神山・駒ヶ岳
かみやま・こまがだけ

1,437.9m

箱根で最高峰の神山と
これ以上ないという展望に恵まれた駒ヶ岳への
変化に富んだ周回コースを歩く。

 
エリア 箱根・富士 日程日帰り 日付2009.02.08 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)4時間49分
コース 大涌谷駐車場(9:15)→ 大涌谷分岐(9:24) → 冠ヶ岳(10:24) → 神山(10:42) →防ヶ沢十字路(11:20)→ 駒ヶ岳(11:40)(休憩)(12:12) → 防ヶ沢十字路(12:42) → 早雲山分岐(13:35) → 大涌谷分岐(13:43) → 大涌谷駐車場(14:04)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=箱根


箱根は自宅のある横浜から東名高速を使えば1時間ちょっとと地の利が良く、 温泉もあり昔から良く訪れている観光地です。古くは小学生5年生の林間学校 で金時山へ登ったり、大学1年生のとき講義をサボり仲間と行った今は無い 駒ヶ岳山頂のスケート場、その後企業に勤めてから独身時代に先輩や友人たちと ゴルフや小旅行にと頻繁に訪れていました。そして、子供たちと訪れた、これも 今は無い御殿場ファミリーランド(遊園地)(現アウトレット施設)。そのとき 一緒だった母親はとうの昔に亡くなっているなど箱根は色々な思い出の場所にも なっています。今思うといつも誰かと一緒でした。騒々しくもにぎやかな箱根の 思い出です。でも今回は一人です。一人で歩く箱根路のシチュエーションとしては 、冬は静かで最高だと妙に悦に入って出かけてきました。



大涌谷にある有料の駐車場。2ヶ所あり200台程度駐車可能。
トイレ、自販機は観光地でもあり、いくつもあります。

駐車場

東名高道路で御殿場インターから国道138号線を仙石原方面へ向かいます。 途中乙女峠のトンネルをくぐり、仙石原の信号を右折し桃源台へ向かいます。 桃源台で芦ノ湖に出たら湖尻から大涌谷方面へ向かいます。途中の大涌谷への標識に従い大涌谷に 到着すれば、そこが有料の駐車場です。坂の上と下の2ヵ所にあり、当日は9時に到着しました。 2月の真冬でもありオフシーズンで駐車場はガラガラでした。入口のゲートには係りの人がおり、一回500円の 駐車場料金を払い一番奥(玉子茶屋一番近い場所)へ停めました。
なお、車に戻った14時には、朝の静けさがウソのように駐車場は満車で付近は観光客であふれていました。 これから駐車場に入る車で、道路は 数珠つなぎで、坂の途中のかんぽの宿近くまで連なっていました。朝は9時までに到着したほうが良いようです。
当日は天候に恵まれ駐車場からも富士山が良く見えます。





出発

9時15分。
支度を整え出発です。
駐車場を出て、観光客がまばらな噴煙が見える玉子茶屋方面へ向かいます。



神山への登山口は延命地蔵尊横にあり、極楽茶屋の横の階段を上がって行きます。
階段には大涌谷噴煙地右、神山登山口直進の矢印があります。


階段を上がった左手には延命地蔵尊があり、その右横が登山口への入口です。
一般の観光客が玉子茶屋への入口と違えて、
有毒ガスの噴出地へ入り込むのを防ぐために
登山口への入口はゲートが設けられています。


ゲートを抜けると案内板があります。
右には警告看板もあります。
「危険 観光客のみなさまへ」
「この大涌谷園路周辺では、
火山ガス(亜硫酸ガス)が発生しております。
次の方は、生命に関わることもありますので、
これより先の入場を禁止します。」
「ぜんそくの方」「呼吸器系に異常のある方」
「心臓に異常のある方」「体調のすぐれない方」



硫黄臭のする舗装路を登山道入り口へ向け進みます。
すぐ横には噴煙がモウモウと出ています。



登山口

9時20分。出発から5分。
<写真左>
神山登山口の入口に到着です。
ここを左へ登って行きます。
<写真右>
いま来た舗装路はここで行き止まりです。
地図を見ると前は、大涌自然研究路の
周回コースだったものが、
今は、崖崩れで通行止めになっているようです。



「登山者のみなさまへ」
「大涌谷分岐から大涌谷園地までのコースでは、
火山ガスが発生しています。
危険なガス濃度になると警報装置で
お知らせします。十分注意してください。」
箱根町


