檜洞丸(つつじ新道・箒沢)
ひのきぼらまる (つつじしんどう・ほうきさわ)

1,600m

西丹沢で人気の檜洞丸。箒沢に下るブナの森は、
幽玄の雰囲気に満ちた独特の景観で、
一見の価値あり。
 
エリア 西丹沢 日程日帰り 日付2004.7.18 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)7時間36分
コース 西丹沢自然教室駐車場(6:50) → ゴーラ沢出会い(7:37) → 展望園地(8:42) → 檜洞丸(10:23)  → 休憩後出発(11:08) → 石棚コース分岐(11:21) → テシロノ頭(11:40) → 石棚山(12:11)  → ヤブ沢の頭(12:20) → 板小屋沢(13:52) → 箒沢公園橋(14:12) → 西丹沢自然教室駐車場(14:26)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=中川



朝の6時40分にも関わらず、駐車場は2,3台の空きをのぞいて満車状態。皆さんお早いこと。 駐車場に留めても良かったが、狭そうなので、前の空地の木の下に留めることとした。すでに先客が一人 支度中であった。しばらくすると、この空地も一杯になり、そして前の道は橋の近くまで車で一杯になる。 ミニパトカーが巡回していたが、休日くらいは大目に見て欲しいものだ。

駐車場

国道246号線の清水橋の信号を右折して丹沢湖を目指す。なだらかに登る県道を進み、丹沢湖を過ぎ、 中川温泉から箒沢の集落に入る。国の天然記念物に指定されている箒杉を過ぎ、しばらく進むと 西丹沢自然教室に着く。ここはバスの折り返し地点にもなっている。この先は道路の幅が狭くなる。 駐車場の横に丹沢自然教室の建物があり、中にトイレと自販機がある。周りはキャンプ場やバーベキュー の人たちで直ぐ満車になるので、朝は早めに到着すること。いっぱいの場合は道路を挟んだ反対側の 空地に駐車ができる(10台〜20台位)。


6時50分。支度を整え出発し、直ぐ後ろを振り返ったところ。
右が自然教室前の駐車場。左が留めた広場。ここももうすぐ車で一杯になる。


   
6時58分。西丹沢自然教室先を道なりに進む。左側はキャンプ場になっていて、キャンパーが朝の支度している。 道路右側に自然教室前から8分で、檜洞丸4.8kmの標識がある登山道入り口に着く。 ついこの前までは入口が分かりづらかったが、今は整備され横には立派な柵もできていた。 いつも思うが神奈川県はお金があるのか、手入れが良いな。
コースの入り口は枯れ沢を登る様に始まっている。陽が射さない木々の下の暗い入り口だ。

  
100m程暗い沢を登ると、左に曲がる道標があり、これに従い尾根道に入る。
すぐに沢から離れて登っていく。 檜洞丸まで4.7kmとある。

  
道は小尾根を巻くように付いてる。
しばらくは、木々の間の緩やかな尾根の巻き道を歩く。
途中にある幾つかの梯子を渡り進む。
   
   
7時32分。コース入り口から30分ほど進むと、右側から沢の音が聞こえてきた。
木々の間から覗くと白い川原が見える。まもなくゴーラ沢出会いだ。

  
(左)7時34分。霧立山荘の廃屋跡に着く。
(右)直ぐ傍に有るだいぶ埋まった道標。色が違うがなぜだろう。


山荘跡を過ぎて100mほどにある道標。これを過ぎ僅かに下ると本棚沢とゴーラ沢の合流 点であるゴーラ沢出会いに出る。
檜洞丸まで3.1km。


7時37分。ゴーラ沢出会いに到着。
前に来たときより、ずいぶん川石が多くなっているように感じる。 大雨の時に川上から流れてくるのだろう。丹沢はどんどん崩壊している証拠だ。
前に来たときは、木の橋は一つしかなく、それも沢に流され川石に埋もれるような状態で渡れるようなものではなかった。 今日来ると立派な橋がいくつも設置してある。その上、沢の真ん中には木が生えている。 こんな状況の厳しい中でも自然の営みは想像もつかないくらい力強いものだ。
ここでしばらく休憩する。沢の水で顔を洗う。気持ちが良い。


上の写真の川原を渡り100mほど進んだ先。
川原を進むと道標が見えるので、ここでもう一回橋を渡る。
以前はこの橋は無かった。道標も新しく設置してある。
増水すると、流れが速く水深があり、渡るのに苦労した場所だった。


7時52分。渡った先に直ぐある、コンクリートの階段。
入り口から1時間のところ。さあ、これからがツツジ新道の本格的な登りだ。
檜洞丸まで2.9km


8時13分。中間地点を通過、檜洞丸まで2.4kmだ。 この辺は土ではなく、白い石が細かく砕けた白ザレのコースだ。 雨が降ると滑って危険だ。
小さな登降を繰り返し尾根の急勾配を一歩いっぽ登っていく。


8時42分。唯一展望が効く展望園地に到着。
ここはベンチが置かれ富士山が望める。


(左)今日は残念ながら眺望は効かない。この先に富士山が見えるのだ。雲の間から少し見えているが富士山だ。 先客は3名(二人組と単独行)いた。二人組みはベンチに座り朝食をとっていた。立ったまま小休止。
(右)展望園地の直ぐ後ろには大きなホタルブクロが咲いていた。
【ホタルブクロ】蛍袋 キキョウ科ホタルブクロ属多年草 6〜8月花期

