明星ヶ岳・明神ヶ岳
みょうじょうがたけ・みょうじんがたけ

924m・1,169m

箱根、大文字焼で有名な明星ヶ岳と、
展望が素晴らしい尾根道から、
明神ヶ岳を巡る。
 
エリア 箱根 日程日帰り 日付2006.03.21 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)5時間55分
コース 強羅駐車場(8:13)→明星ヶ岳登山口(8:49)→明星ヶ岳(9:56)→宮城野分岐(10:35)→明神ヶ岳(11:21) 休憩(12:06)→宮城野分岐(12:38)→登山口(13:36)→強羅駐車場(14:08)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=関本



舗装、区割りされた有料駐車場。7台駐車可能。
自販機はあるが、トイレは強羅駅舎を利用する。


3月に入って山へ行く機会がなかなか有りませんでした。今日はお彼岸の中日でお墓参りの日ですが、しっかり 一昨日の日曜日に済ませて、今日は久々に山歩きです。
ここのところ、まったく運動をしていませんので、足慣らしを兼ねて箱根でのんびりと思って来たのですが、 これが思ったよりもきつく、運動不足をイヤというほど認識させられた一日になってしまいました。

駐車場

東名高速道路を利用し御殿場インターから、国道138号線を箱根湯元方面へ向かう。 宮ノ下の信号で国道1号線に入り、2kmほど走ったら彫刻の森方面へ右折する。
箱根登山鉄道の強羅駅舎の踏み切りを渡った所にある有料駐車場。一日(一回)千円。 無人の駐車場で、看板に料金は強羅駅前の「味楽園」で払ってくださいとある。

箱根登山鉄道の踏み切りを渡った先にある味楽園はすぐに分かりましたが、朝が早いせいか誰も居ません。数軒横の他のお店の方に 何時に開くのですかと聞いたら、10時だと言われたので料金は帰りに払うことにして出発の支度をしました。


宮城野橋を目指し出発

8時13分。支度を整え駐車場を出発です。
踏み切りと反対方向へ坂を下っていきます。直ぐにT字路になるので、ここを左折します。(写真)
明星ヶ岳の登山口へは早川に架かる宮城野橋を渡り、明星ヶ岳への道標に従って舗装道路を進みますが、 宮城野橋までは市街地の中を歩いていきます。


(写真左)T字路を左折してしばらく進むと、正面の電柱に行き止まりの標識があるので、この角を右に曲がります。
(写真右)右に曲がると階段になります。この階段を道なりに下って宮城野橋へ向かいます。



宮城野橋

(写真左)宮城野橋を渡り、道標に従いすぐ右にある舗装路を進みます。
(写真右)次に、最初の角を右に曲がり、道なりに進んで明星ヶ岳登山口を目指します。



(写真左)道標に従い舗装路を進みます。
(写真右)二股に分かれた左の坂道を上がっていきます。
ここまで出発してから28分もかかっています。舗装路を歩いてきただけですが、運動不足がたたりかなりしんどいです。
足が重くつらい舗装路歩きが続きます。呼吸も苦しく最悪です。


明星ヶ岳登山口

(写真左)8時49分。出発してから36分もかかって登山口に到着です。
(写真右)やっと山登りになりますが、体がだるく疲労感もあり、果たして今日一日もつのか不安な状態です。
汗も結構かいたので、既にフリースは脱いで、山シャツで登ります。


気温は16℃、無風で日が当っており、かなりの暑さを感じます。
急登をあえぎながら登ります。

ザックは氷点下になってもいいような装備で来ました。重いはずです。なぜかアイゼンが二つも入っています。

樹木に囲まれた急登を進みます。雨上がりはかなり滑りそうなコースです。 あまり遠望は利きませんが、木立の間から雪を被った富士山が見えてきました。
少し霞がかかっています。この様子では頂上からの富士山もいまいちかもしれません。



大文字焼き

9時29分。登山口から30分、樹林帯からいきなり展望のいい場所に出ました。
ここは夏の風物詩、箱根の大文字焼きが行われる場所です。
(写真右)大の字、第一画の右端から望む。


