大野山
おおのやま

723.1m

ハイキングコースから、
牧場と丹沢湖が望める展望の草山、
丹沢前衛の大野山を目指す。
 
エリア 西丹沢 日程日帰り 日付2007.05.05 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)4時間18分
コース 新松田駅(10:05)⇒(10:35発)西丹沢自然教室行きバス→大野山入口(11:07)→大野山山頂(13:18) 休憩(14:07)→谷峨駅(15:25)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=山北


毎年5月の連休は人出と渋滞を避けて、北丹沢(裏丹沢)を歩いていましたが、今年は電車で大野山へ向かいまし。 大野山は丹沢を紹介する本には、必ずといっていいほど出てくる丹沢前衛の山で、前から訪れたいと考えていた山です。 地図を見ては、車で行って周回ルートが組めるか考えていましたが、結局今まで訪れる機会がありませんでした。 訪れた方はお判りでしょうが、大野山は頂上まで車で行くことが出来るのです。本HPの特徴は車を使った山歩き ですが、山頂まで車で行ったのでは山歩きにはなりません。そんな訳で今回は公共の交通機関を利用して行って来ました。 大野山は山頂に牧場があり、家族向けのハイキングコースが整備されて歩きやすいコース です。当日は気温が上がり(今年の最高気温だったそうです)汗を絞られましたが、吹く風は涼しく気持ち良い山歩き ができました。
なお、大野山はハイキングコースですが、それなりに距離もあり緩やかとはいえ、ひたすら登りが続くルートです。 訪れるなら4月中旬から下旬がお奨めです。山頂に並ぶ山桜とルート上の桜が満開になり、頂上の草原の新緑と合わせ 山全体が春色に染まります。今回は遠望が利かず富士山のビューポイントとしては最適な場所の一つでしたが、残念ながら 富士山は見ることはできませんでした。



小田急線新松田駅前バス乗り場。
10時過ぎにバス停に並びましたが、時間が遅いせいもあり これから西丹沢自然教室まで行く人はいないようです。 ザックを背負った人は自分くらいです。

利用交通アクセス

行きは横浜駅から相模鉄道で急行海老名行きに乗り、海老名からは小田急小田原線に乗り換え、 急行箱根湯本行で新松田駅で下車。新松田駅からはバス乗り場1番からの西丹沢自然教室行に乗り、 バス停大野山入口で下車します(運賃は460円)。なお、新松田駅からの西丹沢自然教室行バス便は休日の7,8,9時台は 一時間に2本(平日・土曜日は一時間に1本)、それ以降は一時間に1本となるので注意が必要です。
帰りは大野山からJR谷峨駅に出て、JR御殿場線で国府津駅経由で、東海道線に乗り換え横浜駅まで 戻ってきましたが、JR御殿場線も休日の14,15時台は一時間に2本ありますが、それ以外は一時間に1本です。



出発

11時07分。
バス停大野山入口でバスを降りました。
バス停があるのは旧246号線沿いです。 ここで降りたのは自分以外に軽装の大学生風の男女と中年の男女でした。中年の男女がバスの時刻表を調べている間に、 若い男女は道路を渡ったところに設置されているハイキング案内図を見て、今来た道を戻ってハイキングコースへと 出発していきました。
自分は一番最後に出発しました。いつもの習性で人から離れて行動です。


バス停から数十メートル戻り、ガソリンスタンド前を左の道へ入っていきます。
写真右に見える車が国道246号線のバイパスです。今バスが通ってきた道です。


(写真左)直ぐに正面にトンネル(安戸トンネル)があり、その脇に大野山への道標があります。
(写真右)ここを道標に従い左折し、舗装道路を上がっていきます。


しばらくすると、自動車の音が聞こえてくると正面に東名高速道路が現れその高架下を通過していきます。


(写真左)直ぐに都夫良野への道を左に分ける地点に到着します。左の角にはバス停都夫良野入口があります。
バスは一日に2本程度です。
(写真右)バス停のある反対の右側に道標があります。
ここを道標に従い真っ直ぐ進みます。


11時34分。
都夫良野への道を左に分けて2分ほどで、右手に入る道があり脇に道標があります。
今来た広い舗装道路をこのまま進めば、深沢経由で大野山1時間40分です。
右手の細い登りへ進むと古宿(ふるやど)の集落経由で大野山1時間40分です。
地図を見ると道なり進む深沢経由は舗装された道を歩くだけなので、ここは道標に従い右へ入ります。


坂を上がっていくと直ぐに集落の中を通過します。
道は生活道路で集落を縫うように付いています。左右に点在する民家への入口と判別しにくい場所には 道標があるので、迷うことはありません。


思ったより大きな集落です。
このあたりの方はどこまで買い物に行くのか、勤め人ならどうやって通勤するのかなど、 色々な疑問を考えながら進んでいきます。



11時56分。
共和小学校前に出ました。
斜面にある集落の中では広い校庭と大きな校舎です。
校庭では子供たちの元気な声がしています。
幼児づれのお父さんも見えます。
道は校庭の脇でT字路になり、道標に従い右へ学校の校庭に沿って進みます。(道は右から来て左手に進む)


学校の後ろには立派な公衆トイレがあります。
このあたりは集会場もあり、集落の中心的な場所のようです。



(写真左)数分で分岐が見えてきました。
(写真右)右手は工事中で行き止まりです。脇の道標に従い道なりに進みます。大野山1時間05分です。



(写真左)3分程で右の登山道に入る道があります。
(写真右)大野山登り口と地蔵岩の文字が目立ちます。ここを道標に従い右へ入ります。



やっと登山道らしき道になりました。
登りはじめて2分ほどで左に分岐する階段と案内板が設置されています。文字は完全に消えています。
先ほど地蔵岩の文字がありましたが、たぶんこの上に地蔵岩があるのでしょう。左へ上がってみました。


