高松山
たかまつやま

801.4m

高松山を中心に、里山歩きの趣の一日。
秋の快晴日、気温は30℃以上、 つらい林道歩きを強いられる。
 
エリア 北丹沢 日程日帰り 日付2005.10.02 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)4時間20分
コース 尺里峠駐車スペース(7:20)→高松山(8:09)休憩(8:30)→ビリ堂(8:55) →農道終点(9:47)→尺里林道入り口(10:10)→高松橋(10:26)→尺里峠駐車スペース(11:40)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=山北



尺里峠の第六天への入り口の脇
約2台 峠の林道交差点脇の空き地
夏草が生い茂っていたので、空き地が少なかったが、冬には4,5台は可能

駐車場

国道246号線でJR御殿場線東山北駅付近の向原の信号を過ぎ、246号の旧道と新道の二股を、右の旧道へ入る。
入って直ぐにバス停高松山登山口があるので、これを目印に右に曲がり東名高速道路の高架をくぐり、左の尺里川(ひさりがわ) を渡って、尺里林道(ひさりりんどう)を尺里峠(ひさりとうげ)、第六天方面へ進む。
最初は2車線程度の広い林道だ。分岐毎に、道標が設置されており、第六天方向に進む。進むに従い道は細くなり峠の直前は車一台分程度になる が、すべて舗装されている。十字路になっている尺里峠に到着したら、右の第六天への道の脇に駐車できる。




道標には、現在地が第六天になっているが、第六天はここを右(写真後ろ)に入って直ぐだ。 このまま進む(写真左へ)と田代に出る。
左方向(写真手前)は、これから向かう高松山だ。


登山口

車から見た尺里峠の交差点。高松山は正面の道を入っていく。入り口に高松山の道標がある。
7時20分。
支度をすませ出発する。今日は非常に暑い日になった。帰宅してニュースを見ると全国各地で10月としては記録的な 猛暑となった。東京は31.7℃で7年ぶりの30℃超だったそうだ。
先々週の御正体山でひさびさの膝痛が出て、2週間たった今でも若干痛みがあり、違和感も残っている。そこで昨日、 膝痛対策にスポーツ用膝サポーターを購入し、今日さっそく試してみる。ズボンの上から膝にして出発だ。


歩き出して直ぐ、回りには秋季の花が咲いている。

(左)【つりふねそう】つりふね草科つりふね草属 花期(8〜10月)

(右)【とねあざみ】キク科トネアザミ属 花期(9〜11月)

7時33分。緩やかな林道を写真をとりながらゆっくり歩いていると、高松山は右へ入って40分の道標がある。
ここを道標に従い右の斜面を上がっていく。先には朽ちたバスが置かれている。

7時35分。朽ちたバスからほんの少しで、登山道は右に大きく曲がり、高松山へ向かう。
ここまでは車の轍も付いており、四駆のオフローダーなら入ってこれそうだ。さっきのバスのところに2台。そしてここの屈曲点 へ2台程度は停められそうだ。しかし、ジムニーのような軽でないときついかもしれない(あまり薦められないが)。

あまり急登もなく、木々に囲まれたコースをゆっくり進む。
木陰で陽が差さないので、気温は高いが風が抜けると心地よい。
いくら暑いといっても、もう10月だ。

7時52分。第六天(尺里峠)から25分、高松山山頂へ25分の道標。ちょうど中間点。ここまで32分もかかっている。 いくら写真を撮っていたとは言え、遅すぎる。膝をかばいながらのスローペースで進む。


8時00分。芝生の広場のような広い緩斜面に出た。
サッカーでもできそうだ。気持ちのよさそうな広場を進む。

8時06分。若干きつめの登りにさしかかり、立派な柵?手すり?のような鎖が設置されている斜面になる。
ここを登っていくと、前方の空が開けているのが見える。頂上手前のようだ。

8時09分。高松山山頂に到着。誰もいない、広いグランドのような頂だ。
草刈がされ、管理がされているようだ。
周りは木が生い茂っており、あまり眺望はきかない。
あっけなく到着してしまった。物足りない気持ちだ。(この後、炎天下の照り返しがつらい林道歩きが待っていたのだ)

第六天から45分とある。実際は49分かかった。遅い、情けない。
前方の木々の間から、富士山が見える。まだ雪は降っていないようだ。頂上に白く見えるのは雲。


頂上にある、三等三角点。
これだけ整備されているのに、座るベンチがない。どこに座ろうか悩んでいると、犬が2頭自分が登ってきたのとは反対側 から来た。こちらを見つけてビーグル犬が主人に知らせるように吼えている。しばらくすると初老男性が一人、手ぶらで登ってきた。 なんとなく朝の散歩といった感じだ。男性はリュックも背負っていないし、犬もリードは無し。
挨拶を交わし、天気が良いこと、富士山が良く見えること、雪が降ったというのに見えないなど他愛のない会話をして、 自分が来た方向へと去っていった。もう一頭は雑種でかわいい顔のおとなしい犬だった。
自分は、三角点に腰をおろし、朝食を採ることにした。
そして、膝のサポータを外してみた。サポータをしていたところは汗が蒸発しないので、冷たく感じるくらいぬれている。 風にあて、乾かしながら休憩する。サポータは慣れないせいもあるが、膝の後ろの皮膚が痛い。サポーターの締め付けがきつかった のと、膝を曲げたときに膝の後ろがゴワゴワして、肌に食い込むようで、結構痛い。結局ここから下りになるのに、サポーターは 外してしまった。(何の為に買ったのだ。膝が痛くなったらするさ。それでは手遅れなのにと色々言い訳を自分にしてみる)
8時30分。21分の大休憩のあと、やっと出発。


