塔ノ岳(書策新道)
とうのだけ (かいさくしんどう)

1,490.9m

沢、滝、尾根、丹沢山塊の全ての特長が楽しめる。
ちょっとタフでアドベンチャーなコース。

エリア 丹沢 日程日帰り 日付2004.9.12 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)6時間13分
コース 戸沢出会駐車場(7:15)→水無本谷沢(8:31)→白竜の滝(9:13)→マンガン坑後(9:28)→書策小屋 (10:01)→新大日(10:25)→塔ノ岳(11:07)→昼食休憩出発(11:48)→金冷し(12:02)→天神尾根分岐(12:31) →天神尾根入口(13:18)→戸沢出会駐車場到着(13:28)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=大山


戸沢出会駐車場

国道246号線を厚木方面に進む。渋沢駅(左折)へ出る信号を大山方面の標識に従って右折し、 道なりに進む。1km程で堀川の信号を経由し、大倉入口の交差点も通過し進む。
平和橋で水無川を渡り、300mほど進み戸川駐在所前の信号を左折する。
緩やかな登りを1.5kmほどで秦野戸川公園入口に到着する。風の橋をくぐり直進する。
しばらくするとダートになる。戸川林道だ。進むに従い荒地状態になるが、道幅はそれなりにあるので、 すれ違いは問題ない。新茅山荘を過ぎ、しばらく行くと作治小屋に着く。直ぐ先の戸沢山荘前までで、左の 川原におりる道を下って、広い駐車場に到着する。7時15分

川原のひろばで、30〜40台は駐車可能だ。トイレは駐車場右手にある。
水場や自販機類の設備はない。夏にはキャンパーが沢山訪れ、満杯になる。
左手の川原の降り口に写真のような駐車料金(主旨は募金のようだ)お願いの看板ができた。
ここは組合の所有であり、森林育成基金として300円寄付をお願いしたい。ということが記してある。 お金は、看板の前に白い鉄製のパイプが立っており、その上に硬貨の投入口がある。


出発

(左)7時17分支度を整え戸沢出会駐車場を出発。右手のトイレ横から上の林道へ向かう。
(右)林道横の派出所前。ここは夏のキャンプシーズンのみ警察が常駐する派出所だ。

戸沢出会駐車場を出発

派出所横を進む




林道の舗装はここまで。沢の水を越えて先へ行く。



その先にある小さな鉄の橋を渡る。



本谷山荘の横を先へ進む。

分岐

7時24分広い分岐に到着する。看板がたくさんある。右に書策新道の道標がある。

書策新道分岐

(左)見取り図入りで書いてあるが、少し判りにくい。
(右)指示に従い右から入る。

書策新道への道標

沢への入り口

(左)ここで本来なら右に降り、源次郎沢を渡らなければならないが、しっかりとした踏み後があるのでそのまま 進んでしまった。間違い。(確かに後で写真を見ると右源次郎本谷方面と書いてある)
(右)間違いに気が付かず先に進み、天神尾入り口の表示があった。
あれっと思い、地図を見るがこの先で分岐しているのかも知れないと考え、しばらく先へ進むが、ひたすら登りになり 方角も異なっている。迷った時は、戻る。

源次郎本谷への道標

天神尾入り口

(左)さっきの所まで戻って来て、付近を捜す。もう一本ある、川を渡り・・・と書いてある。
しかし、この位置からは右に降り口があるとは、まったく見えない。
(右) 木々の間を、表示に従って右側へ20,30m進む。

もう一本の標識

源次郎沢入り口

右に降りると先に堰堤が見える。その横に赤ペンキで右に矢印が印されている。
堰堤の上を右に進むものと思い、登ってみるが沢を歩いて越えることはできそうもない。

堰堤



書策新道



7時47分。また辺りを捜索する。あった、あった。沢に掛かる手作りの様な小さな橋があった。
このコースはあまり人が入らないのか、取り口が判りにくい。経験者と一緒ならまったく問題ないような場所でも 結構苦労する。小さな橋を渡る。

