白山
はくさん

283.9m

冬晴れの空のした、
リフレッシュを兼ねた、
お手軽ハイキング。

 
エリア 東丹沢 日程日帰り 日付2010.02.07 天候晴れ
同行者単独 TIME(食事休憩含む)4時間50分
コース 七沢森林公園駐車場(8:20)→ 順礼峠(8:03) → 白山(8:41) → 飯山観音(9:12)見学 (9:12)→ 昼食(10:05〜10:05)  → 白山(10:12)→ 順礼峠(10:43) → 七沢森林公園駐車場(11:26)

カシミール5万分の1地形図より作成
【参考】国土地理院2万5000分の1=厚木



白山は標高わずか284mの山です。歩き出しは駐車場のある七沢森林公園からで、トンネル 前の第2駐車場に車を停めました。ここはクリスマスのイルミネーションや飾り付けで有名 な公園でもあり、山あいの公園はゆっくり過ぎる時間の中で、のんびり体を休めお弁当を 広げるには最高の場所ですが、2月ということもあり寒さのため訪れる人は少ないようです。 このあたりは最寄りの駅から遠く、バスや車が必要ですがすぐ横には森の里と名付けられた 新しい街並みと、企業、学校等の施設があり交通の不便なロケーションではありますが、近代 的でおしゃれな雰囲気のある地域です。個人的な話で恐縮ですが、この森の里には勤務して いる企業に関係する施設があり、仕事で何回か訪れていました。そのころは山歩きにはまだ 興味がなく、とんでもない辺ぴな場所だなという印象しかありませんでした。仕事のあとに 一杯といってもタクシーを呼んで数十分かかって本厚木に出たことを懐かしく思い出します。 白山へは七沢森林公園から順礼峠を経て関東ふれあいの道を辿ります。公園入り口から順礼 峠までは、公園内の尾根道を行きますが登山というより運動を兼ねた散歩という趣です。 トレッキングシューズにザックといった山歩きのスタイルではちょっと場違いといった感じ でしたが、メインの公園端の順礼峠から白山までは適度なアップダウンを繰り返し、当初は 散歩程度と軽くみていましたが、そこそこ歩きがいのあるルートです。江の島や横浜、東京 方面の眺めが良く、日当たりの良い静かな尾根道を辿り、白山に到着します。歩き足りない 分は飯山観音まで足を伸ばし、同じルートを辿って戻りましたが、食事休憩は飯山観音から 白山山頂に戻る途中でとりました。季節風にさらされず暖かい場所で冬の山歩きの大きな楽 しみである食事休憩です。といっても炊事をするのではなく持参するのはガスコンロとコッフェル だけで、事前に買い求めたカップ麺や生姜雑炊などの温かいものと食後のデザート等を食べ、 冬の陽だまりでのんびりします。そして冬のひと時をゆったり過ごすことができました。 帰りの立ち寄り湯は飯山温泉へより身も心もリフレッシュし帰宅の途につきました。




駐車台数は合計で121台あります。
トイレや自販機は公園内にあります。

七沢森林公園駐車場

国道246号線から県道64号伊勢原津久井線でバス停七沢温泉入口の信号を右折すると 、まもなく左手に第一駐車場があり、森のかけはしをくぐり左手の公園正面入口を過ぎた 右手に第二駐車場があります。第三駐車場は案内図によると、そのまま直進しトンネル をくぐった先を左折した左側にあるようです。料金は公園のHPによると4月1日〜 11月30日の土、日、祝が有料で普通車500円とあります。当日は2月でしたので無料でした。 なお、利用時間は8時30分〜17時(7月〜8月は18時)とありましたが、当日は8時に到着した ときは既に開いていました。公園入口へは第二駐車場が近いこともあり、昼過ぎには満車 状態でした(第一はガラガラでした)。




出発

8時20分。
駐車場に到着し、支度を整え
七沢森林公園入口へ向かいます。
公園入口は、駐車場前の道を渡り、
左手「森のかけはし」の手前にあります。



数十mで公園入口に到着します。
誰もいません。
一年で一番寒い時期です。
公園の池には氷が張っています。



この公園はかつて里山であり、当時の雰囲気を色濃く残す雑木林で覆われています。 園内は自然の地形を取り込み都市公園として整備されていますが、 林も多く残っています。
地図を見ると、白山へはこの公園内の尾根道を辿り、順礼峠から 関東ふれあいの道へ入ります。 尾根道を探して園内を歩いていると、枯葉を踏んで動く動物の気配がします。
山鳩か雉がいるのかもしれません。



尾根道に出る直前に、目前に鹿の親子がいます。
えっ!こんな町に近い公園に野生の鹿がいるなんて!。
小鹿は自分に気がつかず前を通り過ぎていきましたが、
母鹿はこちらに気が付き、警戒してこちらを見ています。
残念ながら、カメラを構えた瞬間に林の中へ逃げ込んでしまいました。

