50分を要しました。


上の写真の場所から数十メートル先(草戸山・高尾山口方面)が二股に分かれており、
道標に従い左の草戸山1.0q、高尾山口3.1qへ向かいました。



榎窪山(えのくぼやま)で進路を北に変え、
右手の樹間に城山湖を望みながら尾根を下って行きます。



右手にふれあい休憩所と表示された東屋がありました。
本来なら休憩をしていきたいところですが、ここは先を急ぎます。



右手樹間から城山湖が望めます。



ふれあい休憩所から階段の多い坂を下って、
鞍部から階段で登り返すと草戸山(松見平)です。



草戸山(松見平)

12時08分。スタートから5時間13分。
三ノ沢峠から31分です。
松見平と呼ばれる頂上は広く、登山道右側には城山湖を望むように
立派な展望台が建っています。
展望台に上がってみますが、周りの樹木に遮られ、残念ながら遠望はありません。
展望台の下にはベンチがあり、女性のグループが2つ(5人と10人程度)おり、
食事をしながらおしゃべりに興じています。 10人程のグループは割とラフな格好です。ここの近くまで車で来れるのかもしれません。
男一人、座る場所もないので先を急ぎます。


ここから左手に下って行きますが、道標には京王線高尾山口駅3.8q、50分とあります。
まてよ、31分前に通過した三ノ沢峠には、高尾山口3.1qと出ていたはずです。
距離が増えています。本当は別の場所で高尾山口と京王線の高尾山口駅とは、かなり離れているのでしょうか。
それにしても、あと50分とあります。これを目安に進みましたが、結局はここから1時間18分かかりました。
精神的に疲れます。


草戸峠

12時20分。スタートから5時間25分。
草戸山から12分です。






要所要所には、道標があり迷うことはありません。


ひたすら歩きます。
単調なルートで気分的にも飽きてきます。


四辻

13時12分。スタートから6時間17分。
草戸峠から52分です。
高尾山口駅0.3qです。
イヤー実に長く感じました。


まもなく人家の脇をとおり、一般道に出たら左へ進みます。


直ぐに国道20号線甲州街道にでました。
ここを右に折れ、川沿いに高尾山口へ向かいます。


数百メートルほどで高尾山口駅前です。


到着

13時26分。スタートから6時間31分。
四辻から14分です。
高尾山口駅前の駐車場に到着しました。
時間にして6時間31分です。久しぶりに歩いたという感じです。
高尾山から大垂水峠までは、景観もあり、楽しく歩けましたが、
後半の南高尾山稜は疲れも出てきたせいもあり、単調でおもしろさに欠ける山行になってしまいました。
とはいえ、持病の膝痛もなく、天候にも恵まれ、楽しい時間を過ごすことができました。



立ち寄り湯


藤野やまなみ温泉】神奈川県津久井郡藤野町牧野4225−1
入浴料600円(3時間)10時00分〜22時00分、水曜休み(祝日は翌日)、Pあり、042-686-8073
相模湖に近い藤野町営の日帰り温泉施設です。相模湖から道志に抜ける県道の途中にあり、周りは山に囲まれ、まさにやまなみ温泉 といった風情の丘の上にありました。入口で靴を下駄箱に入れ、上がった先に自販機で入浴券を購入します。建物は天井が高く、 窓も大きくて自然の光が入り明るい印象の建物です。広い無料休憩場もあり、軽食も注文できます。今日の男湯は右側 でしたが一週間ごとに男湯と女湯を入れ替えているようです。脱衣場に入ると無料のロッカーが126個あり、スペースも十分です。 洗面台は4つあり、ドライヤーも2ヵ所設置されていました。浴室に入ると、右に大きな内湯と正面に丸い小ぶりの湯船があります。 左手には水風呂とサウナがあります。洗い場は浴室の2辺に17ヵ所並んであり十分な数のように思えました。露天風呂も広く、 周りに高い山や遮蔽物がなく開放的な雰囲気です。なお、室内の丸い小ぶりな湯船が源泉の湯ということで、たくさんの人がゆったり じっくり入浴していました。他の湯は源泉が41度ということで加熱しているようです。当日は平日ということもあり、地元の お年寄りが多く訪れていました。やわらかい湯でさっぱりして帰途につきました。



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