  
9時34分。木の梯子が出てきた。
檜洞丸つつじ新道名物の木道はもう直ぐだ。



(左)9時41分。檜洞丸まで0.8kmの道標とベンチのある休憩地に到着。
いままで風が無く蒸し暑っかたが、ここに来ると風が吹いており気持ちがよい。
(右)そこから振り返ると大室山?が見える。


  
木梯子を進む。

  
10時05分。石棚山稜コースと合流する。
右に下ると石棚コース。箒沢まで5.5kmとある。帰りは箒沢方面へくだるので、ここから分岐することになる。 今は通過し、先へ進む。



木道が現れる。そのバイケイ草保護のための木道を進む。
しかしバイケイ草はあまりなく、マルバダケブキが咲いていた。
【マルバダケブキ】丸葉岳蕗 分類キク科メタカラコウ属多年草 7〜8月花期(やや湿った高地)


大きなブナの老木が林立する中を縫って進む木道。
写真では判りにくいが一面黄色になっていた。


10時23分。檜洞丸山頂に到着。
ブナなどの樹木に包まれた静かな山頂で、石祠が置かれている。展望は得られないが、ゆっくりできる場所だ。 真夏の暑い日なのか頂上には3組しかいない。夫婦ずれと単独行の男性が二人。 空いているベンチを見つけ、靴を脱ぎその上を独り占め。
あぐらをかいて昼食。その後、そこの木陰で横になり昼寝をする。蝉がうるさかったが気持ちよく休憩をする。


11時08分さあ、出発。
これからは未知の領域だ。石棚コースで箒沢へ出るのだ。



11時21分。檜洞丸山頂から、来た道を戻り先の石棚山稜コース分岐まで戻った。
ここを、箒沢方面(石棚コース)5.5kmを目指し、左に下る。
溝状に掘れた道を下っていく。


11時30分ユーシンへの分岐に到着。左手にベンチがあり、そちらへ行けばユーシンだ。
ここを真っ直ぐ箒沢方面へ進む。
この辺はあまり訪れる人も少なく、さほど手が入っていないと思っていたが、意に反し ずいぶん手入れがされているコースだ。


11時40分テシロノ頭に到着



10分程で立派なブナ林に出る。感激ものだ。こんなにブナがある、コースも整備されている。 コース以外に入り込み土が踏まれないように、ロープの柵がずっと続いている。 これだけ整備するのも大変だろうな。しかし、これだけ手を入れてもブナはどんどん枯れていっているのだ。 治水をするならブナ林を守るのが一番だ
道も平坦で、漏れ日さす中を歩くのが気持ちいい。


11時51分。箒沢まで4.1km



整備されたブナ林をどんどん進む。
幅の広い道になり、踏み後がいくつもあるが、歩きやすい場所を選んで進んでいく。


(左)12時11分。 石棚山に到着。
真っ直ぐは西丹沢県民の森を経て玄倉に下る道だ。ここを右の箒沢方面へ下る。
(右)ここから急坂が始まる。土の軟らかで穏やかな下りから一転してコースは荒れる。



12時20分。ヤブ沢ノ頭
小さなピークを越え、登り返したところがヤブ沢の頭だ。


ヤブ沢ノ頭の急坂を下る



標高が下がるにつれ、カヤトが多くなりカヤトのトンネルを下る。



しばらく行くと鎖場があり、滑りやすい白ザレの急坂を下る。
写真はくだってから、見上げたところ(見づらいが鎖がある)。


13時35分、まもなく板小屋沢沿いの道に出る。
写真左の白く見えるのが沢。沢に沿って進む。


しばらく進むと堰堤があり、これを登って越える。
写真は堰堤に登り、これから降りる下を写したもの。


堰堤乗り越えて、振り返ったところ。
右に堰堤が見える。


そのまま進んでいくと、道は行き止まりになり、木の梯子がある。
この梯子を上ると、今度は右に降りる梯子がある。降りたところの枯れ沢わたって先にコースが 続いているので、先へ進む。



周りは杉林に変化している。さらに下る。



13時52分。板小屋沢に出る。
ここもゴーラ沢出会いと一緒か。埋まった道標がある。



道標に従い、右岸を堰堤の直前まで進む。



堰堤直前に小石が積まれた目印がある。
この目印の右に登り口が有るので、木の中に入っていく。



堰堤の上に出ると、下に下りる鉄製の梯子が有る。
右は降りて振り返った写真



(左)14時00分。堰堤を降りて板小屋沢の川原に出ると、すぐに左岸に道標が見える。
(右)この道標に向かって沢を越える。水は少ないので問題はないが、大雨の後などは増水しているだろう。
箒沢0.3kmの道標。


(左)道標に従い、杉林の中に入り下る。
(右)ヒグラシ2cm



14時09分。10分もしないで、キャンプ場(大石バンガロー)の横にかかる板小屋沢橋に出る。



橋の上から、キャンプ場(大石バンガロー)越に西丹沢自然教室に向かう道路が見える。
キャンプ場を通って、箒沢公園橋を渡る。


(左)14時12分。箒沢公園橋を渡って、道路に出た。あとは西丹沢自然教室まで、道路歩きとなる。
(右)14時26分。駐車場に到着


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