今倉山、菜畑山
いまくらやま、なばたけやま

1,470.3m、1283.0m

静かな道志山塊もトレランのランナーで賑わっていました。
快晴で風も無く天候には恵まれましたが、久しぶりの膝痛に難儀した山行となりました。

 
エリア 高尾・奥多摩 日程日帰り 日付2014.04.27 天候快晴
同行者単独 TIME(休憩含む)5時間56分
コース 道坂トンネルP(道志村側)(7:46)→ 道坂トンネルP(都留市側)(7:54) → 今倉山(9:05) → 水喰いの頭(10:02)   → 菜畑山(10:33) 昼食 (10:52)→ 水喰いの頭(11:26) → 今倉山(12:32)→ 道坂トンネルP(都留市側)(13:34) → 道坂トンネルP(道志村側)(13:42)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=都留、大室山



 朝早く到着したにも関わらず道坂トンネル脇の駐車スペース(都留市側)は一杯で停められません。 登山道入口は都留市側から入りますが、やむを得ず476mのトンネルを戻って今来た反対(道志村側)にある 駐車スペースに駐車し、登山道入口まではトンネルを歩きました。登山道入口から歩き始めてわずかで 今倉山と御正体山の分岐に到着し、道標に従い左の今倉山を目指します。ルートはあまり人が入らない ためか、斜面で足を置くというより、つま先で斜面を上がるといった感じで、かなり登りにくく足に こたえるルートです。登り始めて直ぐに今日の山行が少し心配になりました。
トレランがブームだとは知っていましたが、今日はやけにトレランのランナーに会います。少し行くと また会う、またまた会う、といった感じです。何故かトレランの人は自分が向かう菜畑山方面から今倉山 への一方通行で、自分にとってはすれ違いです。登り始めて直ぐに気が付きましたがルートはかなりトレラン用に 石柱や突き出た物には全て目印が付けられおり、整備がされています。2時間ほど歩き、今日の折り返し地点の 菜畑山に近づいたころには、トレランの人とは合わなくなりました。
帰宅後に調べてみると、まず、トレランとはトレイルランの略称で日本語にすると登山競争となります。 このゴールデンウィークの次の日曜日の5月11日に第6回道志村トレイルレースが開催されるとありました。 コースはスタート(道志村村民グランド)→菜畑山→今倉山→御正体山→山伏峠→菰釣山→鳥の胸山→ゴール (道志村村民グランド)の41.3km。ハーフは途中の山伏峠までの20.2kmです。41.3kmのロングコースは 参加費8,000円、参加定員800名。20.2kmのハーフコースは参加費6,000円、参加定員300名。スタートは7:00で ロングコースは10時間制限の17:00、ハーフコースは6時間制限の13:00です。HPでは既に定員に達したので 応募は終了したと出ていました。なるほど、これで謎が解けました。だから本番直前の練習でトレランの人が多く 、レースと同じに全てが菜畑山から今倉山方面へ向かっていたのです。 コース上に本来山の管理のために設置されている境界を示す石柱はすべて赤ペンキで塗られ、その横に1m 程の高さの支柱にピンクテープが付けられていました。これらはかなりの数にのぼり、その労力は大変なものでしょう。 ルート上にあり、走行に邪魔な木々は伐採されています。また、途中には行き先を書いた案内表示が数多く木に くくりつけられてありました。駐車スペースが一杯だったのもトレランの人達だったのかもしれません。でも、 考えてみてください。1,100人ものランナーがあの狭い山道を走ることを。登山道はかなり荒れてしまうことが 容易に想像ができます。巾も狭く多くのランナーがコース外を走り植生に良くないことはだれでも容易に想像が できます。町おこしやトレランブームとはいえ、これで良いのかと大いに疑問を感じました。今後はマナー問題と 合わせ、一般登山者とランナーとの共存共栄の道を探る必要があると大いに思った次第です。
今日は一般の登山者とは3人しか会いませんでした。登る前には考えてもいなかった今倉山までの足への負担、その後は 尾根道をのんびり歩けると考えていましたが、結構なアップダウンを繰り返し菜畑山に到着し、昼食 後、ピストンの復路でついに何年ぶりかになる膝痛によりかなり難儀をしました。家庭の事情もあり最近1年半 程は散策程度の山しか歩いていません。その間運動らしい運動もせず、筋力もかなり弱くなっており、膝がブレて いるのでしょうか。痛みが出てみればその症状は前とまったく同じです。左膝が下りの時に痛み、下を向いて 坂を下ることができません。蟹歩きです。アップダウンを繰り返しますが登りではさほど痛みません。かなりの スローペースでやっと帰って来たといった感じです。平地ではあまり痛みは出ませんので、下山後は予定通り 少し足を延ばし日帰り温泉「芭蕉月待ちの湯」へ向かいました。やはり日頃の鍛錬がいかに大切か、夏山シーズンを 前に大いに反省です。




