大室山・加入道山
おおむろやま ・ かにゅうどうやま

1587.6m・1418.4m

初夏の西丹沢歩き。
大室山から加入道山の稜線はヒグラシの大合唱。
西丹沢の原生林を歩く。
 
エリア 丹沢 日程日帰り 日付2003年6月 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩を除く)5時間30分
コース 用木沢出会駐車場→(1:15)→犬越路→(1:25)→大室山下の稜線→(0:05)→大室山→(0:05)→大室山下の稜線 →(0:45)→加入道山→(0:15)→白石峠→(1:40)→用木沢出会駐車場

カシミール5万分の1地形図より作成
国土地理院2万5000分の1=中川、大室山



林道分岐前の広場
数台のスペースしかないので、早めの到着が必要。 夏はキャンプ場利用者が停める場合も多い。トイレ、水場、自販機等は無い。

駐車場(用木沢出会い)

国道246号線の清水橋の信号を右折して丹沢湖を目指す。県道山北藤野線を西丹沢自然教室を過ぎ、 キャンプ場が周りにある林道を先に進む。林道終点のゲート前の広場。
県道山北藤野線はバウアーハウスジャパンから先狭くなる。 また、7月1日〜9月30日の午前は西丹沢自然教室で通行止めになる。

山行

用木沢出会いから右の登山道にはいる。直ぐに用木沢に架かる水色の鉄橋を渡る。 山奥には不釣合いな立派な橋だ。維持費だけでも大変だろうと余計な心配をしてみる。 堰堤を巻くように左岸を登って行く。苔むした陽の当たらない斜面の道だ。 再び用木沢に出て、上流に向かい右岸に行き、 源太ワナバ沢にかかる木の橋を渡り、沢沿いの道を進む。
やがて用木沢から離れ、階段状の急登を登る。コシバ沢の道標を過ぎ、笹の中の急登を 登っていくと犬越路のある稜線にでる。犬越路は稜線上の十字路で小さな広場だ。 ベンチが2つ置かれ、左横には犬越路避難小屋がある。
さすがに要所だけあって、多くの人が休憩している。ここは眺めも良い。今日のコースの中で唯一展望のある場所だ。 ここを右に行くと檜洞丸、そのまま稜線を横切る形で真っ直ぐ進んで下ると神ノ川に出る。 大室山はここを左に進み避難小屋脇を抜けて行くことになる。 数人の登山者と一緒にしばらく休憩してから、大室山を目指す。
あまり大室山方面は人が来ないようだ。ひと登りすると平坦な道になる。1,169mのピークだ。少し 登り1,221mピークを越えると下りになり鎖場を過ぎる。しばらくアップダウンを繰り返し高度を稼いでいく。 大室山に至る稜線に出る手前でコースを失いかける。緩やかな登りはどこを行っても上りやすいので、 踏み後がしっかりしていない。この辺までに来ると、途中の急登を飛ばしたので、バテ気味になる。 後ろから来た自分より年配の男性に抜かれてしまった。
やがて、大室山の西の肩に出た。T字路の分岐で左は加入道山、右が大室山だ。ここを右に行く。稜線上の 平坦なコースで歩きやすい。わずか300mほどで大室山山頂に到着。1,588mの山頂だが、展望は利かない。 ただの広場のような場所だ。先ほど抜かれた年配の人とすれ違う。ベンチもあるが休憩はせず、 先ほど通った西の肩まで戻り、そのまま加入道山を目指す。
この稜線は気持ちが良い。今日の様な新緑の時期も良いが、紅葉の時期も最高だろうな。進みながら気がついたが、 セミの鳴き声がすごい。今の時期(6月)に何でセミなんだろう。それもものすごい数のセミの声だ。ヒグラシのようだ。 近くの木を良く見ると、羽が透明であぶらぜみより小型のセミが鳴いているのが見える。セミは真夏に鳴くものだと 思っていたが、驚いた。途中ですれ違った4人グループの人との挨拶も「すごいセミの声ですね」だ。 その先の破風口を通過する。鞍部になっており、確かに風が強い場所だ。急登のあと、平坦な道になると加入道山山頂に 到着した。ここも樹林の中で展望はない。休憩用のベンチに座り、お湯を沸かしラーメンを食べていると、 60歳位の二人連れの男性が来て、どこから来たかと聞かれ、西丹沢からと答えた。逆に聞くと、道志方面から 来たという。確かに地図を見ると道志の湯から2時間位の場所だ。同じベンチに座ると、ビールや食べ物を沢山出して、 ちょっとしたハイキングだ。こんな楽しみ方もいいなと思った。
加入道山からは左に曲がっている尾根を急降下する。白石峠へ向かい、白石峠からは左に下る道で用木沢を目指す。 ジグザグに急降下し、しばらくして白石沢に出る。さらに下ってザレノ沢に下り立つ。やがて小沢を渡って林道に 出た。この林道に出る直前に、汗をかいた顔を洗おうと沢に降りていく行くときに足を踏み外し、2m程だが滑落し 沢に落ちた。水深は10cm程であったので、濡れただけですんだが、肘と膝を擦りむいてしまった。
林道を歩けば用木沢駐車場のゲートに到着する。


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