八方尾根(八方池)
はっぽうおね (はっぽういけ)

2,080m

ゴンドラとリフトを使い、誰でも2千m級の山行が楽しめる。
高校、そして大学での思い出の八方尾根を歩く。
 
エリア 北アルプス 日程日帰り 日付2004.8.18 天候雨のち晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)4時間
コース ロープウェイ八方駅(8:00)→兎平(8:39)→黒菱平(8:56)→八方池山荘(9:05)→八方池第3ケルン (10:05)→ロープウェイ八方駅(12:00)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=



道の駅【ぽかぽかランド美麻】
主要地方道長野大町線(通称オリンピック道路)
長野県北安曇郡美麻村16,784番地 0261-29-2030 休館日 駅舎毎月第4木曜日(祝日の場合翌日)
駐車場:普通車81台、大型車8台、身障者4台 トイレ:男23、女12、身障者1
露天風呂、サウナなど7種類の浴槽を持つ温泉、レストランがある。

P泊

会社の夏休みを利用し、今回は谷川岳と八方尾根のハシゴに挑戦。(谷川岳はそちらを参照)
谷川岳から八方尾根までは、途中の菅平を抜け長野に行く地方線を進んでいるとき、夕方谷川岳を出発したので途中で暗くなり、 車は一台も通らない道路であった。だいぶ進んでいくとカーナビから音声案内がされた。画面を見ると進むべきグリーンの 道路が黒く塗りつぶされ、進入禁止のように、赤丸に×の表示がでている。音声ガイダンスも、この先土砂崩れで通行止め と案内している。おいおい、こんな山の中で迂回は勘弁してくれ。何時間かかるかわからない。ガソリンもエンプティ間近 なのに。だいたいどこからその情報を入手したんだ。VICSしかないが、こんな山の中でそのような情報が入るのか。確かに ここまで路肩には工事用の看板が沢山置いてあった。今はお盆休みで工事も休みのようだ。これから戻るのはやめ、行ける ところまで行って確認だ。しばらく進むが通行止めは無い。どうやら古い情報のようだ。路肩の工事はほとんど済んでおり 問題なくその箇所は通過できた。なんとか長野市内に入り、ガソリンも補給し今夜のP泊地に決めていた、道の駅ぽかぽか 美麻へ向かった。
道の駅に夜8時過に到着。既に4,5台のP泊らしき車が止まっている。奥の駐車場に車を停め、寝支度をする。この道の駅は 温泉もあると出ていたが、夜も遅いのでやっていないようだ。あきらめて寝ることとした。

駐車場

6時の目覚ましで起床。家を出るおとといの天気予報では、昨日は午後から雨になり今朝には止むとのことであったが、 天候は曇り。近くの山の向こうは青空も見える。なんとか天気はもちそうだ。洗面や身支度を整え、7時過ぎに白馬方面へ 出発。ここから25分ほどの距離だ。10分ほど走り国道148号線に入るあたりから、空は暗くなり雨が降ってきた。 まもなく白馬駅前に到着。左折し八方尾根へのロープウェイ乗り場へ向かう。5分位で無料駐車場があるはずだが、温泉街の 道がくねくねしており一方通行もあって、判らない。結局くねくね曲がってホテル街を通って、ロープウェイ乗り場前の 有料駐車場に着いてしまった。一日500円だ。
空を見ると、鉛色の雲で覆われ雨はやみそうにない。いつも晴れているときに山に行っていたので、雨の登山は逆に わくわくする。

ロープウェイ

駐車場前のロープウェイ八方駅。 8時。切符売り場で第一ケルンまでの往復切符2,600円を買う。ロープウェイとリフトを乗り継げば簡単に1,800mまで 登れるので人気があり、雨でも多くの観光客がやってくる。
谷川岳のロープウェイは8時からだったので、その位にあわせて来たが、既に動いている。聞くと夏休み期間なので、 朝7時から営業しているそうだ。



8時20分。ロープウェイで兎平駅を目指す。
周りの人の格好を見ると、自分のような山行スタイルは全体の3割程度、あとの7割は中高年の普段着観光客や親子連れ が目立つ。それでも一応トレッキングシューズを履いているが、中には普通の革靴の人もいる。雨具は折りたたみ傘に 問い透明なカッパを着ている。



牛の放牧だ。冬はスキー場で夏は牛の放牧に使っているのか。新たな発見。
今日の目的地は、八方アルペンラインで八方池までのコースだ。観光客も行く簡易なコースだが、昨日谷川岳を 登っているので、軽めのコース設定となった。
次は、唐松岳に来たい。そのときはテントを担いでテン場に泊まろう。


