雨山・檜岳
あめやま ・ ひのきだっか

1176m ・ 1166.8m

雨山峠までの沢沿いのコース、
秦野峠までの稜線からの眺望、
丹沢の中でも楽しく、アドベンチャーなコースは一押し。
 
エリア 西丹沢 日程日帰り 日付2005.11.03 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)7時間06分
コース 寄大橋(8:04)→登山口(8:18)→雨山峠(10:38)→雨山(11:14) →檜岳(ひのきだっか)(11:53)→伊勢沢ノ頭(12:35)→秦野峠(13:21)→林道秦野峠(13:56)→寄大橋(15:09)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=大山、中川、山北、秦野



寄大橋(やどろぎおおはし)を渡った先の左側。
約8台程度の駐車スペース
道はこの先のゲートで行き止まり。

駐車場

国道246号線の寄(やどりぎ)の信号を右折し、寄自然休養村を目指す。登り道だが完全舗装されている。
自然休暇村管理センター前にあるバス停正面の大寺橋を渡らず、道なりに右折し中津川沿いに進む。 稲郷を過ぎ、しばらく進むと赤い寄大橋に到着する。駐車場は寄大橋を渡った先の左の駐車スペース。
(道路標識は”やどりぎ”とあるが、地図では”やどろぎ”とある)


車を駐車したら、準備運動をしていま来た橋を戻る。
今日も膝痛防止にサポーターを左膝にする。

橋の入り口に白い花が咲いた木が見える。 桜の木? でも、いまは11月だが。
(写真は橋をいったん戻った場所。車は橋の先の左側に駐車)


桜だ!
また、何で今頃?

ここで、今車から降りた様子の男性3人のグループがいた。挨拶を交わす。

登山口

登山道はこの橋の袂の右の林道へ入っていく。
写真を撮っている間に、男性3人は先に出発した。
その時、タクシーが一台停車し、中年の男女2名が降りてきた。ザックを背負い山登りの格好だ。

8時04分出発だ。
前に男性3名、後ろに男女2名。ここは人が少ないと聞いていたがやはり休日のせいか。


8時18分。
しばらく舗装された林道を寄沢沿いに歩く。じきに砂利道に変わると(写真左)、
直ぐに登山道入り口の道標に到着する。 ここを、表示に従い右手へ登っていく(写真右)。稲郷から1.0km、雨山峠3.2kmとある。

尾根を巻くように進む。


8時27分。
しばらく進むと左に下り、寄沢を渡る。
沢の中洲に設置されている道標。
稲郷から1.3km、雨山峠2.9km。まだ300mしか進んでいない。

8時31分。
4分ほどで寄沢の広い河原に出る。
先ほど写真を撮っている間に中年の男女に抜かれてしまった。結構早いな。
この河原は右に進み、左岸に取り付くが、すでに男性3名のグループがその取り付き場所にいたので、難なく登り口が分かり 助かった。
(右)河原の中央から雨山峠方向を見る。紅葉はもう少し先のようだ。


男性3名グループがいた場所。
道標に従い、ここからあがり左岸を進む。
稲郷から1.5km、雨山峠まで2.7km。

数分でまた寄沢に出る。
広い河原の中を進むが、大きな岩に赤ペンキで矢印やが丸印が記されているので、それに従い進む。


(左)岩の赤ペンキに導かれ、また寄沢から左の右岸に登る。
登り口には赤いテープがあり、それに従う。先には道標も見える。
(右)橋を渡り、踏み跡をたどり先へ進む。

痛恨のコース・ロスト

上の写真から5分のところに鹿柵を越えるための、階段が設置してある。
きれいで最近できたようだ。当然に登山者用の物と判断し、これを渡り鹿柵を越える。
これが間違いのようだった(確認がとれなかったので想像)。越えた先には踏み跡は無い。あれっと思ったが 他のコースでも同じような登山者用の鹿柵越えの階段はあった。100%登山者用と信じていた。先へ進む。 岩交じりの斜面で踏み跡は分からない。背の高い雑草は人が踏んだ後がある(後で考えると鹿柵設置工事のときのもの)。 だめなら戻れば良いと考え先へ進んでみる。 ヤブが深くなり、斜面もきつく、鹿柵が前方をふさいでいる。ここであきらめ戻ることにした。 しかし、ヤブの中の斜面をトラバースして進んでしまったので、同じ場所に戻れない。周りはヤブと植林の中だ。 視界がきかない。まいったな。コース・ロストだ。とにかく来た方向に戻ってみるが、斜面の土質がまったく違う。 ここは完全な土だ。間違えたところは岩混じりの土だった。しばらく行くと鹿柵にぶつかった。越えた鹿柵の延長線上に 戻ったようだ。鹿柵に沿って斜面を上下に移動してみるが、戻るための梯子らしきものは見当たらない。しょうがない。 鹿柵を登って越えることにした。あっ、ズボンの裾が引っかかって穴を開けてしまった。