直ぐに祠が向かい合い二つ建っています。水子地蔵尊です。
お参りをして登山道へ戻りました。



木漏れ日の中を、ゆっくり進みます。


少しキツイ登りになります。



左側の斜面に群生しています。
古宿の集落脇から沢山咲いており目立っていました。
【ジャガ】
アヤメ科アヤメ属常緑多年草
花期 4〜5月



大野山まで40分の道標です。
この辺りは登山道に一部柵が設置されています。





(写真左)しばらく行くと林の中から牧草地帯が望める、木の階段状の登りになりました。
真っ直ぐ上に伸びており、わりと急登な階段です。
(写真右)右手上には放牧用の施設が見えてきました。


上り終え、そこが山頂と思っていましたがまだまだ先です。
近くには大野山15分の道標もあります。


山頂の駐車場に通じる舗装路に出ました。
写真は犬クビリの十字路の先の地点です。


山頂脇の駐車場とトイレ前を通過し、舗装路の登りを山頂に向かって歩きます(山頂まで300m)。
わりと足に来る登りです。
車で来た親子連れは元気一杯で登っていきますが、こちらはゆっくりです。


大野山山頂

13時18分。
大野山山頂に到着しました。
ここからは、丹沢や箱根の山々が一望でき気持ちの良い山頂ですが、 今日は風が強く、遠望も期待できなく、ちょっとガッカリ。


大野山山頂の表示。
その右手先には丹沢湖がうっすらと望めます。



本来ならこの先には富士山が・・・?



頂上には大きな東屋があり、何組かのグループで一杯です。
東屋がある頂上は風の通り道になっており、汗をかいたシャツには寒いので、一段下がった斜面で 食事と休憩をとりました。


14時07分。
50分ほどの食事休憩とプチ昼寝を楽しんだあとは、下山開始です。
下山は谷峨方面へ下ります。出来たばかりのとっても綺麗な水洗トイレの前から、 牧草地脇を通って向かいます。


谷峨駅1時間15分の表示。



直ぐに舗装道路を横切り、その先にあるコースを下って行きます。



天候に恵まれれば、右手に富士山を見ながら?下っていくルートです。



草原の中の道を下って行く途中の左手に大野山の牧場の施設郡が見えます。
山頂には何も施設らしきものが有りませんでしたが、施設は山頂から下がった場所に有りました。
この時、先ほどの山頂トイレ脇に下にある施設で牛乳の販売を行っているとあり、 是非飲みたいと思っていたことを思い出しました。残念・・・。


14時34分。
再び舗装路が見えます。脇には真新しい休憩所があります。
舗装路を横切り、その先のルートへと歩を進めます。
谷峨駅まで45分の表示です。





14時43分。
三度舗装路に出ました。
谷峨駅まで35分の表示に従い、舗装路を下っていきます。


この道は最近整備されたようで、新しい道です。



斜面右側はツツジやサツキに黄色い花が満開です。
斜面左には桜の幼木が植林されており、数年後は桜並木になります。


14時49分。
前方に広い舗装路への合流地点が見えてきました。
合流地点脇には、これも出来たばかりの水洗トイレと休憩所を兼ねた施設があります。


トイレ脇にあった案内図です。



合流地点から振り向いて撮った写真です。



舗装道路を左方向へ1分ほど下ると、右手に谷峨駅への道標があります。



この場所は道路の左側にある頼朝桜の案内板の右側に位置しており、右側の道標は見難いが場所は分り易い位置です。



頼朝桜を振り返って撮った写真。
【頼朝桜】
昔、源頼朝がここを通った際、杖(つえ)をついて休んだところ、その杖が根付いてこの桜に なったと伝わっています。現在の桜は、ひこばえ(切った株や根から生えた芽)が成長したものです。


右側に降りて谷峨駅へ向かって下っていきます。









しばらくして右手に民家が見えてきました。


15時05分。
民家脇のハイキングコース出口(入口)に到着しました。


振り向いて撮った写真。
逆周りの時はこの牛の看板が目印です。


まもなく酒匂川が見えてきます。道標に従い酒匂川に沿って左へ進みます。



右手前方に酒匂川に架かる青い橋が見えてきます。



表示に従い橋を渡ります。人専用です。
正面には東名高速道路が見えます。


道標に従い酒匂川と国道246号線に挟まれた田んぼの中の道を進みます。



道標に従い、戻るように取り付け道路を左へ上がり、右手の国道246号とJR御殿場線を越えます。



跨線橋からはJR御殿場線の谷峨駅の三角屋根とホームが見えます。



JR御殿場線沿いの道路を谷峨駅へ向かって進みます。



15時25分JR御殿場線谷峨駅に到着です。
駅舎に入ると切符売り場がありません。無人駅です。
時刻表を見るも東京・横浜の文字はなく、登り方面が1番なのか2番なのか考えていると、 警報機が鳴り、上りと下りの電車が両方向から近づいてくるのが見えます。傍にいた人に上りの番線を聞くと、 ホーム内の線路を渡った反対とのこと。列車は駅に停車のため減速しているので、それを見越して ホームの端から線路を横断しました。この時、脳裏にはダイヤが1時間に1本で これに乗れないと1時間待ちになるとの思いでした。渡った後でいけないことをしたと反省しました。
無事15時28分発の国府津行きに乗れ、 国府津駅では快速に乗り換えスムーズに帰宅ができました。



山行の記録へ


ホームへ戻る



このページに直接入られた方へ。
当ホームページはこちらです⇒ 晴れときどき山歩記 「丹沢を中心に車で行く、日帰り山歩きの記録」