梅ノ木尾根(浄発願寺奥の院)
うめのきおね (じょうはつがんじおくのいん)

537m

浄発願寺奥の院へから梅ノ木尾根へ出て、日向山へ戻るルートです。
日向山から日向薬師駐車場までは、ルートの無い尾根を強引に下ってきました。

 
エリア 東丹沢 日程日帰り 日付2012.05.06 天候晴れ
同行者単独 TIME(休憩含む)3時間41分
コース 日向薬師駐車場(6:41)→ 日向薬師(6:42) → 石雲寺(7:48) → 浄発願寺奥の院(8:05) → 梅ノ木尾根(9:03)  → 日向山(9:55) → 日向山(9:55) → 林道(10:10) → 日向薬師駐車場(10:22)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=厚木



 今回はリベンジの訪問です。前回、日向薬師から日向山を経由し人の少ない梅ノ木尾根をたどり、 途中から浄発願寺奥ノ院を経由して日向薬師へ戻る里山歩きを計画しました。そのとき 梅ノ木尾根がら浄発願寺奥ノ院へ向かうため途中で尾根を左に折れたあとからルートを見失い、 そのままルートの無い尾根の斜面を強引に下り、日向川を渡渉し伊勢原日向ふれあい学習センター 裏に出ました。かなり地形図を見て歩いていたつもりですが、どうしても浄発願寺奥ノ院への ルートが分からず悔しい思いをずっと引きずっていました。
 今回は、逆回りで関東ふれあいの道に面した浄発願寺奥ノ院の入口から、石段を登り梅ノ木尾根を 経由し日向山へ向かうことにしました。これなら100%浄発願寺奥ノ院を訪れることが可能です。 前回どこを見落としたのかも分かるはずです。そして実際に訪れてみると、浄発願寺奥ノ院から 左へ尾根をトラバースし梅ノ木尾根へ出ましたが、確かに分かりにくルートではありますが道標 もあり、なぜこのルートが分からなかった不思議でなりません。過去にもルートを外したときは いつもキツネにつままれた感じになります。
 今回も不可思議な感触は払しょくできませんでしたが、無事に浄発願寺奥ノ院を経て、梅ノ木尾根 から日向山山頂に向かうことができました。そして最後に日向山山頂から日向薬師へ戻るルートで、 なんと今度は過去に何回も通った日向山山頂からのルートが無くなって(閉鎖)いました。日向山山頂 から日向薬師側への右ルートにはロープが張られ進入禁止となっていました。こうなると選択肢 は、このまま今登って来たルートを戻り日向薬師への分岐から日向薬師へ出るか、またはこのまま 左側の七沢温泉方面へいったん下り、林道を日向薬師へ戻るルートをとるかです。どちらも不本意 です。こうなるといつもの癖で、ここまで来れば着いたも同様なんとかなる。そして当初の計画 どおり右側の尾根を下れば日向薬師へ出るという大雑把な記憶だけで進入禁止の尾根を強引に下り ました。人が入らない尾根は足がとられかなり歩きにくく、古い登山道のようなものは見つけら れません。とにかく尾根を下って行きました。途中で少し心配になり地形図を見ると、あれ? 下り のルートは自分が日向山山頂から下った右側(時計の3時方向)というより、4時か5時の右後方です。 方向が違っておりすでにかなり下っているので、もう戻ることは不可能です。このまま行けばかなり ずれた場所で林道に出る羽目になりますが、いまさら雑木林の斜面を登り返すことはできません。 そして強引に下った先で高い擁壁を飛び降り無事薬師林道にでましたが、目的地から何と900mほど外れて いました。そして、いつものように反省しながら林道を駐車場へ向いました。
 今日は時間もあり当初の計画どおりZUNDーBAR(ズンドバー)でうまいラーメンを食べ、 七沢温泉で湯に浸かり帰途につきました。




舗装、区割りされた駐車場。約15台駐車可能。
自販機と水洗トイレ、水場は直ぐ下の日向薬師の境内にある。


日向薬師駐車場

国道246号線を厚木方面に進む。伊勢原市役所入口か伊勢原の信号で 右折し、七沢温泉を目指す。片側一車線の道だ。
七沢温泉手前の西富岡で左折し道なりに走る。カーブの続く山道を走り 日向薬師の前の駐車場を過ぎたら、関東ふれあいの道の道標に従って右折する。 しばらく道なりに舗装された山道を進むと、左右に車が止められる駐車場に到着する。
駐車場の右側の後ろに日向薬師がある。



出発

6時41分。
身支度を整え出発です。
直ぐ横の日向薬師を見学し、関東ふれあいの道をたどり「日向ふれあい学習センター」方向を目指します。
駐車場端の日向薬師入口から境内に入ります。