今年買ったばかりなのに。トホホ


鹿柵を越え、斜面を降る。沢が見えた。近づくと沢の岩に赤いペンキの印が見える。
コースに戻ったようだ。小さな梯子を使い、そのまま河原に降りる。
写真は降りてきた場所を、河原の中から振り向いて撮ったもの。
時計を見ると9時10分、25分もロスしてしまった。
しかし、今考えても何故間違えたか分からない。

(左)沢を岩のペンキに従い進むと、2分ほどで右へ斜面を上がる。
矢印は右を指しているので、ここから斜面を上がる。しっかりとした踏み跡がある。
(右)上がった先に朽ちて落ちていた道標。確認がとれ一安心する。

鹿柵にそって緩やかな斜面を進む。


9時21分。雨山峠まで2.0kmの道標を通過。


9時28分。雨山峠まで1.7kmの道標がある沢に到着。


道標に従い沢を渡る。水はほとんど流れていなかった。写真は沢の中程から上流を見た写真。


渡った先に白ザレの崩壊した斜面に鎖とロープがある。ここを上がる。


横には小さな水が流れている斜面。


登っている途中で、後ろを振り返って見た写真(シダンゴ山)


岩の斜面を巻くように道が付いており、そこを登っていく。


9時35分。 釜場ノ平休憩所に到着。雨山峠まで1.6km、稲郷から2.5km地点。
イヤー、面白いコースだ。あまり高度差がないので、割と楽だ。
ここで、朝食を兼ね10分程休憩をする。

休憩後出発。穏やかな斜面をトラバースしながら進む。
雨山峠まで1.2km地点。

コシバ沢

9時54分。コシバ沢到着。
パイプ製の階段を降り沢へ。

コシバ沢の中の道標。
この沢を上に進んで鍋割峠へ出られるようだ。

コシバ沢の中の道標。
鍋割峠から来た場合、この下へ行かないようにペイントされている。
雨山峠まで1.2km、稲郷から2.9km
先にあるパイプ製の階段を登る。

雨山峠を目指し進む。

途中の崩壊しているコースには、パイプ製の橋が作られている。
崩壊が激しいので、いつまでもつのか。

10時17分。雨山峠まで0.5kmの地点。 沢を越える。ここはパイプ製の階段が多いコースだ。
右下には朽ちた道標。斜面上にはパイプ製の階段。ここを上がる。

10時22分。沢に下りる。雨山峠まで0.4kmの地点。
左から来て、手前に進む。
そのまま沢を登る。
(写真は振り向いて撮ったもの)
しかし、標識が多い場所だ。ロープを渡し、空中まで設置してある。

10時25分。
すぐ先に赤いテープがあり、それに従って沢から右岸に上がって先へ進む。


直ぐ沢に戻る。また沢を上がっていく。
赤いテープも至るところにある。

10時30分。沢の合流地点(Yの字)に道標が立っているのが見える。
沢の真ん中の道標も珍しい。

Yの字の右側を見た写真。雨山峠は、こちらではない。
進入禁止だ。下を向いたまま歩いていたら、頭の上の道標には気が付かないだろうな。

Yの字の左側を見た写真。雨山峠は、こちら。


Yの字を左に進む。沢の底を歩く。
直ぐ先に、ここの名物のパイプ製の階段が見えてきた。雨山峠はあの先だ。

雨山峠

10時38分。
雨山峠に到着。
ベンチで小休止。
やはり人に会わないコースだ。朝、2組と一緒だったが、先へ行ってしまった。 2組ともタクシーで来たようだ。そうすると帰りを考えると鍋割山へ向かったのかもしれない。

10時45分。
さあ、出発だ。
檜岳(ひのきだっか)まで2kmだ。
道標に従って、ベンチ前の小さな尾根に取り付く。

ここから雨山までは、きつくは無いが、ひたすら登りだ。
登っている尾根から後ろを振り向くと、結構眺望が良い。
いつも思うが、期待していないときに眺望が良い場所に出会うと、とっても得をした気分になる。
ずいぶん色々な山がみえるが、残念、どれがどれだか分からない。(たぶん蛭ヶ岳、臼ヶ岳、檜洞丸あたりが見えているのだろう)

そのうちに穏やかな傾斜になると、まわりにブナの林が目立ってきた。
落ち葉を踏みしめ、尾根を歩く。至福の一時だ。


雨山

11時14分。雨山に到着。
雨山と言ってもピークではなく、稜線上の通過点に過ぎない。

(左)檜岳(ひのきだっか)を目指して、気持ちの良い尾根歩き。
(右)紅葉はもう少し先のようだが、尾根右手の同角沢方面で一箇所紅葉がきれいな場所があった。

檜岳(ひのきだっか)

11時53分。檜岳に到着。
相変わらず誰もいない。誰にも会わない。
道標もコケに覆われ、もう直ぐ朽ちそうだ。きっと次に来るころには新しくなっているのかもしれない。

ベンチがいくつもある。一番近いベンチに腰掛て、昼食を採る。
このベンチは、団体は別にして全部人で埋まることが有るのかな。

12時07分。
15分の休憩後、伊勢沢ノ頭に向け出発だ。
しばらくすると、歩いている稜線の右側には、稜線に平行して鹿柵が設置されており、これにそって尾根を歩いていく。

