陣馬山
じんばさん

855.0m

登山道は整備され、安心して楽しめる山。
頂上からの眺めはグルリと広がり最高。
四季折々の自然が楽しめる。
 
エリア 高尾・奥多摩 日程日帰り 日付2007.04.15 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)3時間34分
コース 駐車場(7:16)→奈良子峠(8:22)→陣馬山(8:56)休憩(9:43)→駐車場(10:50)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=与瀬


久し振りの山行です。今回は高尾・奥多摩方面へ出かけました。 初めてのエリアで地理感がないので、手頃な陣馬山へ向かいました。冬の間に鈍った体には丁度良い山です。 陣馬山へ神奈川県側から登るには適当な駐車場がありません。今回はやむなく道路の路肩スペースに駐車しました。
コースは非常に分り易く、また危険箇所もなく安心して楽しめます。丁度新緑が芽吹く時期で、まるで新芽が 緑の霧のように日差しの中で輝いている登山道をゆっくりと歩いてきました。 山桜や山ツツジの満開には早すぎますが、斜面には春の野草が可憐な花を沢山咲かせていました。
山頂は低山にもかかわらず360度グルッと眺望が望め、特に富士山は絶景ポイントです。しかし山頂の白い馬のモニュメントは 周りの景観に似つかわしくなく、3軒ある茶屋も観光地然として個人的にはチョットと言った感じです。頂上は神奈川県と 東京都の県境になっており、東京都側のエリアには簡易水洗の公衆トイレがあり、女性にやさしい山頂です。



栃谷川沿の林道の路肩スペースです。2,3台程度しか停められません。
林道は温泉宿に来られる車以外は殆ど通りませんが、ちょっと気が引けます。        当然トイレや水場、自販機はありません。(Uターンして右側路肩に停車)

駐車スペース

高速を利用する場合は中央自動車道相模湖ICを出て、 直ぐのT字路を右折し、国道20号線を目指します。(自分は国道412号線の三ケ木経由で20号線へ向かいました) 国道20号線を道なりにしばらく走り、 沢井川にかかる吉野橋を渡ると1kmほどで藤野町役場前の三叉路に出ます。 ここを右折し、中央線の踏み切りを渡り、一車線のトンネルを抜けます。
2kmほどで道路左側に大きな陣馬の湯の案内看板が現れたら、ここを右に小さな沢沿いに 車一台分の細い舗装路に入ります。右手に沢を見ながら道なりにしばらく進むと右手に 陣馬温泉の宿の入口、さらに進むと陣渓園が見えてきます。駐車スペースはこの陣渓園手前50m の右側路肩スペースです。目印はカーブミラーの前で、その先は陣渓園の車庫があります。



出発

7時16分。
支度を整え出発です。車を停めた先には旅館陣渓園が見えます(写真)。
登山口はその先にあるもう一軒の旅館姫谷の脇にあります。


直ぐに旅館姫谷の前に到着。


旅館姫谷の先に登山口入口が見えます。
旅館を過ぎた右手に登山口の道標があります。
陣馬山まで3.5qです。














登山口

7時25分。
沢を右手に見ながら旅館姫谷の先にある登山口へ。
登山口脇にはコンクリート造りの丸い公衆トイレが2つ並んであります。(写真左)


登り始めはジグザグな斜面を上がっていきます。



その先は緩やかな斜面をゆったりと歩いていきます。
周囲は落葉樹の林から、右手が針葉樹の林に代わってきます。
正面から朝の日差しを浴び進むと、澄んだ野鳥の声が聞こえてきます。


7時44分。
登山道はいったん舗装された林道へ出ました。
道標に従い右へ林道を進みます。


20〜30m左手に道標があり、道標に従いコンクリートの狭い階段を登ります。



赤松を過ぎると登山道はゆったりとしたのぼり道になります。



杉やヒノキの林になり、さらに登っていくと前方が明るく開けてきました。



奈良子峠


8時22分。
奈良子峠に出ました。
峠は景信山(かげのぶやま)と陣馬山を結ぶ尾根道の縦走路(関東ふれあいの道)で明るく広い道です。



奈良子峠
明治・大正時代には、この栃谷の里では炭焼きが盛んに行われていた。焼きあがった炭は 馬と馬方によって八王子方面へ運ばれ、米や塩、味噌などが持ち帰られた。 その運搬役を務めた馬方たちが一服したのがこの峠。古くからナラの木があり、ならっこが やがて奈良子に変わっていったのだという。(実業之日本社ブルーガイドーハイカーより抜粋)


広い尾根道を左へ進み陣馬山1.5qを目指します。
途中に関東ふれあいの道の表示があります。
緩やかなアップダウンを繰り返し、しっかり踏まれた峠道を進みます。


8時46分。 右手に陣馬高原山の家300m、陣馬山400mの道標に従い先へ進みます。


丸太の木の階段が現れてきました。
少し傾斜がきつくなりましたが、まだまだ楽な上りが続きます。


8時53分。
左からの栃谷尾根からの道と合流しました。



栃谷尾根を右に進むと、直ぐに茶店が見えてきました。(富士見茶屋です)



