シダンゴ山
しだんごやま

758.1m

ラクラク登山で丹沢の山並みを満喫。
秋の日なたは昼寝に最高。

 
エリア 日程日帰り 日付2007.10.06 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)3時間50分
コース 寄自然休養村駐車場(8:39)→ シダンゴ山山頂(10:03)(休憩)(11:03)→宮地山(11:58)→寄自然休養村駐車場(12:29)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=秦野、山北


シダンゴ山とは変わった名前の山です。言葉の響きでは食べる団子を思い出しますが、もちろん 違います。地名や名称には伝承や伝説などその地ならではの由来があり、そのようなものに 触れることも山歩きの大きな楽しみの一つです。ではシダンゴ山とは?
シダンゴ(ウ)山の由来【山頂案内より】
シダンゴ(ウ)は古来震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。一説に欽明天皇の代、 仏教を寄(ヤドリキ)の地に伝える仙人があり大寺の地、この山上に居住し仏教を宣揚したという。 当時箱根明神岳や丹沢の尊仏山(塔ヵ岳)にも同様の仙人がおり盛んに往来した形跡があった という。この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起こったといわれ、シダゴンとは梵語 で羅漢(仏教の修行を積みさとりに達した人)を意味し、シダゴン転じてシダンゴウ(震旦郷) というようになったともいう。 この山は現寄(ヤドリキ)神社(旧弥勒神社)の元宮とされ白馬にまたがった弥勒菩薩が頂上より 中津川に飛び降りたときのひずめの跡が河原の大石に残ったとの伝説があり、この石を見た という古老が現存されている。(石は堰堤工事により現在は砂中に埋没)。「白いお馬に めされた弥勒、弥勒やしろの春祭り」と、寄(ヤドリキ)民謡にもうたわれている。大寺の人は祭礼の 朝毎年交代でこの祠に参拝している。(「大寺地区民一同」とある頂上設置の石碑より)
おまけ
<寄>はやどろき?、やどろぎ?、やどりぎ?
正式にはやどろきと読みます。今はやどろきですが、地元の人はやどろぎ、又はやどりぎと言っていたそうです。 秦野の人はやどろぎと言います。交通標識はローマ字でやどろきとなっています。 なお、昭文社の山と高原地図にはやどろぎとふり仮名がふってあります。



寄(やどろき)自然休養村の管理センター前にあります。
登山者用トイレは管理センターにはないので、駐車場隣接の グランドのトイレを利用します。

駐車場

国道246号線の寄(やどろき)の信号を右折し、寄自然休養村を目指します。登り道だが完全舗装されて 走りやすい道です。大寺橋手前に区画舗装された運動広場用の駐車場です。道路を隔てて売店や自販機があります。
寄自然休養村の管理センターの前にありますが、トイレは管理センターにはないので、 駐車場に隣接したグランドのトイレを利用します。





出発

8時40分。
支度を整え出発です。天候は日が差し暑いくらいです。
これなら陽だまりの頂上で昼寝ができそうです。
シダンゴ山へは駐車場から左へ向かい、目の前の中津川にかかる大寺橋を渡ります。


橋を渡るとすぐに左へ入る道がありますが、ここはカーブミラーに取り付けられた道標に従い、
真っ直ぐ進みます。
なお、ここを左へ進むと宮地山へ向かう道です。今日のルートはシダンゴ山へ向かい、その後に宮地山によって、 戻ってくる周回ルートです。よって帰りは左の道から戻ってくる予定です。


集落の中を道標に従い、のんびりと散策を楽しみながら進みます。
集落の入口からシダンゴ山までは、道標によると1時間10分と表示されています。


8時45分。
集落の中の舗装路を5分ほど登ると、道路右に大寺休憩所があります。
トイレが併設されていますが、その左側には民家があり、なんとなく民家の庭のような感じです。


ほどなくして人家が途切れ、周りは茶畑に変わります。しばらく進むと左手に周辺の案内図とトイレがあります。
だれでも気軽に登れる山で、トイレも幾つかあり女性も安心です。



9時3分。
舗装路が終わると正面にトタンの猪避けの扉が現れます。一見すると行き止まりのようですが道標もあり、ここを開けて 先へ進みます。
ここからやっと登山道になります。



