車に泊まる。

明日の朝一番で山に登るために、
手足を伸ばして、ゆっくり休む。

山行や、天候を気にしつつ。
前向きに考え、眠りに付く。

明日は良い日になる・・・きっと

P泊とは

P泊のPとは、パーキングのP。泊はとまること。すなわち、駐車場に泊まることである。駐車場に泊まるといっても テントや宿泊施設に泊まるのではなく、車で一夜を明かすのだ。
何で駐車場に泊まらなければならないのか。日帰り山行では山にいる時間は6,7時間程度で、後は移動のための時間になる。 一日は24時間で限りがあり、遠くの山に行くには移動時間をいかに短縮できるかで行動範囲が決まってしまう。
そこで出てきたのが、前日の夜間に目的とする山麓でP泊し、朝一番で山に入る。午後には近くの温泉に寄ってゆっくり帰宅する。 それも明日の仕事に支障が無いように。
日帰り山行とは、朝の登山口から、その日に下山するまでと、解釈を広く捉えている。
P泊を使うと一挙に山域が広がる。丹沢、箱根方面に加え、那須岳、白根山、尾瀬ヶ原、谷川岳、乗鞍岳、焼岳、白馬八方・・・。 ああ、時間が足りない。


P泊への工程

    快適なP泊のためのグッズ一式
   
トランクのように見えるのが、キャンプ用の一人用テントマット。厚さが2cmほどあり、収納は折りたたんでストラップで留める。
寝袋は二つあり、大きい方はスリーシーズン用の封筒型シュラフ。小さいほうは夏用のマミー型シュラフ。寒いときは封筒型シュラフ の中にマミー型シュラフを入れ使用する。両方ともオートキャンプで使用していたもののリサイクルだ。(家にはあと3つある)
右下は枕に使っているフリースのひざ掛け。畳んだ収納状態では枕として使える。
下に敷いてあるマットは、座席をフルフラットにしても、凸凹がでるので、それを解消するための隙間埋め用。ホームセンターで 一番安いお風呂マットを購入し、凸凹に合わせてカットしたもの。一番厚い所は3枚重ねている。 下の写真3番で、2列目座席の真ん中がくぼんでいるため、そこに敷く。
これらは車の座席の下などに常時積んであり、いつでもどこでもP泊ができる。    

   
       
1.良い場所に駐車 2.通常の車内 3.シートを倒してフラットに
4.隙間埋めのクッション材 5.キャンプ用マットを敷く 6.寝袋に入っておやすみ

P泊には、やはりワンボックスタイプの車が最適だ。寝るだけなら乗用車でも可能だが、靴をぬいで、伸び伸び寝るにはフラットな スペースが欠かせない。また、寝るといってもしばらくは起きているわけだが、ワンボックスタイプの車なら、荷室が確保できる上に 車の中でくつろぐこともできる。自分は、3列目シートの半分は座れる状態で残し、寝るまでの間ここでゆっくりしている。


P泊は『道の駅』

P泊といっても、どこでも車を停めて一夜を過ごすことはしない。最優先することは、安全であること。そして、快適で あること。この二つを満足させられるものは、『道の駅』しかない。
まず安全だが、山に入るには、人里離れた場所に行くので、人のいない駐車スペースは物騒である。特に観光地に近い場所 などでは、暴走族もどきの連中が怖い。一番怖いのは人気の無い真っ暗な闇(臆病物です)。
次に快適性だが、トイレと水場が在るか。これを満足する山の近くの駐車場は、なかなか無い。これに自販機も欲しい・・・
これらのすべてを満足させるのが『道の駅』だ。施設は24時間利用でき、それも無料である。
ただし、登る山によっては『道の駅』が近くにない場合がある。その時は当然ながら、麓にある駐車場に泊まることとなる。 有名な山域では、駐車場も整備されておりインターネットなどで簡単に検索ができるが、女性にとって最も重要な要素である トイレは行ってみないと分からない場合が多い。

『道の駅』 全国の主要道路の拠点に、駐車場、トイレなどの休憩施設、交通、観光、地域文化などに関する情報施設、レストランや 特産品販売などを設け、快適なドライブが楽しめるよう作られた施設。
設置者は市町村または市町村に代わりうる公的な団体。
道の駅



快眠へのあくなき探求

快適に眠ろうとしても、人目があったら普通の人は眠れない。口を空けて間抜け面を人様に見せたくはない。そこで、運転席の直射日光を 遮る日よけをセットして寝るのも一つの方法だ。最高なのはカーテンが付いていれば文句はない。
現状でもまだまだ改善の余地がある。一晩寝ていると人間の体重は結構あるので、いくら隙間を埋めても微妙な 凹凸が出る。気になるとこれが結構気になってしまい、快眠への道は奥が深い。
もう一つは、キャンプ用マットは搬送のしやすさ、耐久性や撥水性を重視すると、どうしてもビニールのような滑る材質でできている。 寝相が悪いとずり落てしまう。
そうは言っても、現状で結構満足はしている。






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