ここから大涌谷分岐までの登は、
大きな岩がゴロゴロした登山道を噴煙を見ながら登って行きます。
正面に見える小さなピークは神山頂上手前にある冠ヶ岳(1,412m)のようです。






このあたりの土や草は、みんな白っぽく見えます。
火山ガスの影響なのでしょうか。



右後方を振り向くと、多くの噴煙が立ち込めている中に、
小屋が見えます。
大涌谷名物の有名な玉子茶屋のようです。

大涌谷観光センター HPより
1個食べると7年、2個食べると14年寿命が延びるとか・・・・
などと言い伝えもあり、延命長寿の黒玉子として
多くの人に親しまれております。



「注意」
この警報機が
黄色点滅(ブザー)の時は
 火山ガス濃度が高くなり、注意が
 必要です。
 立ち止まらず、通行してください。
赤色点滅(ブザー)の時は
 火山ガス濃度が非常に高くなり、
 危険です。
 至急、下山してください。 箱根町


9時36分。出発から21分。
このあたりから山歩きになってきます。



大きな岩がゴロゴロしている登山道



大涌谷分岐

9時43分。出発から28分。
写真右手から登ってきました。
左へ進めば早雲山方面です。
帰りは駒ヶ岳から「お中道」(おなかみち)を通って
早雲山方面からここへ戻ってくる予定です。
行きは神山方面へ進みます。



安全対策として要所要所にロープウェイの
最終時刻が表示されています。



このルートからは富士山が見られる絶景ポイントがいくつかあります。
それにしても今日は最高の富士山日和です。



山中の登りルートから緩やかなルートになったあたりに
朱色が残った鳥居と思われるものが残っていました。



10時17分。出発から1時間02分。
このまま進めば神山まで5分とある、
冠ヶ岳への分岐点に到着です。
ここを右に鳥居をくぐって登って行けば7分ほどで冠ヶ岳山頂に出られます。
せっかくなので寄っていきます。



すぐにあった小さな祠。
冠ヶ岳山頂はこの上です。



冠ヶ岳

10時24分。出発から1時間09分。
冠ヶ岳山頂1,412mに到着しました。
大涌谷から正面に見えていた小さなピークが
この冠ヶ岳です。



再び登山道に戻り、神山を目指します。
冠ヶ岳から神山まで5分と道標に出ていましたが、
ちょっと無理のようです。



振り向くと、木立の間から、
富士山とその右に冠ヶ岳が望めます。



神山

10時42分。出発から1時間27分。
神山山頂1,438mに到着しました。
山頂はちょっとした広場になっていますが、
周りは木々に囲まれ展望はありません。



山頂にあった一等三角点



休憩なしで
山頂から道標に従い、
駒ヶ岳へ向かいます。



神山山頂からの展望はありませんが、
山頂から駒ヶ岳方面へ数メートル行った場所は、
富士山のビューポイントでした。

写真クリックで拡大します。



神山山頂からは下りになります。
熊笹のルートを進みます。



さらに下っていくと、登山道が大きくえぐれた斜面を下って行きます。
かなり土が流出し、溝のようになったルートを下ります。
このあたりは南面で陽があたり、凍ったルートが一部田んぼのようになっています。
かなり歩きにくい状態です。


広場になった場所にでました。
間もなく駒ヶ岳ですが、
ここから駒ヶ岳へは登りになります。


防ヶ沢十字路

11時20分。出発から2時間05分。
十字路に到着しました。
駒ヶ岳へはここを直進です。
帰りはいったんここまで戻り、ここを左へ折れ
早雲山方面へお中道を行くことになります。


駒ヶ岳へ最後の登りです。



直進して駒ヶ岳(ロープウェイ駅)へ向かいます。
左は箱根元宮神社裏手に出るルートです。
帰りに、箱根元宮神社からここへ出てくる予定です。


駒ヶ岳

11時40分。出発から2時間25分。
駒ヶ岳山頂のロープウェイ駅に到着しました。
風はほとんどなく、相変わらず視界は最高です。
さすがに観光客もたくさんいます。



ロープウェイ駅横からは芦ノ湖が良く見えます。
遊覧船が湖面を滑るように走っています。



山頂の箱根元宮神社が陽に輝いて良く見えます。
ロープウェイ駅横のベンチに座り、
芦ノ湖を見ながら昼食休憩としました。
休んでいるとロープウェイで上がって来た観光客が
どこから登ってきたのかと話しかけてきました。

