矢倉岳
やぐらだけ

870m

万葉公園からハイキングコースを経由し、
梅雨空の中、矢倉岳へ向かう。
天候に恵まれればデッカイ富士山と頂上で昼寝が楽しめる。
 
エリア 箱根 日程日帰り 日付2006.07.16 天候曇りのち雨
同行者単独 TIME(休憩含む)2時間31分
コース 万葉公園駐車場(7:59)→清水越え(8:50)→矢倉岳(9:11)休憩(9:25)→ 万葉公園駐車場(10:30)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=


梅雨の真っ盛りで毎週末天候が思わしくありません。昨日一昨日と東京地方は最高気温35℃が連続していますが、 梅雨明けはまだ先のようです。ここしばらく山へは行っていませんので、そろそろ欲求不満になり、雨が降らなければいいと、 出かけることにしました。
さて、どこに行こうか考えましたが、最近まったく運動をしていないのであまり距離がなく、 帰りに温泉に入ろうと箱根方面の矢倉岳に出かけてきました。 梅雨空ということもあり、お約束の富士山は見ることができませんでしたが、久々に山の空気にどっぷり浸かり 、気持ちは晴れ晴れとし、良い気晴らしになりました。
この山は、空気が澄んだ晩秋の季節が最高かもしれません。頂上の草原に寝転びデッカイ富士山を見ながら 昼寝をする。または、春の花の季節もお奨めで多くの花が出迎えてくれ、ちょっとしたハイキング程度の軽装でも 十分な山です。次回は是非秋に訪れてみたいものです。

道路右側に面して駐車場があり、前は万葉公園のバス停。写真手前にある広場はバスの折り返し場所だ。
駐車場脇にトイレがある。区割りは無く、7〜8台程度駐車可能。水場や自販機はない。

駐車場

東名高速道路大井松田ICから足柄市方面へ走行し、竜福寺交差点の信号を右折。 道なりに進み、地蔵堂を過ぎると道幅は狭く、登りになる。そのまま進み登りきった 所に万葉公園のバス停があり、その前が万葉公園駐車場。
時期によっては多くの人が訪れるので、早めの到着が必要。


登山口

7時59分。準備運動をして出発です。
戻った駐車場手前のバスの折り返し横に、万葉公園の案内板があり、その左横を入っていきます。
この辺は万葉公園のハイキングコースにもなっています。
なお、写真右道路を数十メートル戻っても万葉公園入口があり、合流します。


まもなくして木の間から左手に富士山が見えました。
頂上付近は雲に隠れて見えませんが、今日唯一見えた貴重な富士山です。



(左)数十メートル進んだ先。入口は右の道路と接しています。
(右)階段脇に設置してある道標です。
最初はハイキングコースを矢倉岳方面に進んでいきます。



万葉ハイキングコースは万葉広場の脇を通るなだらかな道です。
ここ万葉公園には梅やツバキが植えられ、季節になると大勢の花見客で混雑します。
今日は梅雨の真っ只中、目当ての花もなく訪れる人は誰もいません。


8時14分。歩き始めて15分ほどです。
(左)矢倉岳まで2.2キロメートルの案内です。これ以降距離に関する道標はありませんでした。
(右)地蔵堂に下る分岐の案内です。
ここから檜の林に入っていき、やっと山歩きといった趣になってきました。


山の臭いのする空気が充満しています。まさに森林浴といった感じです。
なだらかな歩きやすい道を歩いていきます。
身も心もリフレッシュする至福の時です。


8時21分。
檜の林が切れて、開けた場所から右手にこれから登る矢倉岳が見えました。
空はどんよりしており、この辺から雨もポツポツ降ってきました。
かなりの湿気で空気が体にまとわり付く感じです。


8時36分。
今までの斜面を巻くような緩やかな山道から、登りが始まりました。
登りといってもさほど急登ではありません。
この辺りはずいぶん野鳥の声がします。
良く聞くホトトギス以外にもかなりの種類がいるようで、そこかしこで鳴いています。


