尾瀬ヶ原
おぜがはら

1,400m

秋の尾瀬、草もみじが見ごろ。
多くの人を引き付ける素晴らしい景観を堪能。
是非、ほかの季節も訪れたい。
 
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2004.10.11 天候雨のち晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)7時間
コース 鳩待峠(4:15)→山の鼻(5:30)→三叉路(6:00)→見晴(7:05)→東電小屋 (7:45)→三叉路(食事)(8:50)→山の鼻自然園(9:40)→山の鼻出発(10:10)→鳩待峠(11:15)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=



尾瀬戸倉並木駐車場 1日1,000円
250台舗装区画あり 24H利用可能 トイレ、自販機あり

駐車場

関越自動車道を沼田I.Cで降り、左折。国道120号線を日光方面へ道なりに30kmほど進んだ鎌田交差点を 左折、橋を渡って国道401号線を進むと尾瀬戸倉温泉で、鳩待峠の標識に従って左折すれば、直ぐ左に 並木駐車場がある。一日1,000円、24時間利用できる。
満車の場合は、少し先の分岐を右に入った左手にある、戸倉スキー場の駐車場へとめる。(900台、一日1,000円)
マイカー規制日以外なら、鳩待峠駐車場まで入れる。(一日2,500円)

P泊

秋の紅葉の便りが来た。前から行きたかった尾瀬に行く。会社の休みを使い平日に行くこととした。人気のスポットだけに 土日を外し月曜日で日程を調整した。休みは取っても果たして晴天に恵まれるか気になるところ。
やっぱり心配した通りだ。2日前の10月9日(土)に東日本に上陸した中で過去最大の台風22号が来た。前から計画していたので決行。 前日の10月10日(日)小雨の中、家から車で出発。16時30分に出たので早く現地に着くと思っていたが、東京都内で渋滞にはまり 到着したのは21時30分。5時間もかかってしまった。途中関越では霧が発生し、高速を降りた後も霧の中を進み、なんとかたどり着いた。 これもカーナビのおかげだ。
駐車場は250台駐車可能だが、既に3分の1程度は埋まっていた。中にはP泊する車が何台も止まっている。外で何人もくつろいでいる姿が 見える。落ち着きそうな端のスペースに車を停め、バス停を確認しに行った。観光客が多い時期は交通規制がされ、ここからは乗り合い バスで行くしかないのだ。バス停は駐車場の横にあり、ここは始発になる。屋根のあるベンチの待合所の横に、一人入れる程度の 切符売り場がある。今は誰もいない。ガラス窓に時刻表が貼ってある。始発は3時40分、次のバスは5時だ。よし、3時40分だ明日は早いぞ。
  
(左)24時間利用可能。250台、1日千円。バス停は駐車場入口の先、写真の右にある
(右)翌日の昼間の駐車場の様子。夜来たときは1/3位埋まっていたが、午前中には満車になった。

鳩待峠

10月11日(月)3時00分に起床し、身支度を整える。外は小雨がまだ降っている。たいした降りではな。
3時30分、バス停に行く。既に5人待っている。今は係りの人が来ているので、切符売り場で鳩待峠までの切符を 900円で買う。バスが来るのかと思っていたら、人数が10人に満たないので10人乗りのジャンボタクシー (ワンボックスカー)に案内される。他にも既に3台停まっている。どうやら戸倉から鳩待峠間は人数に応じてバスであったり ジャンボタクシーだったり適宜運営されているようだ。また、決められた時刻に関係なく、人数が揃うと車を出してくれる ようだ。3時45分に結局9人で出発。3時55分津奈木に 着く。ここはゲートがあり、4時にゲートが開くまで待つ。4時丁度に係りの人3人が来て、ゲートを開ける。 カーブの続く坂を登り、4時10分鳩待峠に到着。小雨の中、雨宿りを兼ねて鳩待山荘へ向かう。秋の行楽シーズンの かき入れ時もあり、山荘は明かりを点けて既に営業を開始し、我々を迎えてくれた。雨具とヘッ電を用意し、スパッツ を着けている間に次々に小型バスやジャンボタクシーが到着し、30名位になった。見ると半分位は普通のハイカーの格好だ。 レインウエアーではなく、傘をさし懐中電灯なども持っていないようだ。自分と同じようにヘッ電を持っているのは他に一人 しかいない。
外は真っ暗だ。誰も出発しないので、ヘッ電を点け、4時20分一人で出発。登山口は鳩待山荘から見て、右手に登山口入口がある。 道標もあり判りやすい。