入って直ぐ左手には綺麗な水洗トイレがあります。


あれ、薬師堂は工事中です。
本堂は全て工事用建物の中に入っています。
何も見えません。


重要文化財 宝城坊本堂の修理工事をしています。
工事期間は平成22年11月〜平成28年9月までです。
建物を解体し修理するようです。
かなり大がかりな工事です。



工事前の建物全景の写真です。


幡かけの杉
日向薬師境内にある神奈川県指定の天然記念物。
二本の杉の大木に足利基氏が幡をかけ、五穀豊穣を願ったことからこの名が付いた。 周囲6.5mと6.7m、高さ34mと37mの大木。樹齢800年。


日向薬師境内から階段を下って、山門に向かいます。



仁王門を通過です。



仁王門の両側には金剛力士像があります。
高さ約3.5m結構立派です。火災にあい、この像は1833年に再興されたと案内に出ています。伊勢原市の重要文化財です。



さらに下ると、直ぐに関東ふれあいの道です。




階段脇の案内図



山門入口に到着です。振り向いて撮った写真。
関東ふれあいの道を右折です。(写真は反対から撮っているので写真の左方向です)



関東ふれあいの道を右折して、直ぐ左手にバスの折り返し場があります。



そのままのどかな関東ふれあいの道を
日向ふれあい学習センターへ向かって散策です。








道路脇にあった猿注意の看板です。
何年か前、畑の中に猿がいて、こちらをジッと見ていたことを思い出しました。



浄発願寺

7時33分。
間もなく浄発願寺に到着しました。
今日は目的が違うので、通過です。
前回は境内に入りを見学しましたが、
コンクリート製のお寺はありがたみが湧きません。


さらにキャンプ場の横を歩いて行きます。



石雲寺

7時48分。
石雲寺は見学したことがないので、
少し境内を見学してみました。



石雲寺本堂
「雨降山」と書かれた額がかかっています。


本堂の軒下に吊るされていた、
叩いて時を知らせる木魚です。

「魚鼓」(ホウ) 中国伝統の龍の頭を持った魚。
禅寺特有のもので、食事の相図などに叩いたそうです。


石雲寺の見学後、再び舗装された道をクアハウス山小屋まで来ると
その先に浄発願寺奥ノ院駐車場があります。
(写真の赤い旗までがクアハウスの駐車場、その先が浄発願寺奥ノ院駐車場。


駐車場から坂を下って、日向川を渡ると、その先が浄発願寺奥ノ院山門跡です。


浄発願寺奥ノ院


山門前の広場です。
8時08分。


山門跡から石の階段を上がって行けば浄発願寺奥ノ院です。
ここから必ず奥ノ院から梅ノ木尾根に出られるはずです。
今までの疑問が晴れそうです。


右側に沢が流れる、石の階段と山道を登って行きます。



山門跡から10分程で最後の石段に到着しました。



奥ノ院本堂跡です。
8時19分。



見学はそこそこに、梅ノ木尾根を目指して先へ進みます。
本堂跡の左手の沢を越える橋を渡り、尾根をトラバースしてルートがあります。



案内碑を過ぎて先へ進みます。



山道を少し登ると奥ノ院岩屋に着きます。



岩屋の外観です。



上人が修行した岩屋内部。
8時33分。


岩屋前を左手に進むと道標がありました。
前回はここまでたどり着きませんでしたが、
明らかにそれ以降の新しい道標です。
日向薬師2.6q 日向林道0.5q とあります。
8時34分。


道標に従い斜面をトラバースしながら進みます。



再び道標です。
日向薬師2.4q 浄発願寺奥ノ院岩屋0.2q とあります。
8時41分。


道標に従い尾根を登ります。
写真の木には登山道の札が付いています。


木の根が出た歩きにく尾根を登ります。
途中に朽ちたベンチがありました。


再び道標がありました。
日向薬師2.1q 浄発願寺0.5q とあります。
ここでルートは右に大きく曲がります。
8時55分。

前回はこの真新しい道標はありませんでしたが、
木製の同じ道標を確認しています。
ということは、ここからルートを誤ったということです。


尾根をトラバースしながら先へ進みます。
この辺りの景色はハッキリ覚えています。



梅ノ木尾根


梅ノ木尾根に合流しました。
ここを右に梅ノ木尾根を下れば日向山、日向薬師方面です。
道標には日向薬師1.7q 浄発願寺奥ノ院0.9q とあります。
この道標は前回と同じものです。
9時03分。


梅ノ木尾根をのんびり下って行きます。



ところどころベンチもあり、静かな尾根歩きです。



浄発願寺奥ノ院1.0q 日向薬師1.9q
9時19分。


弁天の森キャンプ場0.4qへの分岐
浄発願寺奥ノ院1.7q 日向薬師1.3q
9時28分。


鹿柵にそって尾根を下ります。
それにしても誰にも会いません。
天気の良い日曜日なのに?