整備された登山道をゆっくりと登ります。急登もなく静かな山歩きを楽しみながら登ります。
9時9分、シダンゴ山まで40分の道標。



右下に舗装された林道が見えてきます。直ぐ先で登山道に林道が合流し、林道はここで終わりです。
(写真左)右下に林道が見え、降りる道もあります。
林道は工事中でしたが、当日は土曜日で工事はお休みのようでした。
(写真右)登山道と林道との合流地点。シダンゴ山へは真っ直ぐ進みます。





シダンゴ山

9時51分。
シダンゴ山山頂に到着です。
途中から日が陰り、頂上に着いた時は汗が冷えて寒いくらいです。
それに、期待していた頂上からの眺望もありません。



小広い山頂には石造りの祠が祀られて、木製のベンチがあり休憩にはもってこいの場所です。
山頂は独り占めですが、肝心の眺望とぬくぬくした日だまりがありません。



天気が良ければ、ここからの眺めは低山にも関わらず素晴らしいものがあります。
富士山はもとより、鍋割山や塔ノ岳、蛭ヶ岳、大山などの丹沢の山々が見えます(そのはずでした)。
ベンチに座り、いつもの温かい麺類を食べ、1時間の大休憩です。そのうちに親子連れや犬連れのグループが登ってきます。


11時3分。
天候の回復は望めそうもないので、宮地山へ向かいます。
宮地山へは、来た方向とは反対側の秦野峠方面へ降ります。


整備された登山道を下っていきます。



秦野峠・宮地山分岐


11時12分。
間もなく秦野峠と宮地山へ向かう分岐に到着します。ここは道標に従い、左折して宮地山へ向かいます。
写真は分岐点を振り返って撮った写真です。前方の丸太の階段を下って来て、ここを右方向へ進みます。


山中のなだらかな道をゆるやかに下っていきます。



途中の鉄塔の下を進みます。



宮地山・田代方面分岐

11時30分。
右へ宮地林道(田代方面(写真右端の道))、直進(写真左方面)すると宮地山の分岐に到着です
ここは、道標に従い直進します。



尾根道のような歩きやすい登山道を進みます。



宮地山・休養村方面分岐

11時52分。
宮地山と車を駐車した休養村方面(大寺・休養村管理センターと表示)の分岐に到着です。
ここを左へ降ると駐車場方面ですが、右方向へ進みここからわずか先にある宮地山を目指します。



11時53分。
すぐに宮地山5分の道標があり、金網で仕切られた宮地山山頂脇に到着します。金網に沿って右へ進み、その先にある山頂入口から山頂へ向かいます。



宮地山山頂

11時57分。

緩やかな斜面の宮地山山頂に到着です。山頂といってもピークがなく、草原状に広がった斜面にすぎません。
後方は樹木にさえぎられ眺望はなく、前方は街並みが望めます。腰を下ろしのんびりするのには良い場所です。



広場の一番奥に宮地山山頂512mの表示があります。
ここは、休憩なしですぐ下山開始です。



12時2分。
先ほどの宮地山と車を駐車した休養村方面(大寺・休養村管理センターと表示)の道標がある分岐に戻ってきました。
ここを右に斜面を巻くように登山道を下っていきます。


12時14分。
まもなく猪避けの柵をくぐり、茶畑の中の道を下っていきます。






12時24分。
集落の中の舗装路が見えてきました。この舗装路を道標に従い右へ下っていきます。


12時27分。
朝に通過した集落入口の宮地山方面分岐に戻って来ました。ここを右折すると大寺橋です。


12時29分。
駐車場に到着しました。朝は1台だけでしたが今は三分の一程度埋まっています。
お疲れ様でした。
久しぶりの里山歩きと山歩きが楽しめましたが、一番の楽しみであった昼寝と眺望が得られずちょっと残念でした。


立ち寄り湯


せせらぎ山荘】神奈川県松田町寄1352番地
入浴料525円、10時〜17時、木曜日休み、Pあり、0465-89-2674
国道246号線から寄の信号を右折し、寄自然休養村への途中の左に入った場所にある民宿です。幹線道路からは生垣に寄温泉の看板と屋根に描かれ た文字が目印です。一見大きな農家の庭のような駐車場に車を入れ、建物の裏庭から入りました。奥にいた民宿の方に日帰り温泉を告げ525円を払い、 別棟の温泉入口に向かいます。入口は男女別ののれんが下がっており、結構大きな温泉です。脱衣場も広く一度に10人程度は難なく入れそうです。 建物は木の香が漂い、内風呂には大きな浴槽が一つあり、露天風呂はありません。お湯はさらさらした透明の湯です。貸し切り状態の温泉で今日一日の汗を流し、 身も心もさっぱりしました。



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