梅ノ木尾根
うめのきおね

551m

日向薬師の梅園を見学し日向山へ。
登山地図に載っていない梅ノ木尾根から、
浄発願寺奥ノ院を経て里山歩きを楽しむ。
 
エリア 東丹沢 日程日帰り 日付2006.02.25 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)3時間03分
コース 日向薬師駐車場(7:32)→日向薬師散策(7:47)→梅園散策(8:10)→日向山(8:27)→537ポイント(9:28) →浄発願寺奥ノ院分岐(9:40)→日向ふれあい学習センター(10:20)→日向薬師山門(10:55)→日向薬師駐車場(11:13)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=厚木



舗装、区割りされた駐車場。約15台駐車可能。
自販機と水洗トイレ、水場は直ぐ下の日向薬師の境内にある。


以前から、梅の時期に来たいと思っていた日向薬師から、梅ノ木尾根を使った里山歩きに出かけました。
例年なら2月末ごろは梅の開花時期なのですが、今年は記録的な寒い冬で、開花が遅れているようです。
日程調整ができたので兎に角、出かけてきました。

駐車場

国道246号線を厚木方面に進む。伊勢原市役所入口か伊勢原の信号で 右折し、七沢温泉を目指す。片側一車線の道だ。
七沢温泉手前の西富岡で左折し道なりに走る。カーブの続く山道を走り 日向薬師の前の駐車場を過ぎたら、関東ふれあいの道の道標に従って右折する。 しばらく道なりに舗装された山道を進むと、左右に車が止められる駐車場に到着する。
駐車場の右側の後ろに日向薬師がある。
駐車場の左側は日向山への登山口で、入口に梅園がありその横を上がっていく。


日向薬師散策

7時32分に日向薬師裏の駐車場に到着しました。
朝が早く誰も居ません。横にある梅園を車窓から覗くと梅は開花していないようです(ガッカリです)。
隣の日向薬師の境内にも梅があったのを思い出し、境内へ向かいました。
どうやらお堂の屋根の瓦葺を補修中のようで足場が組まれていました。


日向薬師境内の梅

残念ながら、境内の梅も数えるほどしか咲いていません。
今年は開花がかなり遅れそうです(見た感じでは半月ほど)。
それでも、境内右手のピンクの梅は5分咲き程度で、目を引いていました。


登山道入口の梅園

7時48分。駐車場に戻り、駐車場横にある登山道入口横の梅園を観に行きました。
(左)駐車場横にある道標。この上が梅園。


ほとんどの木はまだ開花していません。開花していても一分咲き程度です。



梅園は斜面3段に広がっています。満開の時期はきっと素晴らしいでしょう。今日は残念です。
梅園の向こうに雪の被った大山が見えます。


よく見ると、日当たりの良い場所の木が満開に近い状態です。
木の下に入ると、甘い梅の良い香りがします。
ウーンここだけでも満足。


日向山へ

8時11分。梅の観賞はこのくらいにして、日向山へ向かいます。
今日のルートは日向山に登り、そこから梅ノ木尾根を通って、途中の浄発願寺奥ノ院付近で尾根を下り、 山腹途中にある浄発願寺奥ノ院を経由して林道(関東ふれあいの道)へ出ます。そして、この道を 里山の雰囲気を楽しみながら日向薬師に戻る周回コースです。時間は3時間程度です。
今日の密かな楽しみは、お昼に有名なラーメン店に寄ることです。こんな山の中の有名店とはどんな店なのか、 インターネットで検索すると出ている、出ている、とっても楽しみです。


梅園から2,3分で分岐になります。どちらへ行っても日向山には出れます。
今日は、日向山から梅ノ木尾根へ向かうので、右側の階段を上がって真っ直ぐ日向山へ向かいます。


日向薬師奥の院

分岐から10分ほどで、日向薬師奥の院が登山道脇にあります。



日向山山頂

8時27分。あっけなく日向山山頂に到着です。右は山頂から望める伊勢原市街。
ちょっと霞んで視界が悪いです。


梅ノ木尾根へ

山頂での休憩はなしで、そのまま頂上を左手に進んで、梅ノ木尾根を目指します。



8時43分。しばらく緩やかな下りを進むと、十字路にでます。真っ直ぐ進むと梅ノ木尾根入口です。
左へ下ると、出発場所の日向薬師駐車場に戻ります。最初にあった分岐を左に進んで来るとここに出ます。
ここは、道標に従って斜面を上がって梅ノ木尾根を目指します。

