菰釣山
  こもつるしやま

1,379m

丹沢10名山(勝手に付けた)の残された最後の一つ。
ゴールデンウィークで表丹沢は人出が多くても、ここは静かな山行が楽しめる。
 
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2004.5.2 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)5時間46分
コース 自宅出発(5:00)→菰釣山駐車場(7:40)→出発(7:55)→菰釣山登山口(8:05)→ブナ沢乗越 (8:32)→菰釣避難小屋(8:38)休憩・出発(8:56)→菰釣山(9:20)休憩・出発(9:28)→城ヶ尾山(11:15)→ 城ヶ尾峠(11:21)休憩・出発(11:42)→水晶橋(12:20)→道志ノ森キャンプ場入口(12:50)→林道歩きで菰釣山駐車場 (13:26)

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=御正体山、中川



413号を左折し、道志の森キャンプ場をめざす。途中に写真の駐車場があるが、この先が キャンプ場入口だ。

駐車場

ゴールデンウィーク二日目。天気予報ではゴールデンウィークの後半は天気が悪くなるという予報のため 今日出かけてきた。今年はこれが2回目の山行だ。前回は1月に三ノ塔に行ったきりだ。この間、スキーや ゴルフでなかなか山に来れなかった。それにスキーで持病の膝痛が出て、しばらく様子をみていた。普段でも まだ、膝に違和感があり山に行くのが怖かったが、試す意味でも来てみた。
菰釣山は丹沢10名山と勝手に決めた山で、唯一登ったことの無い山であった。それにゴールデンウィークは 表丹沢や人気の西丹沢方面は人が沢山いるので、静かな山を求めて、道志方面から入る山行と決めていた。

保土ヶ谷バイパスから246号線を渡り、そのまま16号八王子街道を進む。413号に入り山中湖方面へ向かう。 道の駅「どうし」を目指す。地図を見ると、この道の駅「どうし」で左折し、道志の森キャンプ場を目指すのだが、 道の駅「どうし」を過ぎた直ぐ先の「下善の木」で左折し、道志の森キャンプ場への道に合流した。

道志の森キャンプ場に着くと道が二手に分かれる(写真下)。ここは手書きの標識に従って、菰釣山110分とある 右手へ進む。(左手キャンプ場方面は城ヶ尾峠100分と出ている)。 キャンプ場はゴールデンウィークで満杯状態のようだ。ここから先はかなり道が荒れてくる。林道を先に進むと 鎖で先に進めないところに付いた。ここに車を置くが、3台くらいしか置けない。帰りに困らないように頭を逆にして 停めた。
 
Y字路にでる。左はキャンプ場入口。よく見ると分岐点の大きな木のしたに手書きの道標がある。
 
菰釣山方面へ進む。途中は別荘のような建物もあり走りやすいが、だんだん荒れた道になる。
 
沢に沿って進んでいく(三ヶ瀬川の上流)。
【ムラサキケマン】紫華鬘 ケシ科キケマン属越年草 4〜6月花期

登山口

7時40分。林道行き止まり。鎖がある前に車を停める。先客1台あり。
身支度を整えていると、ビッグホーンが1台来て、50歳台の夫婦連れが降りてきた。男性が菰釣山にいくのですか? と話しかけてきたので、そうですと答えた。ここからどのくらいで行けますかねと聞いたが、1時間以上ですかねと 良くわからない様子。どうやらこの夫婦も始めてのようだ。


7時55分。夫婦が先に出発し、自分も相手が完全に見えなくなってから出発した。
登山道へは、来た林道を左に入り、工事用に整備された道を道なりに進む。


10分ほどで、鎖で閉鎖された広場に出る。その広場の横に木の階段でできた登山口がある。、前はここまで 車で入れたようだ。
階段を上って行く。


枯れ沢を登っていく。踏み後がしっかりしており、迷うことはない。
途中に道標もある。表丹沢に比べれば、簡素な道標だ。ここは山梨県側でもあり、神奈川県側の表丹沢がいかに 金を使ってコースを整備しているかが判る。



踏み後がしっかりした沢を登っていく。
程なく先ほどの夫婦に追いつき、お先にと挨拶し、先に行く。


8時32分。ブナ沢乗越に出る。
水場が今登ってきたブナ沢の途中にあるようだが、気が付かなかった。


ここから東海自然道の気持ちよい尾根歩きになる。



5分程で菰釣山避難小屋に着く。今日の気温は低く、3月末から4月初めの陽気で、風も冷たい。 汗が冷えて寒いので、避難小屋に入って朝食を取った。
小屋の中は整理され綺麗であった。日誌があるので、見てみると最後に使われたのは3月5日で40歳男性単独 とあった。