無料、未舗装、区割無しの駐車スペース。約15台駐車可能。
水場、自販機は無い。

道坂トンネル駐車場

国道413号線道志道を三ヶ木方面から山中湖方面へ進みます。道志村役場を過ぎ、しばらく走ると 都留市方面へ分岐する信号機がありますので、ここを右折し県道24号線を道なりに上がって行きます。 5キロ程で道坂トンネルに到着しますので、このトンネルを抜けた先の右側に舗装された駐車スペース があります。今倉山登山口も駐車スペースの直ぐ脇にあり、本来今倉山へはここに駐車します。 しかし、今日は満車状態でしたので、トンネルを戻った道志村側の駐車スペースに停めました。 こちらは15台ぐらい駐車可能です。駐車スペースは道志村側から来て、トンネル入口の右側です。


出発

7時46分。道志村側の駐車スペースを出発です。
都留市側の駐車スペースが一杯なため、道志村側の駐車スペースからトンネルを476m歩いて都留市側の トンネル出口に着きました。
7時54分。登山道入口はトンネル脇のバス停の脇を上がって行きます。
都留市側から見ると、トンネル出口の左側になります。
なお、駐車スペースはこのバス停の横です。


案内板もあり、迷うことはありません。
ここをトンネルに向かって登って行きます。


緩やかな斜面を左におおきくカーブしながら上がって行きます。



今倉山分岐

8時07分。
登りはじめて10分程で今倉山分岐に到着です。
ここから尾根に乗り、左手の今倉山を目指します。
右は御正体山、戻った手前側は都留市街の道標です。


あまり荒れていない登山道をのんびり登って行きます。
久しぶりの山歩きです。






あれ?、思ったより急登です。
前に来た記憶があいまいで、今倉山までは緩やかな登りを一気に登るイメージでしたが、
割と足にきます。
ナメテいました今倉山。


少し標高をかせぐと、左手に富士山が見れるようになります。



正面に枯れ枝越しに今倉山が望めます。



今倉山

9時05分。
今倉山に到着です。少し足にきました。
普段の運動不足が悔やまれます。
こんなはずではといった感じです。 ちょっとこの先が心配です。
今倉山の山頂は周りに木があるせいもあり、頂きといった感じは無く、
ちょっとした広場と言った感じです。


ここから尾根伝いにアップダウンを繰り返し、菜畑山へ向かいます。
3時間半の行程です。


今倉山山頂にあった三等三角点。
赤く塗られています。目立ちます。
この時は何か違和感のある三角点だなと感じましたが、
後でその理由がハッキリしました。


来るまでは尾根に出れば尾根伝いにのんびりと山歩きが楽しめる
と思っていましたが、とんでもありません。
結構アップダウンがあり足にきます。



今日はやけにトレランの人と会うなと思っていました。
正面からのすれ違いなので、少し立ち止まってやり過ごせばいいのですが、
万一後ろからあの勢いで当られたらたまりません。後ろが気になります。
でも何故か前から何人もきます。それに山の管理用の石柱や三角点など全て赤ペンキで塗られ、
ピンクテープの目印が付けられています。