陣馬山山頂

8時57分。
あっけなく陣馬山山頂に到着です。
ほんとうにあっけなくという感じです。もう少しハードかと思っていましたが、予想は外れました。
頂上には3軒の茶店と白馬のモニュメントがドーンと迎えてくれます。


登ってきた後方を振り向けば、富士山が大きく望め、最高の眺望です。
今日は曇天で快晴とは言えませんが、富士山が望めてラッキーでした。






頂上の白馬のモニュメントの後方から、登ってきた方面を望む。



頂上から一段下がった東京都側には2軒の茶屋と公衆トイレ(簡易水洗)があります。



頂上は神奈川県と東京都との県境で、表示がありました。



頂上の山桜は一分咲き程度です。
ベンチに腰掛て、少し早い昼食をとり、ベンチに横になりプチ昼寝を楽しみました。
しばらくすると中年女性の大きな話し声と笑い声がして来ました。10人位の団体です。
一番苦手な人たちの登場を機に下山を開始です。


9時43分。
山頂では50分の休憩でした。
下山は今来た道を戻ります。



僅か1分で奈良子峠への分岐に到着しました。
往路は左手の奈良子峠方面から上がってきましたが、復路は真っ直ぐ栃谷尾根を下って行きます。



復路も整備された山道を下ります。
誰にも合わない静かな山歩きです。
しばらくは木製の階段で急なくだりでしたが、まもなくしてなだらかな下り坂になります。


この時期にしか味わえない新緑が煙る山道をゆったりと下っていきます。
周りはやわらかい新芽の淡い緑に覆い尽くされ、まるで緑色の霧の中に入ったようです。




陣馬の湯への分岐

10時18分。 緩やかになった山道を歩いていると、目の前に看板が現れ、左後方からの登山道と合流しました。



道標を見ると、今来た道は陣馬山まき道と出ています。
そういえば先ほど左へ分岐する細い道を左に見送った記憶があります。
どうやら、先ほどの分岐を左へ行くと本来の尾根道を下って、ここでまき道と合流するようです。
道の太さや踏み後の濃さは断然こちらのまき道の方が目立ったので、そのまま来てしまったのですが、
どちらを通っても時間的にはさほど変わりはないように思えます。


写真は合流地点を振り向いて撮ったものです。



ここは、陣馬の湯方面へ向かいますので、この看板に従って左へ下ります。
看板は二つあり右の看板は字がはげて読めません。
左の看板には、姫谷 滝見露天風呂 私道800m 駅近道 とあります。
なお、姫谷とは登山道入口があった旅館の名前です。


特に整備はされていませんが、かなり歩かれている道でしっかりとして迷うこともありません。
緩やかな斜面をひたすら下って行きますが、雨の日は階段もないので滑りそうな道です。



沢音が近づいてくると、左手下に舗装された林道が見えてきました。



今朝の旅館姫谷の前に出ました。



10時50分。
林道脇の野草の花を写真に撮りながら、林道を200mほど下ると、車を停めた場所に到着です。



立ち寄り湯


旅館姫谷(陣馬の湯)】神奈川県相模原市藤野町栃谷1846
入浴料1,000円、8時〜20時、年中無休、Pあり、0426-87-2736
駐車した陣馬の湯(栃谷温泉)傍には2軒の旅館があり、日帰り温泉客を受け入れてくれます。1軒は陣渓園(850円)で他は 姫谷(1,000円)です。陣渓園は男女別の大浴場、姫谷は男女交代で使う浴室で露天風呂があります。どちらに入ろうか悩みながら 下ってきましたが、露天風呂にひかれて姫谷へ向かいました。旅館の入口で日帰り温泉を告げ、1000円を支払いました。風呂は旅館の ロビー(といっても規模に比例した小さなロビー)を通り、いったん裏へ出て右手に進むと風呂(岩風呂)があります。広さは25坪と旅館 の規模に比し大きな浴室です。湯船は室内に2つありますが大きな方の湯船でも4人程度で一杯です。他に小さなつぼ風呂(一人用)がありま したが湯が抜かれて入れませんでした。脱衣場には鉱泉温泉と表示がありました。お風呂場は決して立派とはいえません。 蛇口は5つありますが2つは蛇口が無く使用できず、さらに旅館の人が使用している生活感が感じられ雰囲気は家庭のお風呂の延長のような 感じがします。外に面したガラス扉を開けると後から増設した露天風呂があります。露天風呂は相模川にそそぐ栃谷川を望みなかなか眺めは良く、山桜を 見ながら青空の下露天風呂を楽しみました。



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