15分ほどかけて、ゆっくりと朝食をとり休憩した。
こんなに途中で休んだのは珍しい。
避難小屋から20分ほどで、菰釣山の頂上についた。


9時20分。菰釣山頂上。頂上といっても尾根の途中にある少し高くなった場所で、ピークではない。
頂上には先ほどの夫婦と他に2組の夫婦の4人パーティの計6人がいた。狭い山頂なので6人で一杯の感じである。 先ほど追い抜いた夫婦の奥さんが、私を見るなり、不思議だと言わんばかりに「あれ、さっき先に行ったのに」と声をあげた。 「寒いので途中の避難小屋で朝食を取っていたら、抜かれたのですよ」と答えたら納得した様子であった。


頂上からは遠く丹沢湖が見えるが、快晴ではない。
写真を撮っていたら、4人組の内の男性が撮ってあげましょうと、写真を撮ってくれた。その後4人で写真を撮っているので 、私も皆さんご一緒に写真を撮りましょうと言って、カメラを借り写真を撮ってさしあげた。
その後、先の夫婦と4人連れは私がこれから行く、城ヶ尾峠方面へ戻って行った。しばらく休憩し、私も後を追う 形になった。


途中追いつくのがいやで、数回休憩し、ゆっくり尾根を進んだ。

【マムシグサ】サトイモ科テンナンショウ属多年草 花期4〜6月


(左)10時18分。ブナ沢の頭
(右)10時34分。中の丸
心配であった膝痛もなんとか出ないようで、何よりである。この位楽なコースでは膝痛は出ないようだ。


11時15分。城ヶ尾山
なにもない尾根の途中。新しい三角点の表示があった。

11時21分。城ヶ尾峠に到着。
なんと、先ほどの6人が昼食をとっているではないか。ベンチは2つしかないので、ビックホーンの 夫婦の横に座らせてもらった。男性からこれからどうするのかと聞かれたので、当初の予定どおりキャンプ場を 抜けて車に戻るつもりだと答えたら、自分たちはモロクボ沢の頭までピストンし、林道歩きはいやなので、今来た コースを戻るとのこと。確かに山行を充分に楽しむならそのほうが正解かもしれない。でも、ここからモロクボ沢の 頭までピストンすると2時間はかかる。その後今来たコースを戻ると、あと2時間の計4時間だ。元気なご夫婦だ。
自分が地図を見ていると、奥さんが覗いてきて、通ったコースに色が付いているのを見て、ああ同じねといった。 やはり車で来て、色々なコースを歩いているようだ。旦那は私の地図を見て、この辺はまだ行っていないコースが 沢山あるねと言ってきたが、道志方面はめったに来ないので、これからですよと答えた。話の様子では、表丹沢方面 よりも西丹沢や道志方面が詳しいようだ。奥さんは人なつっこく、話し好きで面白い人だ。そのとき喋っていたのは、 鍋割の近くで夫婦が滑落して亡くなった。先に旦那が落ち、続いてアレーと言って奥さんも落ちたのだと、誰に聞いたのか 話してくれた。丹沢は結構人が亡くなることが多く、二人でいれば助けが呼べるから安心だとも言っていた。 自分は単独であり、助けは呼べない。確かにそのとおりである。


11時42分。おしゃべりはその位にして、予定どおり道志の森キャンプ場へ向かって降りた。
写真は城ヶ尾峠よこから、キャンプ場へのおり口。


12時01分。林道に出る。ここからは林道歩きになる。



林道を黙々と歩く。



12時20分水晶橋に着いた。ここから道志の森キャンプ場だ。
キャンプ場から来ると、この水晶橋まで車で入れる。数台なら充分駐車可能だ。キャンプ場のシーズンオフ時 なら城ヶ尾峠へ一番近い駐車場として利用できそうだ。


ここからずっとキャンプ場が続いている。全部が道志の森キャンプ場なのか、それとも幾つかのキャンプ場が 隣接しているのか、良くわからない。とにかく広い。
道志の森キャンプ場の中で、出口がわからず遠回りをして、やっと水晶橋から落合橋まで30分も要して、たどり着いた。


12時51分。朝きたキャンプ場入口に到着。ここから朝車で行った道を歩いて、駐車場に向かう。



13時26分。駐車場に到着。夫婦のビックホーンは、当然のことながらまだ止まっていた。


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