地獄谷野猿公苑
じごくだにやえんこうえん

850m

信州・渋温泉で九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)で源泉掛け流し温泉を堪能。
翌日、外国人に人気の観光スポット、温泉に入るサルで有名な地獄谷野猿公苑へ出掛けてきました。

 
エリア 番外編 日程一泊二日 日付2013.08.27,28 天候晴れ
同行者’m’ TIME(往復と見学)約1時間以内
コース 地獄谷駐車場(8:45)→ 地獄谷野猿公苑 (9:01) → 見学(9:29) → 地獄谷駐車場 (9:45)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=中野東部


注意:出発地点の渋温泉街から地獄谷駐車場までは、車で移動しました。



 夏の暑さを逃れ志賀高原に近い信州・渋温泉に避暑に行ってきました。渋温泉はこじんまりした 温泉街ですが歴史のある風情が感じられる建物と、人情味あふれどこか懐かしさを感じる温泉地 でした。地面を掘ればすぐお湯が出てしまうというくらい源泉が数多く存在する渋温泉。温泉王国 といわれる長野県でもまれな、豊富な湯量と泉質が自慢だそうです。渋の全ての旅館と外湯は 100%源泉掛け流しです。源泉によって成分が異なるので、鉄分が多く褐色を帯びたものから 白濁するもの、緑がかったもの、無色透明など地中から湧き出たままの温泉が味わえます。効能も 神経痛から美肌までさまざまであり、目的や体調に合わせて湯めぐりを楽しめます。 渋温泉の売り(楽しみ)は地元の人が毎日利用する外湯(共同浴場)が九つあり、昔から大切に 守られてきた外湯を渋温泉に宿泊する客にも開放し、渋の湯の恵みを楽しめる「九湯めぐり(厄除 巡浴外湯めぐり)」です。この外湯めぐりとはそれぞれ源泉や効能が異なる外湯を、祈願手拭いに スタンプを押しながら湯をめぐるものです。九湯の名前の入った祈願手拭いを300円で購入し、 各湯に備え付けのスタンプを祈願手拭いに押し、最後に温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣して 印受すれば満願成就です。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿の後利益があるといわれて います。 さっそく宿に到着すると、夕食までの間に湯めぐりに出発です。温泉街を下駄の音を響かせ浴衣で 歩く爽快感。夏の暑さを忘れるひと時です。宿泊先で外湯の鍵を預かり、近場の湯から巡りました。 源泉掛け流しの湯はかなり熱く、水でうめなければ入れません。湯あたりをしないよう短時間で次の湯 を巡ります。こうなると温泉を楽しむのか各湯のスタンプを集めるのか目的が分からなくなり、 童心にかえり温泉街を巡りました。各温泉を巡りながら他の宿泊客と外湯情報の交換や地元の方との おしゃべりなどを楽しみながら夕食前に7つ、食後の夜間に2つまわり、ついに満願成就です。
 翌日は「口コミで選ぶ「外国人に人気の日本の観光スポット」に選ばれた」地獄谷野猿公苑へ出かけました。 地獄谷野猿公苑は、温泉に入るサルとしても知られ、1970年、米「LIFE」誌の表紙に掲載され 海外にも報道され、1998年の長野冬季オリンピックの際は選手、大会関係者、報道関係者等、 世界中からの人々が大勢訪れ話題となり、広く世界中に知られるようになりました。渋温泉から車で 20分程山道を走り、駐車場から山歩きをすること15分程で到着します。長野県北部、上信越高原 国立公園の志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置しており、標高850mのこの地は、一年のほぼ 三分の一が雪に覆われる厳しい環境です。急峻な崖と、いたるところから立ち上がる温泉の湯気、その ような光景を見た太古の人々はこの地を地獄谷と呼びました。しかし、ここのサルたちにとっては 楽園。古くからこの地にはニホンザルの群れが自然のままに暮らしています。 地獄谷野猿公苑は、1964年開苑以来、ニホンザルの興味深い生態を間近で観察できる場所として、 温泉に入るサルとして、広く世界中の人々に愛され、また多くの研究者や写真家も訪れ、数々の成果 を上げているそうです。 訪れるまでは、野生のサルなので運よく温泉に入っているのが見られたらいいなと思っていましたが、 そこは入場料500円を必要とする山中の人間が管理している施設でした。サルは餌付けされており、 我々観光客のためにしっかり温泉に浸かっていました。 今回は片道15分間の山歩きの記録でした。