尾根がYの字になっているので、ここを左に下ります。
右は天神平0.3q(いまきた方が三ノ沢、鍵掛2q)初めて見る地名です。
左は日向薬師・弁天の森分岐0.18qです。
9時38分。


尾根を左へ下ります。



まもなく弁天の森分岐に到着です。
9時44分。


この十字路を左へ行くと弁天の森キャンプ場1.03km。
右へ下れば薬師林道0.37q、日向薬師0.47km。
このまま真っすぐ尾根を登れば日向山0.5qです。
ここは当初の計画通り日向山山頂を目指します。


階段と尾根を登れば日向山山頂です。
さすがに日向山山頂は駐車場からも近く、多くの人で賑わっていると
思いながら向かいました。(過去は人でいっぱいでした)
9時44分。


日向山山頂


日向山山頂に到着です。
なんと誰もいません。
どうなっているのでしょう?
9時54分。


山頂を見まわして直ぐ気がつきました。
日向薬師から上がってくるルートは通行禁止になっています。
そうなるとこの日向山山頂に来るにはいまきた十字路を登って来ることになりますが、 袋小路のようで、ここから先へは七沢温泉方面しか行けません。
あまり来る目的がない山頂になってしまいました。


さてと、これから車を停めた日向薬師までどうやって戻るかです。
簡単なのは今登って来た尾根を戻り、弁天の森分岐十字路を左へ下って日向薬師出ることです。
しかし、せっかく登ったのに戻るのは不本意です。
ならば左側の七沢温泉方面へ下り、その先の薬師林道を迂回して日向薬師まで戻る方法です。
こちらはかなり距離があり、これも却下です。
そうなると残されたルートは山頂を右に下り日向薬師に出るルートです。
ロープがありますが、わずかな距離なので通らせていただきました。
9時56分。


いけないことである認識は十分にあります。
なので、地形図の確認もせず一刻も早く誰にも見られないよう尾根をずんずん下って行きました。
人が入らない斜面は足をとられ、非常に歩きにくいです。



過去の記憶だと日向薬師は山頂から右(時計の3時)方向だとの認識ですが、
だいぶ下っても林道に近づいた様子がありません。
ここで地形図を見ると、あらら!! 日向薬師は右ではなく右後方(時計の4時から5時)方向です。
進行方向はかなりずれてしまいました。とにかく方向を修正しさらに尾根を下ります。


やっと林道の擁壁の上に出ました。
ここを飛び降り薬師林道に出ます。
写真は出てきた場所です。
10時10分。



あとは薬師林道を日向薬師まで戻るだけです。
しかし、かなりずれており計測してみると900mも目的地から離れていました。



日向薬師駐車場

10時22分。
林道を10分程歩いて、日向薬師駐車場に到着です。
やれやれです。
今日は時間もあり当初の計画どおり、ここから数分のZUNDーBAR(ズンドバー)
でうまいラーメンを食べ、 七沢温泉で湯に浸かり帰途につきました。


ZUNDーBAR(ズンドバー)

ZUND−BAR(ズンドバー)】神奈川県厚木市七沢1954−7
11:00〜15:00、17:00〜20:00(スープがなくなり次第終了)、Pあり、046-250-0123
知る人ぞ知る有名なラーメン店です。中村兄弟が経営しているお店だそうです。水にこだわってこの場所を 選んだと聞きましたが、とても不便な場所にあります。お店は11時開店ですが、30分前に到着しました。 先客は5人ほどおり入口で名前を記入し開店を待ちます。その間にも次々に車で人が訪れ、開店時には20名程の 人が待っていました。建物は古い農家を一軒まるまる改装した黒一色の建物です。店内も黒で統一され、 テーブル席とカウンター席はシルバー(アルミのような素材)でとても斬新なお店です。店員もお揃いの 背中に店の名前が入った黒のシャツを着ています。ラーメンのどんぶりはシルバー(やはりアルミ素材?)です。 全てが黒とシルバー(銀)で統一されたモダンなお店です。店員の接客も素晴らしく、まるで風変わりなフランス レストランでラーメンを食べるような感じです。前回と同じ塩ラーメンを食べましたが、あっさりした塩味で 出汁の効いたスープに細麺がとてもお洒落に感じます。店を出ると外には20〜30人程が待っていました。


立ち寄り湯


旅館福松(七沢温泉)】神奈川県厚木市七沢1751
入浴料900円、Pあり、046-248-0324
車で日向薬師から薬師林道で七沢温泉を目指して進むと、最初にある旅館です。イノシシ料理の看板が目につきます。 露天風呂の文字もあり、今回はこの旅館の温泉に寄ることにしました。旅館横の駐車場に車を停め、玄関で日帰り温泉を お願いし、900円を支払います。露天風呂は玄関をあがった先を左へ進むと行き止まりになり、その先が露天風呂です。 男湯の暖簾をくぐると脱衣場と一体になっている露天風呂があります。露天風呂といっても屋根もあり、解放されて いるのは庭に面した一面だけでほとんど内湯のような感じです。湯舟は檜の六角形で露天風呂の雰囲気はあまりありません。 湯は熱くなく七沢温泉特有の強アルカリ泉特有のヌルヌル感はほとんど感じませんでした。洗い場は6か所あり、湯舟の 大きさからも5人程度でいっぱいになる広さです。



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