分かりますか?大の字が?
第一画が108m、第二画が162m、そして第三画が81mだそうです。


炎によって大の字を描く場所へ出て、登ってきた強羅方面を見ると、
(写真左)お約束の富士山がどっしりと、雪を被って見えます。
(写真右)強羅から真っ直ぐ伸びる箱根登山ケーブルや早雲山駅からの箱根ロープウェイも見えます。
その向こうには箱根で一番高い神山が一望できる絶景ポイントです。


(写真左)強羅温泉の中を登る箱根登山ケーブル。
(写真右)早雲山駅からの箱根ロープウェイ。



9時44分。
大文字焼きで写真を撮ったり絶景を楽しんだ後、出発です。




9時52分。木立の中から開けた尾根道に出ました。
宮城野方面から来て、明星ヶ岳は道標の塔ノ峰方面へ進みます。それにしてもこんなに広い尾根道は始めてです。
まるで自動車道路のようです。ここまで誰にも会わない静かな山行が続きます。


明星ヶ岳

9時56分。先ほどの道標からわずか4分で明星ヶ岳へ到着しました。
頂上には小さな祠があるだけです。ピークのない山です。標高は924mありますが、見晴らしはありません。


明星ヶ岳の祠の前に立っている案内板です。
登山の安全を祈願しました。
ここから次の目的である明神ヶ岳へ向かうには、今来た尾根道を戻ります。


10時01分。
先ほどの宮城野からの分岐点に戻りました。
道標によると明神ヶ岳まではここから95分です。


風の無い良い天気のもと、だれもいない尾根道を進みます。
少し下っているので、行く先のルートがくっきりと見えます。
左に見える緩いピークが目指す明神ヶ岳です。


遠目には枯れ草の気持ちのよさそうな尾根道にみえますが、まだまだ冬は身近にありました。
尾根の真ん中は霜柱がいっぱいです。日が当たり溶けたところはドロドロで、道を選んで進みます。



左手にはずっと富士山が望めます。



それにしても幅の広い尾根道です。秋にはススキの原で素晴らしい景観が想像できます。
写真では緩い斜面ですが、歩くには苦手なコースです。見た目より登っており、これが疲れるのです。


宮城野分岐

10時35分。尾根道が終わる場所が宮城野への分岐点です。帰りはここから宮城野へ下る予定です。
ここから明神ヶ岳へは45分とあります。
ここで5分ほど休憩を取りました。小腹が空いたので、お稲荷さんを3つ食べて、一休みです。


宮城野分岐点からは、岩交じりの登りになります。
まだだれとも会いません。今日はたまたまでしょうが、人が少ない日です。


11時01分。
明神ヶ岳がだいぶ目の前に見えてきました。


11時08分。 明神ヶ岳まで10分の地点。


軽いアップダウンを繰り返し、木立の中を進みます。
木々の芽は膨らんではいますが、まだまだ冬の様相です。


11時10分。ルート左側に木々が刈り込まれ、大きな石碑が建っていました。
字を見ると、大正11年摂政宮殿下記念碑と読めます(一部は読めません)。
亡くなった昭和天皇が皇太子時代にここを訪れた記念碑のようです。



11時11分。また有った明神ヶ岳まで「10分」の道標。さっきのも10分でした。
大雄山最乗寺分岐とあります。



頂上直前から右手に相模湾が眺められます。
霞んでおり、もう一つすっきり見えません。残念。



明神ヶ岳

11時23分。明神ヶ岳山頂に到着。山頂は広々とした広場で中央に指針版があります。今日は霞んで遠くが見えませんが、 快晴の日は相模湾や江ノ島、富士山や金時山が良く見える絶景ポイントです。
途中人に会いませんでしたが、ここ頂上には15名位の人が、おもいおもいに休憩や昼食を取っています。
自分も風が来ない、草原の上に座り、ガスでインスタントラーメンを作り、昼食と休憩を取りました。
目の前に強羅の町並みや箱根の山々が広がり、気持ちの良い山頂です。時間があれば昼寝に最高の場所です。