地獄谷駐車場から野猿公苑へ出発

前日、渋温泉に一泊し温泉三昧を満喫しました。
宿から車で横湯川沿いに10分程走ると地獄谷駐車場に到着します。
途中には道案内の看板があり、迷うことはありません。なお、 この道は普通車のみ通行可能で雪が降る冬季は通行止めになります。 その場合は上林温泉経由のルートを使用します。
500円の駐車料金を払い、ここから地獄谷野猿公苑を目指します。といっても15分程の道のりです。



路傍の花。




歩くこと5分程で地獄谷野猿公苑10分の案内板です。
その下の後楽園とは、温泉宿です。



お散歩気分です。
でも、ちょっと心配です。 サルは居るのかな。うまく温泉に入っているのかな。
それに誰もいないじゃん。


大噴泉


温泉宿後楽園の建物の間を抜け、いったん河原に出ると天然記念物の大噴泉がありました。
風向きによってはしぶきがかかります。




河原を渡ると地獄谷野猿公苑の入口の階段があります。



地獄谷野猿公苑


数分歩くと、いた! いた! サルがいました。
この先にある公苑管理棟で一人500円の入園料を払って先へ進みます。




先へ進むと直ぐに少し広くなった場所に温泉があり、サルが温泉に入っています。




良く見るとどうやら温泉の中にあるエサ(穀物類)を拾って食べているようです。
しばらくすると係員の方が来て、穀物を温泉の中にまきにきました。
リンゴもありました。ははーん。やはり餌付けをして温泉に入れているようです。
今の時期、無理に熱い温泉に入るわけがありませんものね。




池(温泉)の前は広場になっており、ベンチも置かれここから温泉に入るサルが見られます。
良く見ると周りには子ザルたちがたくさんいました。
まるでサル山のボスになった気分です。




温泉のサルを十分堪能したので、少し河原に降りて付近を探索すると、
いるわ、いるわ。サルがたくさんいます。
餌を一生懸命探しているサルや遊びに夢中な子ザルなど自由気ままに振舞っています。
サルに言わせれば、人間は自分たちの縄張りに入って来たよそ者です。
注意書きにもあるようにサルの目は見ないようにそっと見学です。
なんでも目と目が会うと、敵対行為とみなされ攻撃される恐れがあるそうです。



30分も見学していれば十分見学できます。
同じ道を通って、駐車場に戻りましたが、途中数人の観光客とすれ違いました。
平日ということもあり、あまり観光客はいませんでした。

今回は山歩きと言っても片道15分程の散歩でしたが、都会では味わえない自然との触れ合いが楽しめました。



おまけの観光編(1)

渋温泉「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」
冒頭で紹介した九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)の様子です。
写真には一番湯が写っていますが、どこから巡ってもかまいません。
我々は宿泊したホテルに近い外湯の三番湯から巡りました。




温泉街を巡っていると超レトロな雰囲気の木造4階建て温泉旅館もありました。
夜は特に照明に生えレトロな雰囲気と大正ロマンを感じます。




各外湯の入口には、各湯のスタンプが置かれており、
手拭いにスタンプを押していきます。
なお、外湯は九番の大湯以外は大体同じ大きさで、湯舟に3人程、洗い場に3人程が入れる広さです。



一番大きな九番湯の大湯の外観です。
ここは他の湯の数倍の大きさがあり、地元の人も数人入っていました。
なお、この九番湯は宿泊客以外でも利用できるようです。



九湯めぐりの最後に訪れた五番湯の前です。
ここに入れば満願成就に大手です。



九湯を巡り温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣して印受し、ついに満願成就です。
九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿の後利益があるといわれています。




九湯めぐりを楽しんだ後は、古き温泉街の楽しみの一つである射的に興じました。
山の神は初めての経験でしたが、私が上手なことに驚いていました。
どうだ!まいったか!
景品もいくつかゲットとして宿へ戻りました。


おまけの観光編(2)

善光寺参り
湯田中渋温泉に向かう途中に寄りました。
参道の途中で美味しい蕎麦を賞味。うまし。



牛に引かれて善光寺



古くから宗派を問わず善男善女が参拝する信州の名刹。



国宝の本堂は江戸中期を代表する仏教建築。



おまけの観光編(3)

国宝松本城
地獄谷野猿公苑のあと、帰途の途中に寄りました。
四百余年の風雪に耐えて・・・


国宝松本城を見学して驚きの連続です。
四百余年前に築城したとは思えないほど堅牢な作りです。
歴史的、文化的、美的価値も素晴らしい城に感嘆です。



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