そういえば途中に、誰が見ても登山者やハイカー用でない、
行き先を示すA4の紙で今倉山や御正体山への矢印
の表示が随所にありました。


この時点では変な山だなと思っただけでしたが、
家に帰りネットで調べて冒頭の記述の事実が
分かったということです。



今倉山と菜畑山の丁度中間地点あたりに富士山のビューポイントがあります。
このコースから富士山はたまに見えますが、この地点からの眺めが一番です。



水喰ノ頭

10時02分。
今倉山から1時間程にある水喰ノ頭に到着です。
単に道標がある地点と言った感じです。
菜畑山まであと30分程です。


斜面が緩やかになってくると、前方に菜畑山の東屋が見えてきました。


菜畑山

10時33分。
菜畑山に到着です。


12年半ぶりの菜畑山です。あの時もこの東屋はありました。
でもずいぶん傷んでいます。月日の流れを感じます。
ここで食事タイムです。今日初めて腰を降ろしました。



菜畑山から望める富士山です。
12年半前は曇っており、富士山は見えませんでした。その時あとから来た中年女性の二人組に
富士山はどちらの方向ですかと聞かれ、思わず反対方向を指さしてしまいました。
いまだにはっきり覚えています。申し訳なく思っています。すいません。


10時52分。
30分程の食事と休憩をし、帰路につきます。
今日はピストンですので、いまきたルートを戻ります。



水喰ノ頭

11時26分。
水喰ノ頭を通過です。
この少し前から左ひざに痛みが出てきました。
何年ぶりだろうか。やはり日頃の運動不足で筋力が弱っており、その結果の膝痛だろうか。
しかし、ここからまだかなりの距離があり、往路で分かっているがかなりのアップダウンがある。
果たして、無事戻れるのか。何時間かかるのか。痛みに耐えられるのか。



アップダウンを繰り返していくが、常に前方には小ピークがあり、
あれを越えたら、次を越えたらと我慢をしながら痛みに耐えて歩を進めた。



今倉山

12時32分。
何とか今倉山に戻ってきました。



しかし、本当に辛いのはここからです。
なぜなら膝痛は下りで痛むのです。ここまでは適度にアップダウンを繰り返していましたが、
ここからは下りのみです。地形図を見てもちょっときつそうです。
ナメテいました。今倉山。



今倉山分岐

13時15分。
やっと道坂トンネルに降りる分岐に到着です。
あと少し。頑張れ!!


都留市側駐車スペース

13時34分。
道坂トンネル横の都留市側の駐車スペースに到着です。
朝は満車状態でしたが、今は空いています。


道志村側駐車スペース

13時42分。
平地なら何とか歩けました。
暗いトンネルを抜け、反対側の車を停めた駐車スペースに戻ってきました。
お疲れ様です。 久しぶりの山歩き。膝痛が出て、大いに反省です。
やはり普段から鍛えておかなくてはいけません。
日々の鍛錬、明日から頑張ろう。


立ち寄り湯


芭蕉月待ちの湯(都留市)】山梨県都留市戸沢874
入浴料710円、休毎週月曜、10時〜21時、Pあり、0554-46-1126
山あいにある広大な自然に囲まれた森林公園内の施設。周りには広い運動場もある。 最近よく見かける地域の温泉施設です。内風呂はジェットバス、寝湯、泡ぶろなど一通り整っています。 露天ぶろは広大な庭の中に東屋風な作りで、扉を出て少し歩いた先にあります。 庭の芝生と四季折々の花と周りの山々に囲まれ、自然の中の露天風呂 といった感じです。湯舟も岩風呂で気持ちの良いお湯でした。 地元の人がメインですが、人も少なくゆっくりお風呂を楽しめました。 休憩所やお土産コーナーもある日帰り温泉です。



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