姫次
ひめつぐ

1,433m

天気は快晴、最高の登山日和、
カラマツ林越しに富士山、蛭ヶ岳が目の前に広がる。
コース途中には春の花々が出迎えてくれる。
 
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2005.5.4 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)6時間20分
コース 日陰沢橋(7:14)→登山道入口(7:25)→風巻ノ頭(8:44)→袖平山(10:03)→姫次 (10:26)休憩(10:55)→袖平山(11:11)→風巻ノ頭(12:17)→登山道入口(13:23)→日陰沢橋(13:34)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=大室山、青野原



林道終点の路側帯。直ぐ横の神ノ川ヒュッテに1日300円の有料駐車場もある。
トイレは水洗で場違いのように立派だ。

今日はゴールデンウィークの真っ只中の5月4日。天気はこれ以上は無いと言うほどの快晴。 今年のゴールデンウィークは全て天気がよさそうだ。毎年ゴールデンウィークになると どこに行こうか悩むが、多くの人出がある、表尾根方面は行きたくない。結局、今年も北丹沢方面に なった。可能であれば広河原から地蔵尾根を登り、姫次に出て袖平山経由の東海自然歩道を下って 日陰沢に戻る周回コースを考えたが、結局断念し姫次へのピストンとなってしまった。断念した 理由は二つ。一つは体力的にきつい。エアリアマップに時間が表示されていないが、ざっと見積もっても 9時間程度は見ておかなければならない。二つ目はコースが赤の破線で示されており、危険の文字が 幾つか書かれているコースだ。そんな訳で軟弱な(自分の体力と技量・経験)コース設定となってしまった。 とはいっても、姫次へのコースは結構ハードだ。最近きついコースは歩いていないので、訓練には丁度良い。
こんなときに経験者が一緒であればと思う。実際、単独で始めてのコースを地図だけで進む能力はないし、 それだけの度胸もない。

駐車場

国道413号線より神ノ川林道に入る。神ノ川キャンプ場を過ぎ道なりに進む。さらに道なりに進み 神ノ川ヒュッテを過ぎた林道終点のゲート前の路側帯。ゲートの前には綺麗な公衆トイレがある。
トイレ横の側壁には、長時間の駐車はご遠慮ください。その場合はヒュッテの有料駐車場(1日300円) を利用してくださいとの看板がでていた。
従来は写真左の赤白のポールは無く、ここに駐車できた。何台かはポールの中に停めている。 林道終点のゲートの左に開口部があり、ここから中に入っているようだ。

登山口

7時14分、右上写真奥の林道終点の黄色いゲート横を抜けて、林道を進む。



7時26分、途中の犬越路方面の熊笹の峰への登り口を過ぎ、東海自然歩道入口に到着する。
ここを下に入っていく。



(左)石段を下った先に立派な橋が架かっている。これで神ノ川を越える。
(右)橋を渡った先に、マムシ注意の看板。ほんとに出るのかな?




直ぐに、行く手を塞ぐように数本の木がコース上に覆いかぶさっている。最近嵐は無かったと思うので、 崩壊による倒木だろう。この下をくぐり先へ進む。




直ぐに急登が始まる。最初は木の階段だが、だいぶ年数がたっており木がやせて崩壊寸前だ。周りの土を見ると 石混じりのガレバのようだ。



7時35分、最初の道標。姫次まで2時間40分とある。
おい、ちょっとまてよ。エアリアをみると、橋から姫次まで3時間15分と表示されている。橋からここまで 10分経過しているので、あと3時間以上はかかるはずだ。きっと自分のペースでは3時間は優に越えると思われる。
いままで、エアリアのタイムより早くなることは無い。特に東丹沢方面の時間設定はこんなに早く登れるのかといつも 思っている。よってエアリアであと3時間5分なので、下手すると3時間半を覚悟した。
コースはここで大きく右に曲がる。



しばらくは緩やかな尾根を気持ち良く登っていくが、途中から結構な急登になる。
コースはひたすら真っ直ぐに登る。迷いうような箇所は無い。




姫次に到着するまで、コース上にいくつも咲いていた。
【タチツボスミレ】スミレ科スミレ属多年草 花期3〜5月



緑一色の中に、ひときは目だった。こちらも、姫次まで何回も出会った。
【ミツバツツジ】ツツジ科ツツジ属落葉低木 花期4〜5月



8時44分、風巻ノ頭に到着。
(左)『この尾根道は丹沢山塊の中でも急な勾配をもち神ノ川公園橋まで500mの高低差があります。 地形の関係で、一年中風が渦巻いて吹くので風巻尾根といいます。』
(右)ベンチと休憩所(風除け?)。この日は快晴、無風状態。