兎平
8時39分。6人乗りのゴンドラに一人で乗って8分で兎平駅に到着。
牛が放牧され牧歌的な雰囲気だ。
ここでレインウエアーに身を包み、ここからリフトで7分の黒菱平を目指す。


黒菱平
8時56分。時折雨足が強くなったり、やんだりの気まぐれ天気だ。
黒菱平から、もう1本リフトに乗り、第一ケルン先の八方池山荘まで行く。


八方池山荘
9時05分。ロープウェイとリフト2本を乗り継ぎ八方池山荘に到着。 ここまではほとんどの人が登ってくる。ここから先は歩きになり、かなりの人はここで引き返す。
(右)雨もかなり強くなってきた。綺麗なトイレのよこから、登山道が始まる。靴についた泥(植物の種子) を落として、歩き始める(写真緑のマット)。


大きな石で整備された階段状の登山道を、滑らないようにゆっくり歩き出す。
残雪はまったく無い。雪渓が見られると思っていたが残念。
雨の木道



八方池まで1,200mの標識



他の登山者と登る
八方山1974mの石神井ケルンに到着したあたりが、雨は一番強かった。


トイレ脇の道標。これから先にトイレは無い。



9時44分。息ケルン(第2ケルン)



草原のような丘の先に八方ケルンを望む。



9時50分。八方ケルン2035m到着
やった2000mを越えた。昨日は1977m止まり。
ここから階段状の急坂を登り、広い頂に着く。


振り返って見ると、下から天候は回復してきている。
雨も小降りになってきた。


八方尾根自然研究路の道標
高山植物の宝庫のようであるが、あまり多くの花は咲いていなかった。


黒菱まで(から)2500m。天気がよければ望めた白馬連峰展望図



八方池が見えてきた



10時02分。八方池ケルン(第3ケルン)に到着
ケルン横でシャッターを押してもらう。


八方池へ降り、周りを散策する。



池のふちに群生していたマツムシ草
【マツムシソウ】マツムシソウ科 昔は鈴虫をマツムシと呼んだ。そのマツムシが鳴くころに咲いたことによる。


かなりの人はここまで。一部の人が唐松岳方面へ向かう。次は自分も行くぞ。
ここから予定どおり、下山を開始する。
白馬村方面は良い天気になっている。



下山したころから雨は上がってきた。白馬岳などの白馬連峰方面はガスが晴れず眺望は効かないが、 登ってきた側の山々は眺望が効くようになってきた。


リフトで黒菱平、兎平へ乗り継ぐ。 天候が回復してきたので、多くの観光客が登ってくる。



帰りも一人で乗車。
12時00分。ロープウェイで八方駅へ到着
駐車場で雨具を脱ぎ、腹が減ったので暖かい信州名物のそばを食べようと、駐車場横の蕎麦屋(レストラン風) へ入り、とろろそばを注文した。それなりにうまかったが950円は高いだろうと思った。 その店で近くの立寄り湯を聞くと、地図をくれたが、道がわかりづらく苦労した。 白馬八方温泉第2郷の湯に到着。何だ、歩いても5分ほどだ。(一通があり大きく迂回して到着した)

立ち寄り湯


【白馬八方温泉第二郷の湯】長野県北安曇郡白馬村八方
入浴料500円、12時〜21時、水曜日定休(7月25日〜8月20日は無休)、Pあり、0261(72)5705
JR白馬駅から名木山ゲレンデ方面に行った、八方第三駐車場の側にある。六角形の屋根が 目印の温泉施設。屋根に合わせて檜の浴槽も六角形。湯はかなり熱め。ロッジ街にあり展望はない。
営業時間12時〜21時 定休日水曜日(7/25〜8/20は無休)駐車場5台程度 入浴料500円

小さな公営の温泉湯で、500円の料金を払う。脱衣場は15人も入れば一杯で、浴室も大きな六角形の湯船が一つと 洗い場が10個程度。みると掛け流しだ。お湯がどんどん出てきており、湯船からあふれていく。
先客が一人いた。脱衣場にロッカーに入らないのでリュックが一つ置いてあった。30代の人が水の蛇口から水をだしながら 手でかき回している。熱いのだ。蛇口の反対側は手も入れられない。しょうがないので温度を下げるのは先客に任せ、 体を先に洗う。それも水はどんどん出しっぱなしでいいんですよとアドバイスだけして。
そのうち、その人はなんとか湯に浸り出て行った。そして選手交代で自分が水を沢山入れ、なんとか浴槽に浸かる。 出るころに次の人が入ってきたので、アドバイスを申し送りして出てきた。その後は一路自宅へ。夜8時過ぎに到着。



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