8時53分。分岐から斜面をあがると直ぐに道標があります。
梅ノ木尾根の文字はありませんが、ここが梅ノ木尾根です。
なぜか、登山地図にはこの梅ノ木尾根は出ていません。

鹿柵のある緩やかな尾根を進むと、ベンチがあります。



9時00分。道標は左、浄発願寺奥ノ院1.8q、右、日向薬師1.1qとあります。
本日最初の休憩をとりました(あとで思い出すと、この後休憩はとりませんでした)。


9時10分。100mほど進むと、右手からコースが合流します。弁天の森キャンプ場へ続く道です。
道標は日向薬師から1.3q、浄発願寺奥ノ院へ1.8q、弁天の森キャンプ場0.4qです。



気持ちの良い尾根を進みます。



今日一番の登りが続きます。



537地点

9時26分。537地点に到着しました。この尾根は要所要所にベンチがたくさんあります。



また、緩やかな尾根を進みます。
ここまで誰ともあいません。結局最後まで誰とも会わない静かな山歩きでした。


浄発願寺奥ノ院分岐

9時40分。浄発願寺奥ノ院への分岐に到着しました。道標は左の浄発願寺奥ノ院0.9qのみです。
ここは道標に従い左へ進みます。
道標はありませんが、このまま真っ直ぐ尾根を登っていけば二ノ沢ノ頭に出て、唐沢峠からの尾根を左に進み、雷ノ峰尾根と 合流して大山へ通じるはずです。



ここからは尾根のコースではなく、 斜面をトラバースするように進みます。



9時48分。斜面のトラバースから浄発願寺奥ノ院へ向かって尾根に乗るため左折します。
浄発願寺奥ノ院0.5q、日向薬師から2.1qです。


尾根に乗ると、真っ直ぐ下っていきます。


地形図を見ると、下るのはこの尾根で間違いありませんが、浄発願寺奥ノ院へ行くには、どこかで尾根を巻くように 左へ進まなければなりません。しばらくすれば道標があるものと思い、下っていきます。


10時05分。少しまえからコースがちょっと違うのではないかと思えるようになりました。
間違いなく尾根を下っていますが、かなり下ったにも係わらず浄発願寺奥ノ院への道標や踏み後らしきものが ありません。途中にピンクのテープがあり、無条件にこれを信じ尾根を下ってしまいました。
尾根は踏み後も不明瞭で、落ち葉でふかふかの急斜面になっています。一旦は戻り、ルートを捜すもかなり 下へ来ているようで、登り返す気力が涌きません。
地形図上ではこのまま進めば下の林道(関東ふれあいの道)に出るはずです。このまま下ることにしました。
最後は、落ち葉の堆積で足をとられ、枝につかまり急斜面を降りきりました。すぐそばで水の音が聞こえます。日向川です
良く見ると建物が木の間から見えます。ふれあい学習センターです。地形図の尾根を間違いなく真っ直ぐ降りて来てしまいました。
ルートを誤ったときは、いつもどこで間違えたのか狐につままれたような気持ちになります。
<この間気持ちに余裕が無かったので写真を撮っていません。>


日向ふれあい学習センター

10時20分。日向川の浅瀬を渡河し、伊勢原市日向ふれあい学習センター裏へ出ました。
今回、ピンクのテープに導かれ尾根を下って浄発願寺奥ノ院へたどり着けなかった訳ですが、あのピンクのテープは どうやらオリエンテーリング用に付けてあったみたいです。それで、下のほうにいくつか有ったようです。


浄発願寺奥ノ院の山門跡(入口)

10時23分。関東ふれあいの道を駐車場のある日向薬師へ向かって下ります。2,3分で浄発願寺奥ノ院の山門跡(入口)に着きました。
今日の計画ではここを下ってくるはずでした。石段を見上げて奥ノ院まで行って来ようかとも思いましたが、次の機会にし、 先を急ぐこととしました。ラーメンが食べたい・・・。
(左)林道脇に設置してある案内。(右)山門跡まえの石碑


里山の雰囲気の中、のどかな関東ふれあいの道をテクテク歩きます。


浄発願寺

10時42分。関東ふれあいの道の右側に三重塔が見えます。ここが現在の浄発願寺です。
奥ノ院(旧浄発願寺)は荒廃が激しく、その地で復興が困難なため、この地に移ったようです。