清水越え

8時50分。清水越えに到着です。
(左)ここを道標に従い右折します。真っ直ぐは洒水の滝、21世紀の森方面です。
雨はなんとかもっています。コースも林の中なので木々が傘の代わりになり、さほど濡れていません。
(右)右折した先。


清水越えから金網にそって登ります。
この辺りからキツイ登りになりますが、
しばらくして緩やかになります。



8時59分。周りが明るくなり、視界が開けた場所に出ました。
晴れていれば、金時山や明神ヶ岳が見えるはずですが、今日は残念ながら良く見えません。
ここからは頂上まで10分ほどですが、途中には沢山の花が咲いていました。
既に花の時期は終わっているようですが、まだ幾つかの花が咲いています。


(左)【ヤマホタルブクロ】
キキョウ科ホタルブクロ属多年草
花期:6〜8月
(右)



(左)(右)【ハイバラ】
バラ科バラ属落葉小低木
花期:6〜7月



(左)(右)



(左)(右)
アジサイ


花を見ながら緩やかな斜面を登って行きます。
大きな木はなくなっており頂上はまもなくです。



矢倉岳

9時11分。矢倉岳山頂に到着です。
(左)山頂は広場になっており、周りが開け視界が抜群?ですが、今日は・・・。
晴れていれば草原状の山頂で昼寝ができます。今日は雨で草が濡れており座る場所もありません。
(右)山頂の表示。


山頂標の脇には、ひっそりと佇む祠があります。
当然のことながら誰もいません。静かな山頂です。



ここからは展望櫓に上がらなくても、箱根の山並みが一望でき、裾野が美しい富士山も見えるはずです。
しばらくして、ついに雨が降ってきました。
ラッキーなことに展望櫓の中は東屋のように雨がしのげます。



展望櫓の床が屋根の代わりになって、雨宿りです。
腰をおろし、おむすびを口にほおばります。
しばらく待ってみますが、天候の回復は無理のようです。
9時25分。
休憩後、今来たルートを辿って戻ることにします。
雨はたいしたことはないので、傘で帰ることにしました。
蒸れて雨具は着れません。


(左)【ドクダミ】
ドクダミ科ドクダミ属多年草
花期:5〜6月
(右)【アザミ】
キク科アザミ属多年草
花期:8〜10月



万葉公園

10時15分。矢倉岳山頂から万葉公園へ戻ってきました。
万葉公園を少し散策してみます。



1400年の歴史を持つ足柄道にある万葉公園。足柄道が万葉集に多く詠まれたことに由来して作られました。
足柄を詠んだ17の万葉の歌を綴った石碑が園内に点在する公園です。
また、山桜やつつじなど万葉集に出てくる90種類の植物も植えられています。


万葉の植物の前には万葉集に登場する歌が掲示されています。



10時34分。
駐車場に到着です。
(右)バスの折り返しには路線バスが時間調整をしていました。今日は お客さんはだれもいません。

お疲れ様でした。
次は天候が良い日に訪れてみたいものです。


立ち寄り湯


御殿場市温泉会館】静岡県御殿場市深沢2160−1
入浴料500円、平日10時〜20時、毎週月曜日定休(祝日の場合翌日)、Pあり、0550-83-3303
東名高速自動車道御殿場ICから国道138号線を箱根方面へ5分。建物の前の駐車場が満車の場合は少し戻ったところに第二駐車場 があります。外観はこじんまりしており、入口には登山おつかれさまでしたと看板が出ているなど、登山客が多く訪れる温泉です。 入口の自販機で入浴券2時間500円を購入し、靴を下駄箱へ入れ、中に入ります。入浴券は帰りに受付へ出すシステムです。そのまま 脱衣場に行くと、ザックを持った人がかなりいました。浴室はあまり広くはありませんが、造りがユニークです。内風呂は一つですが、 窓が総ガラスで出窓になっているのです。まるで湯船の先が外にある露天風呂のような感じです。特に素晴らしいのが湯船からの 眺めです。ガラスの正面には麓まで見える富士山がデンとあるのです。これだけで最高です。 洗い場は風呂の大きさに比べ多く、左右合計で14箇所もあります。当然、施設は温泉のほかに広い休憩所や個室の休憩所があり、 地元の人たちも多く訪れていました。



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