鳥ノ胸山
とりのむねやま

1,207.8m

マイナーな低山で訪れる人も少なかったが、
山梨100名山に指定され、最近訪れる人も増えてきた。
道標はあまり整備されていないが、踏み後がしっかりしている。
 
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2005.4.24 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)3時間26分
コース 道の駅道志(8:10)→登山道入口(8:29)→鳥の胸山(北峰)(9:37)→南峰(9:45)→雑木の頭 (10:13)→道志の森キャンプ場(11:10)→道の駅道志(11:36)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=御正体山、中川



道の駅【道志】
100台舗装区画あり 24H利用可能
トイレ、自販機あり

駐車場

国道413号線を山中湖方面に進んだ、左側にある道の駅。
朝8時前に到着したので、車は数える程しか駐車していない。 昼間は観光道路に存在するので、かなり込み合う道の駅だ。
ここに駐車して出かけるのに後ろめたさがあるので、なるべく邪魔にならないようにと一番端しに停めた。

登山口

8時10分、道の駅道志の向かって右の道路を進み、道志川を橋で渡る。




100m程で小さな川にかかる橋に着く。川に沿って道が橋のこちら側と向こう側にあり、渡った先に鳥の胸山の小さな 道標がある。道標に従って進むと林道経由で登山口に着くが、あえて、橋を渡らず手前の道を左に進む(写真で オートキャンプむじな方面)。こちらの方が近道と言うことらしいが、地形図を見ると5分程度と思われる。
なお、帰りは写真の上(向こう側)から帰ってくるコースだ。



オートキャンプ場の脇を抜け林道を進むとまもなく、右手に広場があり、左手にグリーンロッジの建物の 前に着く。4月下旬にもかかわらず、広場脇の桜が一部葉桜になっているが、満開だ。
何か得した気分だ。

グリーンロッジから5分ほどで、林道が終わる。ここに鳥の胸山への道標が始めて出てくる、割と新しい。 鳥の胸山1.40分とある。意味が判らない。1時間40分? 140分? どちもやけに遠い。
道標の右にある簡単な地図をみても、鳥の胸山から今日行く予定の道志の森キャンプ場方面は載っておらず、反対側に 降りる秋葉山(秋葉様とある)経由で観光農園までの表示だ。
ここから林の中に入る。薄いがしっかりとした踏み後がある。




10分程で林道に出る。林道脇には新しい鳥の胸山への道標がある。ここを左に林道を進む。

3分ほどで、鳥の胸山入口の道標に到着。その横には朽ちた手作りの道標が落ちている。 ボーイスカウトの下部組織であるカブスカウトの子供たちが作ったものだ。 横浜第83団とある。道志村は横浜へ水道水を供給しており、自治体も近しい関係にあるが、それと関連するのか と思った。途中にも他の団の手作りの道標があり、心が和む。
自分も小学校2年生からカブスカウトに入り、ボーイスカウト、シニアスカウトと高校生まで ボーイスカウト活動に参加していた。




あまり荒れていない(踏み固められた、溝のようなコース)歩きやすい尾根を頂上を目指し登る。




途中で振り返ると富士山が木々の間から望める。




こちらは横浜第34団カブ隊とある道標。よく見ると「生き物をかわいがろう」と書かれており、 その横に動物の絵が3つ描いてある。左はクマ、右はヘビ、真ん中はライオン(笑)
おいおい、クマとヘビはわかるが、ライオンはいないだろう。と思わず独り言を言ってしまった。




9時30分 急登をのぼり、頂上手前の観光農園への分岐を過ぎる。もう少しで頂上だ。


9時33分 鳥の胸山頂上に到着。頂上は広く、ベンチもある。真新しい頂上を示す表示。 山梨百名山と書かれている。山梨百名山に選ばれてから、道標やコースの整備が少しづつ進められているようだ。
頂上から富士山方面は視界が唯一開けているが、残念ながら富士山は雲に隠れてしまっている。


頂上で5分ほど休憩し下山にかかる。ここで初めて男性の単独行に会う。急登を下る。 途中に紛らわしい道標がある。下ると道志の湯と書かれている。道志の湯はこれから向かう道志の森キャンプ場の 反対側にある。しかしどう考えてもコースは間違いない。どうやらこの先の雑木の頭から左に分岐すると道志の湯方面 へ行けるという案内のようだ。



鳥の胸山は双耳峰で北峰と南峰からなる。次のピークの南峰は狭く視界の利かないピークだ。そこを下り 穏やかな尾根道を下っていく。途中振り返ると、今登った双耳峰の北峰と南峰が見える。