日向薬師山門

10時55分。日向薬師山門に到着しました。駐車場は山の中腹にある日向薬師の裏にあり、車が通る林道をあがって行っても いいのですが、せっかくなので山門から参道を通って日向薬師へ向かいます。


石段をのぼると山門が見えてきます。
子供の頃は石段など登るのは疲れるので大嫌いでした。今では寺の本堂に向かうための儀式のようにさえ思えます。 この雰囲気がなんともいえません。年をとった証拠のようです。

山門の両側には金剛力士像があります。
高さ約3.5m結構立派です。火災にあい、この像は1833年に再興されたと案内に出ています。伊勢原市の重要文化財です。

山門を過ぎ、さらに歴史を感じる大きな杉の茂る参道を登っていきます。


11時07分。日向薬師に到着です。境内の梅を撮る為にカメラを担いだ人が数人いますが、 あてが外れ所在なさそうにしています。


境内を抜けて、裏の駐車場に到着です。車が沢山停まっています。
やはり梅目当ての人が多いようです。

ちょっと気になるお店

ZUND−BAR(ズンドバー)】神奈川県厚木市七沢1954−7
11:00〜15:00、17:00〜20:00(スープがなくなり次第終了)、Pあり、046-250-0123
そばまで来たので寄って見ました。自分はラーメン通でもグルメでもなく、最近この店を知りました。
変わった名前ですが、知る人ぞ知る、有名ラーメン店だそうです。場所は車で無いと来難い山の中(?)です。
なんでも神奈川県大和市にある有名ラーメン店中村屋の兄弟店で店主は本当の兄弟で、どちらも20代の若さとか。両店とも 便利とはいえない場所にあるが、行列の出来るお店だそうです。日テレのどっちの料理ショーに出ていたとか(2006.2月見ていません)。
名前の由来は寸胴(ずんどう=円筒形のお鍋)からとったようです。名前もそうですが、お店もラーメン屋らしからぬ建物でした。 古い民家を改装し、外装、内装とも黒一色で統一。そしてテーブル(9個位)、カウンター(椅子7つ)はステンレス製の金属で統一。 なんと、ラーメンのどんぶりもステンレス製と、非常におしゃれなお店です。従業員も全員若く愛想の良い接待でした。
当日はお昼前に行ったので待つことなく入れました(駐車場は15台位)。頼んだのは塩ラーメンのあっさり味です。メインのメニューは 塩ラーメンと鶏油(ちーゆ)ラーメンで750円。BARというくらいですからカクテルもあります。そしてデザートやアイスクリームも 女性に人気があるそうです。自分はあまりうんちくをたれるのが好きではありません(実際は良く分からないから)。感想は魚系の 出汁が良く効いたスープにチョッと固めのそうめんのような細めんで、おいしかったです。食べ比べしていませんので、相対的に どうなのか分かりませんが、兎に角、たべて「ウン、うまい」でOKでした。


立ち寄り湯


玉翠楼】神奈川県厚木市七沢2607
入浴料1,000円、11時〜16時、不定休、Pあり、0462-48-0011
国道246号線から七沢温泉へ向かいます。七沢温泉の看板が目立つようになったら、広沢寺(こうたくじ)温泉入口で左折します。 道なりに2kmほど走ると広沢寺温泉に着きます。道路左に観光協会の広い無料駐車場があり、川を挟んだ反対側にあります。
歴史のある温泉宿らしい建物です。昭和初期の小田急開通と同時期に誕生したそうです。静かな地にたたずむ建物は当時のモダンな雰囲気が 偲ばれるレトロな造りを感じます。敷地内は8台程度駐車が可能です。歴史がある温泉旅館の証拠に敷地内に路線バスの停留所がありました。
日帰り入浴は露天風呂のみで、入口で千円を払い、ホールを抜け、内庭にある池に架かる赤い小さな橋を渡った、その先に露天風呂の 入口がありました。中に入ると屋根のついた脱衣場があり、その横が岩風呂の露天風呂です。先客一人と入れ違いで貸切となりました。 ぬるくもなく、ゆっくり手足を伸ばし湯に浸りました。アルカリ性が強く肌がぬるぬるする湯質です。洗い場は3つで、さほど広くはありません。
冬場は風が吹くと露天風呂は寒くて大変ですが、当日は風も無く、外で体を洗ってもさほど寒い思いはしませんでした。まさにひなびた 温泉旅館の風情を楽しめました。



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