写真のマルの中が親鹿です。左へ移動しています。冬毛の白いお尻が良く分かります。

でも、こんな町の中まで出てくるなんて、山には餌がないのでしょうか。
鹿の向かった先は、数百m程で森の里の住宅地です。
丹沢は野生鹿が増えすぎ、農作物を荒らし駆除もやむなしとの声を聞きますが、
親子の愛らしい姿をみると、なんとか人間と共生できないかと思わずにはいられません。



順礼峠を目指し、公園内の尾根道「尾根のさんぽ道」を進みます。
なお、鹿の親子はこの尾根を左から右へ横切り林の中へ入っていきました。



8時47分。(スタートから27分)
尾根の右手(東側)が開けた、展望が良い場所にでました。

(写真左)左手には、東京都心の高層ビル群が見えます。全体が一つに見えますが、左側の一団が新宿副都心で、 そのすこし右の霞んで見えるのが東京丸の内方面です。
(写真中)正面には、横浜MM21地区です。東洋一の高さのランドマークタワーと帆の形の ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルが良くわかります。
(写真右)右手は相模湾と江の島が見えますが、あいにく樹木が生い茂り視界が利きません。 この後の物見峠手前から江の島方面が良く見えます。


目の前には森の里ニュータウンの家並みが見えます。
先ほどの鹿の親子はこちらの方向へ行ったのですが、
こんな人里近くまで降りてきて、大丈夫なのでしょうか。
やはりちょっと気になります。



順礼峠

9時02分。(スタートから42分)
途中で鹿の親子やすばらしい眺望に夢中になり、やっと公園はずれの順礼峠に到着しました。
当初の予定では、出発から20分で通過予定でしたが、倍の42分で通過です。
ここからはちょっと先を急ぎます。



<順礼峠とは>
その昔、順礼中の娘と老人が何者かに殺され、
それを哀れんだ村人が、お地蔵さんを建てたとの言い伝えがある、古道です。



公園内道標に従い、
順礼峠から関東ふれあいの道に入り
飯山白山を目指します。
ここからやっと山歩きといった感じです。



関東ふれあいの道に入って、
すぐにあった三角点です。



こちらも関東ふれあいの道に入って、すぐにあった「猿に注意」の表示です。
今日は猿には遭遇しませんでしたが、どうやらこの近辺にはいたずら猿が出没するようです。

この辺までが人間と野生の動物の境界のようですが、
人間がずいぶん野生の領域まで入り込んでいるように感じます。
なお、余談ですがこの近辺は春以降ヤマビルが多く出る地域でもあります。
5月から11月ごろまでは特に注意が必要です。


尾根沿いに進みますが、左手には雪で白くなった大山が良く見えます。


七沢森林公園終わり

9時14分。(スタートから56分)
関東ふれあいの道に入って、間もなく七沢森林公園のはずれに到着。
まだ、公園の中とは、やれやれ・・・です。


江の島です。
順礼峠から1.2km過ぎ、物見峠まで0.6km地点です。
ルートが右に大きく曲がり先ほどまで樹木で見えなかった相模湾方面の視界が開けてきました。


物見峠手前の長い階段です。



物見峠

9時49分。(スタートから1時間29分)
順礼峠から1.7km、白山まで1.0km地点にある物見峠に到着です。
相変わらず東京方面の視界は最高です。


季節風が時より吹きますが、日が当たり暖かい尾根道を
軽いアップダウンを繰り返し先へ進みます。
最高の気分です。


むじな坂峠

9時56分。(スタートから1時間36分)
むじな坂峠に到着しました。
変わった地名です。案内によると、むじなとは獣のむじな(タヌキ)ではなく、 近くの六つの地名、ムツナから転じて「むじな」になったと記されていました。


御門橋へ(0.8km)の分岐点。
順礼峠から2.4km、白山まで0.4km地点



白山山頂直前の登りです。
ここを登れば山頂です。



白山山頂

10時15分。(スタートから1時間55分)
目的地の白山山頂に到着しました。
山頂には展望台もあります。

ここで昼食休憩して、戻ってもよいのですが、5分ほど休憩し せっかくなので飯山観音まで足を延ばすことにしました。


飯山観音への分岐(男坂分岐)

飯山観音までは、女坂を下るか男坂を下って行くことになります。
どちらを行っても飯山観音へ到着しますが、男坂を下っていくことにしました。
男坂への分岐は白山山頂から先へ2分ほど行った先にありますが、その道標には
さらに先へ2分ほどで白山神社(白山の池)があると出ていました。
地図を見ても白山神社や池は出ていません。2分なので行ってみました。
<写真>右手前方向が男坂


白山神社(白山の池)