(左)相変わらず、右手には山々が見える。快晴の日にはかなり遠望が利きそうだ。南アルプス位は見えそうだ。
(右)わぉ、お約束の富士山が出た。でも、残念雲に隠れている。
本当にこの稜線は眺めがいいな。

12時35分。
伊勢沢ノ頭に到着。
ここも稜線上の何も無い場所だ。ベンチもない。通過する。
秦野峠まで1.5km地点。

伊勢沢ノ頭からくだりになるが、しばらくはコースもハッキリしており、写真のように道標もある緩やかなくだりだ。
(向こう側から来て右折してくだる)

途中の林の間から丹沢湖が見えた。もう直ぐのように錯覚する。


この辺りから、草が生い茂りコースが見えにくくなる。
ところどころには、相変わらず赤テープもあり、しっかり見ていけば問題はない。
でも、ここはとにかく赤テープが多い所だ。

傾斜が少しづつキツくなってきた。それに従い草も深くなってくる。
踏み跡は何とかみえる。が、写真のようなヤブになってきた。
相変わらず赤テープもある。
どんどん降っていく。そのうちだいぶ広い急斜面を降るような状況になり、それに従い踏み跡が色々なところについている。 勢いで進んでしまい、適当に斜面を下っていく。周りを見ると遠くに赤いテープも見える。そのうち踏み跡はなくなり赤いテープも 見えなくなった。ここで小休止。心を落ち着かせ、尾根道に戻るため斜面をトラバースしていく。まもなくコース上に戻れた。 やれやれ。

(右)13時14分。コースに戻って直ぐに有った道標。
(左)ここからはヤブは終わり、写真のような林の中のコースを進む。
迷う心配がなくなり精神的に楽になる。

秦野峠

13時21分。秦野峠に到着。
T字路のような秦野峠に到着する。
ここで、コースは右と左に別れる。左に入る道が目に入り、そちらに行きたくなる。 この道は昔は秦野峠林道に通じており、距離も近いが、今は途中で道が途切れており通行不能だ。 エアリアでもグレーの破線で示され、赤字で旧経路荒廃と表示されている。(道標は何も無い)
ここは道標に従い右のシダンゴ山方面へ向かう。

秦野峠

上の同じ地点を反対から見た写真。
Uターンするようにシダンゴ山方面へ進む。

(左)杉林の中の緩やかな道を進む。
途中、枯れ沢を渡る。一部崩壊しており、迂回して越えるが、まったく問題はない。道標とテープに従い進む。
(右)渡った先にある道標とテープに従い、コースに出る。

(左)杉林の中の緩やかな道を進む。
(右)途中にシダンゴ山方面への道標があるので、それに従い進む。

しばらく緩斜面を上がっていくとT字路のような尾根の登り口に到着する。
明確な道標は設置されていない。営林署が打った白い杭にマジックで小さく”林道秦野峠”と書いてある。
右側の下った先数メートル先には立ち木に札が付いており、”ブッツェ方面”と書いてある。
ここは、左の尾根を上がって林道秦野峠へ向かう。

(左)直ぐに鹿柵の脇を通る、尾根の降りになる。ここをひたすら降る。
(右)途中にあった鹿の足跡?途中鹿柵にたくさん穴が開いていた。自由に出入りしているようだ。鹿柵の効果は無い?

やっと林道が見えてきた。もうすぐだ。


13時56分。林道秦野峠に到着。
(左)最後の急斜面。30〜40°位ある。大岩なので草が生えていない。横のススキをつかんでなんとか降りる。
降りてびっくり。これが登山口の入り口か?逆にここから入る人には、ここが登山口とは判らないと思う。
(右)道路を渡り、同じ場所の遠景を撮ったもの。やはり入り口(出口)には見えない。(左にある看板は林道の案内図)

あった、あった。ブッツェ方面のだいぶ離れた道路の反対側に入り口を示す表示があった。
でも、ずいぶん離れて設置してあるな。

14時04分。
林道に出て、左方面(寄大橋)に向かって約5q、1時間の林道歩き開始だ。
最後の林道歩きは、このコースのデメリットかもしれないな。

車が来ない(通行禁止)林道の真ん中を寄大橋を目指し歩く。
周りの景色がいいので救われる。でも、一般に開放していない道路なのにずいぶん金をかけているな。 途中に立派な橋がいくつもあったが、難工事だったのではないかな。

15時09分。寄大橋に到着。
駐車した寄大橋の先にあるゲートに到着。ゲート横をすり抜けると駐車スペースだ。
朝に比べても、1台増えたが、隣が帰っており同数の3台で、まだ空きがある。ここは車だとコースが限られるので やはり、あまり人が来ないのかもしれない。

従来にない、面白いコースだった。標高はそれほどでもないが眺望はある。
次に来るときは、間違った箇所を確認したい。
心配した膝痛もでなく、最高だった。


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