8時34分
高松山山頂から下って4分で、コースは大きく左に曲がる。その角に設置されている道標。


上の道標から少し行った先から本格的な下りになる。
こちらのコースが高松山山頂へのメインルートらしく、登山道に手が入っている。


10分ほど下ってきた辺りが、このコース一番の急登のようだ。
写真は下ってきたコースを振り返って見た。
結構きついな。こちら側のコースのほうがきついように思える


8時55分ビリ堂に到着。山頂から25分の地点。
【ビリ堂のいわれ】
『ビリ堂(標高678m)は、東方面の観音沢と西方面の太田沢の尾根上に位置している。 このハイキングコースは、昔から花女郎路といわれ、山北、ビリ堂、高松山、ヒネゴの頭、遠近沢と 割沢の尾根筋を通り八丁集落に通じる路であった。ここは、夜になると動物達(鹿、猪、穴熊、狸、狐) の運動場になっている。春は、叡山スミレ、みつば、夏は、てんなんしょう、オオバギボウシ、秋は、 フシグロセンノウ、モミジ傘、つりがねにんじん、冬は、カンアオイの野草が咲き乱れる花の山である。 ビリ堂のいわれ由来は、一番びり、最後にある観音堂のためビリ堂といわれる。この馬頭観音は、文化10年 (1813年)に尺里の人々が近村の人と協力して村内安全、五穀豊穣を祈って建立した12本の8番目に位置している。 また、歌碑が嘉永4年(1851年)に念仏講中の手によって建立された。歌碑は、「朝日はや、びり堂山の 観世音、庭の千草も、花となるらん」と刻まれていた。歌碑は、山伏修験者がここの風景をうたったとされている。 一方、東南方面の天狗沢は、昔からマンガン鉱の宝庫であり、神縄断層の一部となっている。ここのお山は、 花の百名山(田中澄江)の一つになっており、楽しい山である。高松山の自然を楽しんで、ゆっくり、お歩き下さい。』


ビリ堂の辺りから、緩やかな下りになる。




9時16分
道標設置地点。


9時32分
鉄塔下に到着。


9時41分
だいぶ下ってきた。珍しい竹林のトンネル。


9時47分。登山道が終わり舗装された農道に出た(高松山登山口)。
ここの横には、腰の高さ辺りに古いレールが残されていた。たぶんトロッコのような荷物を運ぶ設備があったのだろう。

上の写真の登山道入り口の道標。
登山道入り口からこれから向かう農道方面を見る。

舗装された農道を、下っていく。
9時52分。前方に東名自動車道が見える。もう直ぐ尺里の集落に出る。

10時10分。舗装された農道を下って行くと、尺里林道に出る。
ここを右折すると、246号線に出る。左折し尺里林道を登って、尺里峠(第六天)の駐車スペースへ向かう。
約1時間30分の道程だ。
(右)交差点に設置されている道標。

上の交差点を尺里方面から見た写真。
左方面から来て、正面の尺里林道を進む。


10時26分
舗装された尺里林道を登り、途中にある高松橋を渡る。
夏の陽射し。

尺里林道から見えた富士山。
舗装された尺里林道を登る。まるで真夏のような天気だ。気温は32℃ある。
舗装道路なので、下からの照り返しと日陰が無く、かなりの酷暑の中を黙々と歩く。 周りは、集落があり、人家がぽつぽつと建っている。途中の畑で働いている人も見える。

途中にベンチがあり、そこで小休止をし、あとはひたすら第六天を目指す。
途中の道路の横にトイレがあった。誰が使うのかな?地元の人?ハイカー用?農作業者用?
不思議な感じだ。

11時17分。第六天まで30分の道標。
曲がる角には必ず道標がある。ひたすら第六天を目指して歩く、歩く。

11時40分。第六天に到着。マイカーが見える。
高松山山頂までは、あっという間であったが、その後尺里に下り、 それから尺里林道をここまで登ってくるのは、思ったよりハードであった。

立ち寄り湯


【弘法の里湯】神奈川県秦野市鶴巻北
入浴料1000円、10時〜21時、毎週月曜日定休日(祝日の場合は翌平日)、Pあり(有料1回150円)、0463(69)2641
小田急線鶴巻温泉駅の直ぐ前。2001年に開設された秦野市営の日帰り温泉施設。 駅前のビルの間にある。駐車場はあるが20台程度で常時満車状態だが、近くの有料駐車場を利用するといい。 建物は間口が小さく見えるが、かなり大きい。きれいで立派な施設だ。今まで利用した日帰り温泉の中で一番豪華だ。 ホテルのような受付で入浴券を自販機で購入し、下駄箱の鍵を預ける。きれいで広い廊下を進み風呂場へ向かう。
脱衣場はそれほど広くはない。浴室は大きな湯船とサウナ室があり、洗い場は14個ある。外の露天風呂は、 屋根が付き、外から見えないように囲いがされているので、開放感はあまりない。お湯はぬるめで、無色透明のやわらかい感じだ。 訪れた時間が12時過ぎだったので、駐車場に車も停められた。浴室もすいており、ゆったり湯船に浸かり疲れを癒す。 込み合う時間を外すとこんなにもゆっくりできるのかと、改めて思う。
一階には蕎麦屋があり、湯上りに冷やし狸そばを食べる。お客は最初は自分一人であった。2階にも軽食やビール、 つまみ等が頼める店がある。大広間にテーブルが置いてあり、無料休憩所なっている。ここもまだお客さんは少なかった。
新宿から近い温泉として人気があるのもうなづける。



山行の記録へ


ホームへ戻る



このページに直接入られた方へ。
当ホームページはこちらです⇒ 晴れときどき山歩記 「丹沢を中心に車で行く、日帰り山歩きの記録」