いつものように麺類とお稲荷さんを食べ休憩です。
フリースを脱ぎシャツでいても寒くはありません。

12時12分。出発から2時間57分。
30分の昼食休憩の後、出発です。
駒ヶ岳山頂右手には、今は廃屋になっているケーブルカーの山頂駅が見えます。
解体途中なのか、立ち入り禁止で近づくことはできません。
記憶があいまいですが、このケーブルカーで山頂に来て、
これも今は無い、スケート場でスケートを楽しんだことが思い出されます。


朱色がまぶしい、箱根元宮神社へ向かいます。



神社の左は富士山の絶景ポイントで、
多くの観光客が写真をとったり、
景色を楽しんでいます。


神社左の富士山ビューポイント。



12時25分。下山開始です。
神社左手の枯野原を先ほど来た、
ロープウェイ駅への分岐に向かいます。



ロープウェイ駅への分岐を右折し来たルートを下ります。



防ヶ沢十字路

12時42分。出発から3時間27分。下山開始から17分。
十字路に到着しました。
来る時は正面からきましたが、
帰りはここを右折し、大涌谷、早雲山方面へ
お中道と呼ばれるルートを進みます。
このルートは神山のピークをトラバースしており、
アップダウンの少ない、散策気分のルートです。



このルートは歩く人もほとんど無く(この日は誰とも会いませんでした)
静かな山歩きが楽しめます。
残念なのは、神山の山腹をトラバースしているため、
反対側の富士山は一切見ることはできません。



熊笹の陽のあたるルート。



杉林のルート。



道標もしっかりあり、迷う心配はありません。



早雲山分岐

13時35分。出発から4時間10分。下山開始から1時間10分。
ロープウェイ早雲山駅への分岐に到着しました。
ここは直進です。
写真道標左手の駒ヶ岳から来て、右手大涌谷方向へ道なりに進みます。



ここからは急な岩場を下って行きます。



大涌谷分岐

13時43分。出発から4時間28分。下山開始から1時間18分。
朝に通った大涌谷分岐に出ました。
写真手前の早雲山方面から来て、右の大涌谷方面へ下ります。
ここからは朝来たルートを下ります。



火山ガスの臭いが強くなってきました。
前方右手に大涌谷駅と車を停めた駐車場が見えてきました。



多くの人の話し声が聞こえてきます。
朝の静けさがウソのように、玉子茶屋の周りは多くの観光客でいっぱいです。






登山口

14時00分。出発から4時間45分。下山開始から1時間35分。
登山口に到着しました。
ここを右折すると、駐車場はもう眼と鼻の先です。






登山口入口のゲートに到着しました。
ゲートの前には多くの観光客がいます。






駐車場

14時04分。出発から4時間49分。下山開始から1時間39分。
駐車場に到着しました。
駐車場は満車で、入場待ちの車が数珠つなぎです。

今日は何といっても富士山が最高の一日でした。
また、真冬とは思えない小春日和のような恵まれた登山日和でした。


立ち寄り湯


湯遊の里南甫園】神奈川県足柄郡箱根町仙石原934
入浴料1,000円、10時〜19時、水曜日休み、Pあり、0460-84-8591
仙石原の箱根湿生花園そばにある、こじんまりした平屋建ての和風施設です。建物前が駐車場(20台程度)になっており、一見すると高級レストラン 風です(実際にレストラン併設です)。道路に面した塀沿いに日帰り温泉ののぼりが何本かあり、それとわかります。入口を入ると 正面がレストランで、日帰り入浴の受付は右の奥にあります。そこで入浴料1,000円を払い、下駄箱へ向かいます。下駄箱には鍵がなく 、空いている場所に適当に入れます。浴室へは廊下を進み、男性用のさらに奥が女性用になっています。脱衣場は鍵の付いた100円の ロッカー式が20個、オープンな棚式が12人分程度で、洗面台は4つ有り、ドライヤーは2ヵ所にあります。浴室へはガラス戸を開け入りますが、 室内には大きな浴槽と壁で仕切られた洗い場がその横にあります。洗い場は7つ程度で浴槽の広さに応じた数といった感じです。 サウナは無く、浴室の引き戸から横にある岩風呂の露天風呂に入れます。岩の上にかけ流しの湯であると書かれた紙が貼ってありました。 なお、室内の湯は透明でしたが、外の露天風呂は白濁した湯でした。白濁した湯が本物の温泉なら室内の湯は何なのだろうと 思ってしまいました。もしかしたら引いてくる場所が違うのかもしれません。歴史のある、それでいておしゃれで落ち着いた静かな温泉 施設です。



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