山の鼻へ

真っ暗な小雨の中、ヘッ電とマグライトの明かりを頼りに、山の鼻へ向かう。
行きは下りになり、木道が滑るので注意して進む。
後ろからは誰も来ない。コースを誤っているのか心配になってしまう。
鳩待峠から1.1km、山の鼻へ2.2kmの道標



山の鼻夜明け

5時半前に山の鼻に到着。薄っすらと明るくなってきたが、まだ暗い。山の鼻ビジターセンター前のテン場にはテントが20張りくらいある。 明かりが点いているのは2つ位だ。まだ皆寝ているようだ。雨はいつの間にか上がっていた。
先へ進み、入場者カウントのゲートを通過し、尾瀬沼のコースを進む。
写真は燧ケ岳。

6時00分、三叉路(牛首)に到着。やっと明るくなってきた。ここは写真の(右)山の鼻方面から来て、 (左)竜宮方面へ進む。帰りには(手前)東電小屋方面から戻ってくる場所だ。今はだれもいない。

三叉路(牛首)


  
最初はだれもいないとと思って歩いていたが、先の方に人影が見える。5,6人一箇所にかたまっているようだ。
近づくと全員三脚にカメラを設置し、アングルを決めたり写真を撮っている。へエー、尾瀬の写真を撮りにこんな朝早くから 活動しているのだと合点した。先へ進むとまた数人の人たちがいる。要所要所でかなりの人数になる。 どうやらみんな仲間ではなく、撮影に良いポイントがあって、そこに集まっているようだ。


  
早速自分も皆が集まっていて、カメラを向けている場所をデジカメで撮る。
やっぱり、なかなか良い写真が撮れそうな場所だ。その後、カメラマンが居る場所で 写真を撮りながら見晴十字路を目指した。

上4枚は集まっている場所で撮ったもの。夜明けと朝もやと草もみじと静寂。最高!!

  
(左)6時38分、竜宮に到着。ここは真っ直ぐ見晴へ向かう。
(右)直ぐ前には竜宮小屋があり、そのまま小屋の前に道が続いているが、直前で左へ折れ、見晴へ続く。

竜宮十字路

竜宮小屋


  
6時45分。周りは明るくなってきたが曇り空で日は出ていない。
快晴もよいが、今日の天気は草もみじとマッチし、尾瀬の秋としては良い雰囲気のように思える。
7時05分。見晴に到着する。ここは小屋が6つ位あり、各小屋の前には泊まり客が出てきて 写真を撮ったり、出発の支度をしている。
ここには、尾瀬には似つかわしくない朝の喧騒があった。
小屋の前を左に折れ、温泉小屋、三条ノ滝方面へ向かう。

見晴


  
7時20分。東電小屋分岐に到着。ここで道標に従って左へ進む(実際には戻るように鋭角に曲がる)。
道標は少し朽ちており、東電小屋方面への道標は下に落ちていた。


 尾瀬ヶ原の中では一番紅葉が艶やかな場所だ。色づきはもう少しの感じ。


 7時31分。東電橋に到着。橋からの眺め。

  
(左)7時43分。紅葉の中に東電小屋が見えてきた。
(右)東電小屋の前には別館の休憩所がある。だれも居ないが入ってみる。壁にきのこ汁350円と書いてあるのを見つけ 早速注文してみるが、準備が出来ていない(実際はまだ届いていない様子)とのこと。何で準備が出来ていないのだと 一瞬疑問に思ったが、時計を見るとまだ、朝の8時前ではないか。自分は朝4時から歩いていたので、とうにお昼近くの 感覚でいたのだ。
コーヒーを頼む。コーヒーはドリップで450円と書かれていた。