風巻の頭で小休止し、先へ進む。風巻の頭からしばらく下りになる。せっかく登ったのに残念な気持ちだ。
ここからは岩混じりの登り降りが続く。途中岩場に取り付いて、降りるような箇所が2箇所ほどあるが、 慎重に降りれば問題はない。




急登を登る途中で、後ろを振り返る。木々が開けた場所では富士山が良く見える。
やっぱり日本人?富士山が見えないと損をした気分。今日は得をした。



【ミヤマシキミ】ミカン科ミヤマシキミ属 常緑小低木 花期3〜5月(実(赤)は10〜2月)



9時42分。尾根の上からこれから向かう袖平山が見える。
山腹の真ん中の薄茶色の部分は崩壊地。木々が無く土が露出しているのがここからでもわかる。



崩壊地に到着。
かなりの広さで崩壊している。コースはこの崩壊地の淵を進むが、コースの一部は、無くなっている。 斜面にかろうじて残っているコースから、右手に生えているカヤトを束にして掴み、左に滑落しないように 進む箇所が2箇所ほどある。


10時03分、袖平山に到着。
ベンチが2つある、広い場所だ。
(左)正面にみえる小高い山は丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳だ。山荘も肉眼ではっきり見える。
(右)こちらは、右に見える檜洞丸。



【ヤマザクラ】バラ科サクラ属 落葉高木 花期3〜5月



【アセビ(馬酔木)】ツツジ科アセビ属 常緑低木 花期3〜5月



富士山と木々の花



(左)カラマツ林の中の姫次が見える。
(右)10時24分。到着。
橋から3時間01分で到着した。途中2回の休憩や写真撮影でかなりの時間を費やしたので、実際は2時間40分近くで 踏破できたようだ。まんざら道標は間違っていなかったようだ。



(左)多くの人で賑わう姫次。
(右)最高のロケーション。姫次から見た富士山。
ここで昼食を兼ねて、大休憩。天気は最高、景色も最高。次々に人がやってくる。ベンチはいつも満席だ。
30分の休憩後10時55分、帰路に着く。


袖平山先の崩壊地から見た景色。
(左)富士山の左手には檜洞丸。
(右)富士山の右手に大室山。最高峰の蛭ヶ岳より存在感のある山容。



下りで出会った花。登りでは気が着かなかった。
【イワキンバイ】バラ科キジムシロ属 多年草 花期6〜7月



【マメザクラ】バラ科サクラ属 落葉小高木 花期4〜5月


帰りはピストンなので、同じコースを滑らないよう、ゆっくり確実に下ってきたが、 結構ハードな行程であった。
袖平山      11時11分通過。
風巻ノ頭     12時17分通過。
神ノ川公園橋  13時23分通過。
日陰沢林道終点13時34分着。

お疲れ様でした。


立ち寄り湯

【紅椿の湯】山梨県南都留郡道志村
入浴料3時間1,000円、10時から21時、無休、Pあり、0554(20)4500
413号線を入口の案内に従い左折(山中湖方面へ向かって)し、しばらく道なりに進んだ先にある、大きな温泉施設だ。 道すがら駐車場が見えるが、3階建ての立体駐車場があり、かなりの台数が停められる。 訪れたときはゴールデンウィーク中であり、かなりの混雑を覚悟していってみたが、駐車場は待ち時間無く停められた。 各階に2,3台の空きがあった。駐車場から100mほど歩いて入口に着く。中に入ると広いロビーに人が沢山いる。 入浴券を自販機で買う。靴を下駄箱に入れ、受付でその鍵と入浴券を渡すと脱衣場のロッカーキーを引き換えに渡してくれる。 新しい施設であり脱衣場は広く、ホテルのように立派だ。浴槽は大きな物が2つ(ぬるめと熱め)と小さな水風呂と サウナ室、それに露天風呂がある。風呂も広いので、混雑というほどではないが、体を洗うには洗い場が空くのを数分 待つような状況だ。洗い場は入口左にあり、かなりの人(20人位)が同時に利用できる。露天風呂はあまり開放感は ない。 出た後、休憩室をのぞいてみるが、畳の大広間は人で一杯だ。食事や飲み物など軽食を頼めるようになっているが、 あまりゆっくりできそうも無いので、今回は自販機で地元の牛乳を買って飲んだ。 多くの人が訪れるが、施設が大きいのでそんなに混むという感じは受けなかった。良い感じの温泉施設であった。


山行の記録へ


ホームへ戻る



このページに直接入られた方へ。
当ホームページはこちらです⇒ 晴れときどき山歩記 「丹沢を中心に車で行く、日帰り山歩きの記録」