今日はWBC(ワールドベースボールクラシック)の決勝日です。 王ジャパンとキューバによる第一回の覇者をかけた大一番です。 普段は歩行中にラジオは聞きませんが、今日はイヤホンでラジオを聴きながら下山し、温泉に行く計画です。
12時06分、43分の大休憩のあと、下山にかかります。耳にはイヤホンをして。



頂上から少し下った場所です。
これから下る尾根道が望める、ビューポイントです。



宮城野分岐

12時38分。宮城野への分岐点に戻ってきました。復路はここを右に下って行きます。
下りの途中から膝痛が出ていました。ここまでは緩いくだりでしたが、これからは急坂を下るようになります。
やはり、運動不足と膝痛対策を怠ったつけが回ってきたようです。


眺めの利かない樹林帯を下っていきます。たいした下りではないのですが、 膝痛が出たときは、どんな下りもきつく感じます。



13時13分。林道に出ました。別荘地への道です。別荘地の中へ入ると遠回りになるので、 林道を横切り、別荘地脇のルートを真っ直ぐ宮城野へ向かって下ります。
道標には宮城野20分とあります。


明神ヶ岳登山口

13時36分。別荘横の登山道を下って、登山口に到着しました。
ここからは住宅地の中を要所要所に設置してある道標(宮城野バス停)に従い進んで行きます。


強羅駐車場

14時08分。宮城野バス停から市街を抜け、強羅の坂を上がって駐車場に到着です。
味楽園へ寄って、駐車場料金千円を払い、立ち寄り湯へ向かいました。
WBCは楽勝かと思いきや6対5の接戦になっています。流れはキューバです。がんばれイチロー、王ジャパン!!
続きは立ち寄り湯です。


立ち寄り湯


勘太郎の湯】神奈川県足柄下郡箱根町宮城野923
入浴料1,000円、平日10時〜19時、土・日・祝10時〜20時 毎週金曜日定休(祝日は営業)、Pあり、0460-2-4477
国道138号線の宮城野バス停から早川を挟んで対岸にある日帰り天然温泉です。建物の下が駐車場ですが、台数が少なのいので満車 の場合は第2駐車場がありますので、そちらも利用できます。二階の入口から入ると、右に下駄箱がありロビーで1000円を払います。 脱衣場はあまり広くはありません。湯船は室内と岩作りの露天風呂が一づつあり、そのほかに男女週替りの露天大理石風呂がありますが、 当日は女性用で入ることは出来ませんでした。室内と露天風呂とも大きくゆったり入ることができます。お湯は丁度良い湯加減でした。 洗い場は6つ位で混んでいるときには、待たなくてはならないかもしれません。当日は数人の利用客でゆっくりお湯を楽しめました。 洗い場のシャワーと蛇口の湯はチョロチョロといった感じで、一般的にある浴場のようには出てきません。パンフレットを見ると、 湧き出してきた湯を湯船に24時間あふれ注ぎいっさい循環させることなく使う「かけ流しの湯」をはじめ、シャワーや上がり湯も 全て自家源泉100%の天然温泉と出ていました。
お風呂から上がると、横に食事処がありますが、入口から人があふれています。皆さん、WBC(ワールドベースボールクラシック)の 決勝戦、王ジャパン対キューバ戦を店内のTVで観戦しているのです。お店のテーブルも満席、床に座っている人もいます。当然立ち見も おります。テーブルの人を見ると全員何も頼んでいません。なんと全員が注文もせずTV観戦だけしているのです。でも今日は特別で お店の人も暗黙の了解のもと観戦です。で、結果はご存知のように王ジャパンがWBC初代王者に輝きました。その瞬間、歓声と 拍手が沸き起こり、同じ喜びを見ず知らずの人たちと分かち合いました。感激!!。おめでとう王ジャパン!!。やったぜ日本!!



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