東電小屋(裏側)

東電小屋休憩所(別館)


  

8時10分。今日最初の休憩で一息いれ、東電小屋を後にする。
写真は見返り東電小屋


  
(左)8時16分。吊橋のヨッピ橋に到着。
(右)橋を渡った先の竜宮への分岐。ここを左に進むと先ほど通った竜宮だが、ここは真っ直ぐ先へ進む

ヨッピ橋

竜宮十字路へ


  
今は、朝とは反対の方角へ向かっている(戻っている)。
前方には今まで後ろに見えていた至仏山へ向って歩く。

8時50分。三叉路(牛首)に到着。今朝は6時の暗い時期に通過した場所だが、今の時間は 多くの人でいっぱいだ。尾瀬ヶ原は休憩場所が木道の関係で限られているので、特にここは混む。
空いたベンチを見つけ、かなり遅い朝食をとる。歩き出して5時間近く経っていた。

三叉路


  
9時12分。山の鼻へ向かって歩く。天気は快晴になっている。観光客らしい多くの人が歩いてくる。 逆方向なので、結構進みにくい。


  
9時33分。山の鼻に到着。
山の鼻の小屋前の広場。多くの人が休んでいる。

山の鼻

山の鼻前の広場

写真上の道標の後ろに山の鼻自然園がある。至仏山へもここからアプローチする。
せっかくなので、花を求めて園内を散策してみた。ほとんど人はいない。

山の鼻自然園



自然園に入った所。至仏山はここを真っ直ぐだ。天気は快晴、ベンチで昼寝。

  
自然園に咲いていた花。花期には恵まれなかったので、園内に咲いていたのはこの2種類のみ。
それもやっと見つけた花。

何の花

キンカ?


鳩待峠へ戻る

10時18分。鳩待峠に戻るために出発。山の鼻のテン場。
今日もここで泊まるのか、まだ起きたばかりなのか、幾つかのテントがある。


  
10時22分。川上橋。
昼間見ると休憩には良い場所だ。



   夜で見えなかったが、結構紅葉がすばらしい場所がある。

  
木道から階段になった鳩待峠は近い。この辺になると観光客に多く会う。


  
11時07分。鳩待峠駐車場に到着。バスも入っていて観光客が多い。


  
鳩待峠山荘。
朝は真っ暗で何も見えなかった。
紅葉はあと一週間は大丈夫な感じであった。

(左)鳩待峠1,591m。尾瀬ヶ原3.3km
(右)交通規制が無い時期は、ここまで車で入れる。駐車料金は1日2,500円、146台。

山荘横のバス切符売り場で帰りの切符を買う。直ぐ、ジャンボタクシーの前に行き、運転手に声を掛ける。
人数が揃うまで、待っていると5分くらいで出発が出来た。11時14分。
戸倉駐車場に到着し、立ち寄り湯に寄って自宅には17時30分に到着した。

立ち寄り湯

【尾瀬温泉センター】群馬県片品村戸倉
入浴料500円、12時から18時、水曜日定休、Pあり、0278(58)7748
戸倉駐車場近くの尾瀬温泉センターに向かう。少し奥まった場所にあり、入口が学校のような入口で なかなか判らなかった。入るとお客さんはだれも居ない様子だ。受付のおじさんに入浴料金500円を 2千円札で払う。おつりを取りに奥に行き、4千500円を渡される。5千円と間違いたのだ。その旨を言うと 親切な人だと感謝されてしまった。こちらもあまり流通していない、紛らわしい2千円札を出したことを少し反省している。
風呂は浴槽が二つ。少しぬるめだが、疲れた体には心地よい。一人で占有できるなんて、最高の贅沢だ。 出て着替えていると、若い男の人が一人来た。


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