鉄砲木ノ頭 ・ 高指山
てっぽうぎのかしら ・ たかさすやま

1,291.0m ・ 1,174.1m

富士山のビューポイントにもかかわらず、
霊峰富士は見えませんでしたが、
季節がら灌木の花が咲き、目にも楽しい静かな山歩きを堪能。

 
エリア 北丹沢 日程日帰り 日付2010.06.13 天候曇り
同行者単独 TIME(食事休憩15分含む)4時間06分
コース 三国峠パノラマ台駐車場(7:39)→ 鉄砲木ノ頭(8:08) → 切通峠(9:04) → 高指山(09:44)(食事休憩)(10:09)  → 切通峠(10:37) → 鉄砲木ノ頭(11:23) → 三国峠パノラマ台駐車場(11:45)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=駿河小山、御正体山



世の中で晴れ男(女)、雨男(女)という言葉を耳にします。よくあるエピソードでは、だれだれ が行くと何回連続で雨が降った。あの人は雨男(女)だというような話です。所詮確率の話ですが、 自分は山では晴れ男と自認しています。まず雨には降られません。ところで大雑把に見て晴れる日は どのくらいあるのでしょうか。全国平均すると雨が降る日は100日程度で、残り265日のうち晴れる のはその3分の2で180日くらいだそうです(何ミリ以上降った場合を雨と定義するとかの難しい話 はここではなしです)。このHPに記載している山行記録の中で雨は1回のみで、ほとんどが晴れで 曇りはわずかです。これをみても自分は紛れのない晴れ男なのです・・・。実は晴れ男になるには 簡単な話で、自分の場合は確率の問題ではなく、晴れの日だけ出かけるので究極の晴れ男なのです。 今日の天気予報では曇りのち雨で、雨が降れば梅雨入りといわれています。通常であれば山へは 出かけないケースですが、今月は今日を逃すと来週以降4週間は山へ出かけることができないので、 予報によると昼までに車に戻れば雨には降られないだろうと考え、決行です。自分は単独行のメリット の一つは他人と合わせる必要がないことで、その最たるものがお互い予定を立てたのだからと強行し、 あげく雨に降られることがないということだと思います。ちなみに唯一雨に降られたのは夏休みを 利用し長野県白馬へ行き、日程的に強行したため雨を避けることができなかった時です。でも、今日は 天候が悪くなるのを承知であえて強行です。で、結果は雨には降られず曇天の空の下富士山のビュー ポイントに出かけたのにもかかわらず、霊峰富士は見えませんでしたが、季節がら低木の花が多く 咲き目にも楽しい静かな山歩きを堪能しました。やはり晴れ男? なお、翌日は朝から雨が降り、 関東地方も梅雨入りとなりました。




名前の通り富士山のビューポイントで、休憩する車が利用する駐車場です。
10数台停められますが、未舗装で区割はありません。
場内に男女兼用の個室水洗トイレが3つありますが、自販機、水はありません。

三国峠パノラマ台駐車場

東名高速を大井松田ICから国道246号線に入り、駿河小山で県道147号線山中湖・小山線に入ります。 片側1車線の道を登り明神峠を越え、さらにしばらく進むと神奈川県と静岡県の境にある三国峠に出ます。 さらに1km程進むと、道路右手のパノラマ台駐車場に到着します。 駐車場は山中湖を前に富士山の全景が見えるビューポイントです。


当日はあいにくの曇り空で、富士山はまったく見えませんでした(右の写真)。
天気がよければ、山中湖を前にした富士山の全景が臨めるビューポイントで、 まさにその名のとおりパノラマ台です。(左写真は冬の快晴日の景色)


出発

7時39分。
支度を整え出発です。
道標はありませんが、駐車場奥にある公衆トイレの左側から、
後ろの丘を登って行きます。迷うことはありません。



カヤトの原からは、前方に小高い丘のような鉄砲木ノ頭(別名:明神山)がよく見えます。
明神という名は他にもあり、少し紛らわしいです。 頂上には明神山と表示されていますが、由緒ありそうな鉄砲木ノ頭に統一して欲しいものです。
この鉄砲木ノ頭へは、特にルートはなく草原の丘を上を目指して進んでいきます。
丘には雨の流れた溝や一部踏み跡状態になって草の生えていない、いく筋かの帯が頂上まで続いています。
この帯状のルートは土というより火山礫の粒で、足場が流れ歩きにくい状態です。
一見すると、緩やかな丘ですが、最短コースで直登するとそこそこきつく感じます。
どうも広い場所を自由に登るルートはペースがつかめず、苦手な部類に入ります。