  
(左)渡った先の堰堤、右に階段見える。
(右)この階段を登る



階段を上がった上は水が流れている。沢の中を進むような感じ 。

  
(左)7時49分。やっとあった書策新道への道標
(右)左の写真と同じ道標



道標に従い尾根を登る。コースが見つかって一安心だ。



途中にあった手作りのような斜面の橋。他のコースは神奈川県がしっかり整備している様子が伺えるが、このコースは 他のコースに比べ整備がされていないようだ。



斜面の足場の悪い場所に設置してあるロープを伝って下っていく。

  
(左)8時31分。水無本谷沢にでる。
(右)沢を渡る。その先に道標が見える。
沢の真ん中にある道標
戸沢から50分。書策小屋まで1時間とある。

本谷道標




本谷沢を道標に従い渡った先の尾根にロープがある。急登を進む。



手作りのような橋を渡って先へ進む。



滝が左に見える沢を越える。人が結構入っている。写真や木の実拾いか?
9時8分。すぐ沢に出る。小さな滝が下に見える。

左股




9時9分。写真上の左の大岩の左を巻いて沢を登っていく。この大岩に赤ペンキで矢印があるが、このときは薄かった。
9時13分。白竜の滝。結構水量が多いようだ。

白竜の滝




トラロープがある岩を登る。



登った先の大岩の右を巻いて進む。



9時18分。水汲み場に到着。水を運んで欲しい旨の表示はあるが、ペットボトルはすでに無い。
渋谷書策さんが小屋にいるときは、この水を運んだ。

  
(左)水汲み場の手前に、左へ入る濃い踏み後がある。
(右)登っていくと石でできた立派な階段がある。こんな山中に何故?

     
(左)9時28分。3,4分の登りで、滝つぼのようなところに出て行き止まりだ。周りはそそり立つ断崖のようだ。
そのあちこちから、水が滝のようにいくすじも出ている。
(右)断崖の右手には洞窟も見える。写真を撮っている人が洞窟の入口に見える。



4,5人の人が居る。その中の二人ずれの男性がここは、昔のマンガン鉱山の跡であると教えてくれた。 そして、ここまでは当時から道が整備されており、ここから先の書策小屋までが書策新道というのだと 教えられた。なお、今年の2月には書策さんは強制的に山を降ろされ、今は養老院に入っているとか。



水汲み場まで戻り、沢を登っていく。水は流れていない岩だけの枯れ沢だ。



9時34分。少し登ると道標がある。書策小屋まで30分とある。倒れていたので下からは見えないはずだ。ここから右の斜面に取り付く。



右手の取り付いた尾根。ロープもある。



しばらく進んで階段を登る(梯子を斜面に置いたような階段)。

     
9時51分。高い木が無くなり、植生が変わってきた。
【フジアザミ】富士薊キク科アザミ属多年草 8〜10月花期



10時00分。ついに書策小屋が見えてきた。



10時01分。到着。



小屋前の休憩広場。ベンチに先客が一人いるだけ。静かだ。
10分程休憩。思ったよりハードだったが、変化に富んで丹沢の特徴がすべて入った、良いコースだ。
結構お薦めかも。

書策小屋



塔ノ岳へ



10時15分。塔を目指して出発。ガレ場を登る。

     
10時25分。新大日に到着。この新大日茶屋は、いつも閉まっているが、営業をしているのだろうか。
ガイドブックには休日のみでジュースなどの販売と載っているが、いままで一回も開いているのを見たことが無い。



休憩なしで先へ行く。ここから少し下る。
周りが少しガスってきた。人もいなく深山の趣きだ。



10時38分。木の又小屋を通過。小屋には誰もいない。



眺望は利かない。



最後の岩場。塔はもう直ぐだ。



尊仏山荘が屋が見えてきた。



11時7分到着。塔ノ岳山頂はいつ来ても多くの人が休んでいる。

塔ノ岳

塔ノ岳山頂

塔ノ岳山頂




いつの間にかお地蔵さんが。なにか安易な感じ。ありがたみが湧かない。



11時48分。40分の大休憩後、大倉方面に向かって下山開始 。



頂上直下の土と木の階段。多くの人が登ってくる。さすがメジャーなコースだけはある。
12時02分。金冷しに到着。鍋割り方面の分岐。

金冷し




金冷しの道標。鍋割山まで2.2km



12時05分。少しなだらかな下りで土の道になる。



12時10分。岩交じりの階段になる。



12時13分。花立小屋に到着。ここはいつ来ても、たくさん人が休んでいる。そのまま通過する。



花立小屋下の石の長い階段。バカ尾根名物?



12時21分。瓦礫の下りになる。



12時26分。土の階段になり、歩きやすい。



天神尾根分岐前の、気持ちの良い尾根のくだり。
ダックスフンド2匹を連れた、親子3人ずれがベンチで休んでいた。小学生6年生くらいと4年生くらいで それぞれ犬を連れている。格好はちょっと散歩といったいでたちだ。ここまででも2時間くらいはかかったはずだ。 どこまでいくのだろうか。



天神尾根

12時31分。天神尾根分岐
(左)右方向大倉尾根。 (左)左くだり、天神尾根。



鹿柵にそって杉林を下る。相変わらず陽がささない暗いコースだ。
塔ノ岳への最短コースは戸沢出会いに車を置いて、この尾根を使うのが一番早い。



暗い尾根道をひたすら下る。誰にも逢わない寂しい尾根だ。



13時18分。朝間違えて来た、天神尾根入口に到着。



書策新道分岐を通過し、本谷山荘横を通り、派出所脇に到着 写真は政次郎尾根への道標を通過し駐車場に到着。13時28分。


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