10時24分。(スタートから2時間04分)(白山山頂から09分)
それこそ、あっと云う間に白山神社に到着です。


鳥居をくぐると、すぐに神社の建物があり、その前に龍のオブジェがひときわ目につきます。
その龍のまえには小さな穴が開いており、見ると水が溜まっています。洗面器位の水たまりといった感じです。

ひょっとしてこれが白山の池?のようです。

見学もそこそこに、写真を撮ったら男坂分岐まで戻りました。


男坂分岐

10時28分。(スタートから2時間08分)(白山山頂から13分)
ここを下って飯山観音へ向かいます。



男坂を下って飯山観音へ向かいますが、かなり下っていきます。
帰りはここを登り返すので、ちょっと損したような複雑な気持ちです。



飯山観音の本堂裏に到着しました。
ここは男坂と女坂の合流地点(開始地点)です。
帰りは右の女坂を登って白山山頂へ戻ることにしました。



それぞれの道の脇に表示として設置されていました。



飯山観音到着

10時42分。(スタートから2時間22分)(白山山頂から27分)
飯山観音(長谷寺)本堂裏手に到着しました。



本堂正面に回って、お参りをしました。
その後参道を下って、境内を一通り散策しました。



本堂裏手から白山への登山道へ戻ります。
<写真>境内にあった登山道への道標です。
左、飯山観音バス停0.7km、右、白山(男坂0.6km、女坂0.9km)



飯山観音出発

10時55分。(スタートから2時間35分)(白山山頂から40分)
本堂裏手に戻りました。
左手の女坂から白山山頂へ戻ります。


女坂は男坂の尾根を巻くように進みます。


昼食休憩

11時10分。(スタートから2時間50分)(白山山頂から55分)
白山山頂あたりで昼食休憩にしようかと思っていましたが、
尾根上まで出ると季節風が寒いのですが、この女坂のベンチ付近は
まったくと言っていいほど風がありません。
さっそく、この登山道脇のベンチで昼食休憩にしました。

11時44分。(スタートから3時間22分)(白山山頂から1時間29分)
34分間の昼食休憩のち出発です。



女坂とはいえ、それなりの斜面はあります。



白山山頂(戻り)

11時57分。(スタートから3時間37分)(白山山頂から1時間42分)
飯山観音から女坂を経て、白山山頂へ戻りました。
ここからは、朝来たルートを辿って七沢森林公園へ戻ります。



むじな坂峠

12時13分。(スタートから3時間53分)(戻りの白山山頂から16分)



物見峠

12時18分。(スタートから3時間58分)(戻りの白山山頂から21分)



七沢森林公園

12時46分。(スタートから4時間26分)(戻りの白山山頂から49分)



順礼峠

12時53分。(スタートから4時間36分)(戻りの白山山頂から59分)



七沢森林公園入口

13時07分。(スタートから4時間47分)(戻りの白山山頂から1時間10分)



七沢森林公園駐車場

13時10分。(スタートから4時間50分)(戻りの白山山頂から1時間13分)

無事駐車場に到着です。冬の快晴の一日、楽しい山歩きができました。

立ち寄り湯


美登利園】神奈川県厚木市飯山5157
入浴料1,000円、10時00分〜15時00分、Pあり、046-241-2577
飯山温泉にある温泉旅館です。日帰り入浴も受け付けています。県道60号厚木清川線から細い脇道を進むと斜面右手 に建物があります。駐車場は道路を挟んだ左手に第一、第二駐車場があり、合計50台ほど駐車可能です。 入口で日帰り入浴を告げ、入浴料1,000円を払いますが、このとき無料で貸しタオルか缶入りのお茶(またはウーロン茶) を選択できます。自分はタオル持参でしたので、缶入りのお茶をいただき帰りの車で飲みました。お風呂はカギのかかる ロッカーがないので、貴重品はフロントで預かりますとのことで、貴重品を預けました。露天風呂へは案内をしていただき 建物の中を進み裏手の広場に男女別の露天風呂と家族風呂の3つの建物があります。それぞれ別棟で男風呂の入口を入ると 棚と脱衣用のかごがある脱衣スペースがあり、その先に湯煙りが上る露天風呂があります。洗い場(シャワー付き蛇口)は 3つあり、シャンプー、リンス、ボディーソープの3点セットがありました。露天風呂自体の広さは一度に10人程度利用でき そうですすが、当日は自分一人の貸切り状態でした。お湯はアルカリ単純泉でどちらかといえばぬるめのお湯で、天然石 に囲まれた野趣あふれる露天風呂です。なお、冬の時期の露天風呂は体を洗うときはかなり寒いことを覚悟しなければ なりません。内湯も利用可能ですが、その場合はいったん着替えて建物内に移動しなければなりません。



山行の記録へ


ホームへ戻る



このページに直接入られた方へ。
当ホームページはこちらです⇒ 晴れときどき山歩記 「丹沢を中心に車で行く、日帰り山歩きの記録」