鉄砲木ノ頭

8時08分。スタートから29分
なだらかな斜面を登り、鉄砲木ノ頭に到着しました。
頂上は広い広場で、中央には「山中湖諏訪神社奥宮」があります。(写真左)
天気が良ければ正面には山中湖と富士山がみえますが、山中湖が霞んで見えるだけです。(写真右:後方より前方を臨む)



山頂広場の後方には道標が立っています。
右:三国山、手前:パノラマ台です。
これから向かう高指山への表示はありません。
この道標の左側にはしっかりした踏み跡が灌木の中に続いています。



地図で方向を確認し、この踏み跡に従い灌木の中に入って行きます。



灌木の中のルート脇には、一面バイケイソウの群生地になっていました。
しばらくは、このバイケイソウを見ながら進みます。
小さな蕾をもったものもチラホラ見かけます。花期には見事な景観でしょう。



鉄砲木ノ頭から高指山へのルート上には、季節がら多くの灌木に花が咲いていました。
山野草はあまり見かけませんでした。













灌木の花を楽しみながら、巾のある山道を進んで行きます。
ルートは緩やかな下りが続きます。
下りが続くということは帰りは登りが続くということです。ね


切通峠

9時04分。スタートから1時間25分。
山の中の十字路に到着です。切通峠です。



左は平野へ40分。右は浅瀬入口へ4時間。
先へ進むと菰釣山3時間40分、高指山30分。戻って三国山1時間30分、鉄砲木ノ頭55分です。
ここは道標に従い、高指山を目指し直進です。





途中途中には、道標に交じって黄色い小さな表示の杭があります。
送電線巡視路の表示です。
巡視路は立派な山道で、思わず進みたくなります。



振り向いて撮った写真ですが、左のルートは送電線巡視路です。
このような場所には道標がしっかり完備されているので、意図的に入りこまなければ問題はありません。



9時30分。スタートから1時間56分。
再び平野方面への分岐点に到着しました。
大きな木の看板とベンチがあります。
高指山はこの大きな看板の右をすり抜け先へすすみますが、
まるで行き止まりのように前方をふさいでいます。
左へ平野55分とあります。



高指山

9時44分。スタートから2時間05分。
途中写真撮影にだいぶ時間を取られましたが、2時間あまりで高指山へ到着です。
山頂は尾根の途中の峠のようで、山頂らしきものはなく、平坦な場所です。


左手には山中湖が見え、その特徴ある湖の形が良く分かります。
天候が良ければ、その左手には富士山が見えるはずですが、残念です。


正面には、石割山が良く見えます。
(写真中央小高い山)



20〜30m先に真新しい山頂の標識(道標)がありました。
高指山 標高1,174.1m
菰釣山へ7.5km、切通峠から1.3km



昼食

横のベンチで昼食です。
ここまで誰にも会わず、ここも一人占めです。



ここまで2時間足らずでちょっと歩き足りません。
ここから往復2時間の大棚ノ頭(山伏峠)まで行くか思案しましたが、
やはり天候が気になります。いつ降ってきてもおかしくない状況です。
残念ですが、今日はここで戻ることにしました。
10時09分


10時17分。スタートから2時間38分。下山から08分。
おおきな看板のある、平野の分岐に到着しました。
良く見るとハルゼミの抜け殻がありました。



切通峠

10時37分。スタートから2時間57分。下山から28分。
山の中の十字路、切通峠です。



少しガスってきました。気温もひんやりします。
歩きやすくいい感じのルートです。



鉄砲木ノ頭

11時23分。スタートから3時間44分。下山から1時間14分。
気持ちの良い緩やかな登りの山道を進み、灌木の林を抜けると
見晴らしの良い鉄砲木ノ頭に到着です。


鉄砲木ノ頭からは広い草原の原っぱの丘を下るようにパノラマ台駐車場へ向かいます。
カヤトの原に入ると、方向が少し分かりづらくなりますが、山中湖を目指し下って行きます。


下る途中で振り返って撮った鉄砲木ノ頭です。



到着

11時45分。スタートから4時間06分。下山から1時間36分。
三国峠パノラマ台駐車場に到着しました。
朝の車は全部入れ替わっていました。
ドライブの途中で寄る場所なので、長時間駐車する人はいないようです。
ちょっと歩き足りなくて後ろ髪を引かれる思いでしたが、
最後まで雨に降られずまずまずの山歩きでした。



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