10時13分雑木の頭に到着する。新しい道標があり、平成16年設置と書かれている。その下には朽ちた古い 道標が紐で結わかれ残っている。百名山ブームのお陰だ。ここに到着する前の尾根を下っているとき、 下から年配の女性が登ってきた。道を譲ると、すれ違いざまに「29名団体です、よろしくお願いします」と言われる。 そして29名を尾根の端でやり過ごすこととなった。どうやら百名山目当ての団体のようだ。
その後は3人に会うだけの静かな山行だ。ここで少し早い昼食をとり、しばし休憩する。


休息した雑木の頭を右に下った植林の尾根を下る。



しばらくすると明るい尾根に変わる。



尾根の真ん中を塞ぐような大岩を乗り越え、しばらく進んだ左手に、そこだけピンクに染まった 木が見える。近づくと山つつじが満開だ。緑と空の青の中に一際艶やかだ。



(左)10時45分 雑木の頭から30分ほど尾根を下ってくると、尾根が形をなくしてくるころ、一見二又のような 地点に到着する。左方面は開けておりそちらに進みたい衝動になるが、ここを右手の斜面を下る。 (右)同じ場所で、右の斜面を見たところ。入口の木々にテープが巻いてあり、注意して見れば迷うことはない。
左写真中央の木が右写真左端に写っている木(テープが巻いてある)


11時丁度。上の写真から斜面を下って15分のところで、左に斜面を下る。
注意して進んで来ると気が付くが、前方に踏み後がなくなり、地面の状態が変わっているのに気づく。 足元にはカブ隊が作った手作りの道標があり、左方向の木には赤いテープが巻かれ、斜面に踏み後があるので、 ここを左に進む。
ここまで来ると、道志の森キャンプ場の中に到着しており、キャンパーやバイクのエンジン音などが聞こえている。


斜面を5,6分下ると、道志の森キャンプ場内の鳥の胸山登山口に到着する。
写真はキャンプ場内から、登山口を見たもの。目印は読みにくいが子供たちが設置した手作りの道標だ。
写真中央に黄色に写っている板。


道志の森キャンプ場を抜けていく。途中池の脇をを通るが、夏は子供たちのプールになる。



管理棟の横を通り、橋を渡ると、左から三ヶ瀬西沢林道を合わせ右に林道を下っていく。



キャンプ場から7,8分で三叉路に出る。ここを右に進む。
酒、タバコの商店の看板が目印。


三叉路から3分ほどで、三ヶ瀬にかかる橋が見えてくる。この橋を渡り真っ直ぐ進めば、駐車場に到着する。



朝、グリーンロッジに向かうため左に曲がった橋に到着した。



11時36分。道志の森道の駅に到着。駐車場入口には入場待ちの車の列が見える。
あまり目立たないように車に行き、道志の湯に向かった。
朝は逆光で写真が撮れなかったので出発するとき、帰りにここから鳥の胸山の写真を撮ろうと思っていたが、 目立たなく出ることばかりに気をとられ忘れてしまった。


立ち寄り湯

【道志の湯】山梨県南都留郡道志村
入浴料2時間500円、10時から21時(10月〜3月20時)、火曜日定休、Pあり、0554(52)2384
413号線を15分位戻ったところに道志温泉への案内があり、そこを左折し、案内に従ってしばらく走った左側に ある。建物は小さな民家風の建物だ。建物前の駐車場に停められたが、満車の場合は先に第2駐車場の案内が出ていた。 中に入って自販機で2時間500円の入場券を買う。時間が印字されており、帰りに券を確認するので出してくれと言われる。 しかし、500円は安い、やっぱり公営の施設だ。民間では安くて700円、高いと1,000円はする。風呂はさほど広くはない。 大きな湯船が一つと、4,5個の洗い場があり、奥にはガラスで仕切られた洗い場だけのスペースがある。 これなら湯船に浸かっていても安心だ。その横には扉があり、そこから露天風呂へ出られる。岩風呂で広さは4,5人が 入ると一杯だ。露天風呂は湯はぬるい。屋根が付いているのであまり開放感はない。12時に入ったので、 あまり混んではいなかった。ブナの湯や石割の湯の観光客で一杯の状況を想像していたのでかなりイメージが違った。
風呂から出て、畳の広い休憩所を覗いてみると地元の人たちで一杯だ。多くの人たちが料理や飲み物を持参し、 くつろいでいる。 そこでは、料理も頼めるのでメニューで蕎麦を探すが、うどんしかない。山菜うどん500円を頼む。良心的な値段だ。 出てきたうどんは手打ちのようだ。うまいというより素朴な歯ざわりの食感だ。つゆが熱いのが気にいった。こういう ところの麺類はつゆがぬるいのが多いが、これだけで気に入ってしまう。食べた後、玄関前のコーナーには地元の 名産品やお土産が置いてある。手作りの草もち(大きな3個入り)を399円で買って帰路につく。


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